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コンゴ・エボラ流行、確定症例676人、死者136人、感染拡大続く

今回の流行は、エボラウイルスの一種である「ブンディブギョ株」によるもので、先月中旬に流行宣言が出された。
2026年6月10日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの墓地(ロイター通信)

コンゴ民主共和国政府は11日、同国東部で発生している「エボラ出血熱」の流行について、感染が確定した患者が676人に達したと発表した。死者は136人となり、流行の拡大に歯止めがかからない状況が続いている。

今回の流行は、エボラウイルスの一種である「ブンディブギョ株」によるもので、先月中旬に流行宣言が出された。感染の中心地は北東部イトゥリ州で、全体の9割以上の症例を占めている。感染は北キブ州や南キブ州にも広がり、これまでに26の保健区域で患者が確認されている。

政府によると、ここ数週間で感染者数は急増している。6月5日時点では452人だった確定患者数が、その後515人、598人と増加し、1週間余りで676人に達した。

世界保健機関(WHO)は今回の流行が確認されるまでに数週間から数か月間、見過ごされていた可能性があると指摘している。ブンディブギョ株は過去の大規模流行で主流だったザイール株とは異なり、既存の検査体制では検出が難しかったことが初動の遅れにつながったとみられる。

さらに、対応体制にも課題が残る。WHOによると、検査試薬不足のため一部の検査施設で業務が停止し、感染状況の把握に影響が生じた。また、紛争や治安不安、住民の不信感が接触者追跡や隔離措置の妨げとなっている。感染経路の追跡率は依然として十分とは言えず、流行封じ込めの大きな障害となっている。

今回のブンディブギョ株に対しては、現時点で承認済みのワクチンや特効薬がない。このため、患者の早期発見や隔離、接触者の監視といった公衆衛生対策が感染拡大防止の中心となる。国際社会も支援を拡大しており、米国政府は追加支援として2000万ドルの拠出を表明したほか、世界銀行も対応資金の増額を進めている。

コンゴは過去にもエボラ流行を繰り返し経験してきたが、今回の流行は近年で最も深刻な事例の一つとなりつつある。保健当局は住民に対し、感染防止措置の徹底と疑わしい症状が出た際の速やかな受診を呼びかけている。感染拡大の勢いが続けば、周辺国への波及リスクも高まるため、国際的な監視と支援の強化が求められている。

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