◎先月行われた大統領選の投票率は約40%。チセケディ氏の得票率は70%を超えた。
コンゴ民主共和国東部、陸軍の兵士(Getty Images)

コンゴ民主共和国の首都キンシャサで大統領就任式が行われ、現職のチセケディ(Félix Tshisekedi)大統領が宣誓した。

チセケディ氏は国を団結させ、内戦状態にある東部地域の人命を守ると誓った。

選挙管理委員会によると、先月行われた大統領選の投票率は約40%。チセケディ氏の得票率は70%を超えた。

野党は選管当局の運営に異議を唱え、選挙のやり直しを求めたが、憲法裁判所はこの訴えを退けた。

選管は先月末、議会選などに立候補した82人が不正に関与したと発表。該当者の票を無効にした。

それによると、82人のうち大統領選の候補は12人。連立与党の候補は20人を超え、そのうち3人が閣僚とされる。

あるケースでは議員に買収された個人が数十回投票したとされる。

東部の紛争地では投票所が開設されず、数百万人が投票する権利を奪われた。

それ以外の地域でも投票所が開設されなかったり、締め切り以降も投票できたり、雨でボロボロになった投票用紙を使う投票所もあった。

チセケディ氏は演説の中で、「国民はより団結し、より強く、繁栄するコンゴを望んでいる」と述べた。

地元メディアによると、就任式には複数の国家元首も出席したという。

憲法裁判所は今月初め、野党候補による選挙無効の申し立てを却下した。同裁判所は「選挙違反の申し立てに根拠がない」と裁定している。

北キブ州などの東部地域では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

同国最大の反政府勢力「3月23日運動(M23)」と陸軍は戦争状態にある。

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