◎韓国では犬肉を食べる習慣が何世紀にもわたって伝えられてきた。
2024年1月9日/韓国、首都ソウルの国会議事堂前、犬肉禁止法案を支持する動物愛護団体(Ahn-Young-joon/AP通信)

韓国議会は9日、犬肉の生産と販売を禁止する法案を全会一致で可決した。

韓国放送公社(KBS)によると、養犬農家、レストラン経営者、その他犬肉産業にかかわる人々が首都ソウルで抵抗集会を開く予定だという。

ソウルの国会議事堂前には動物愛護団体や活動家が集まり、法案通過を祝った。

錫悦(Yoon Suk-yeol)大統領は今週中に法案に署名する予定だ。

法案は2027年から食用犬の屠殺、繁殖、販売を違法とし、違反した業者や個人に刑事罰を科すとしている。海外から輸入された犬肉を食べても罪には問われない。

韓国では犬肉を食べる習慣が何世紀にもわたって伝えられてきた。しかし、動物愛護を訴える活動家やNGOなどによる反対運動が強まり、若い世代も犬肉を好まなくなったため、犬肉を非合法化するよう求める声が高まっていた。

最新の世論調査によると、回答者の3人に1人が犬肉禁止に反対したという。

議会はこの法案を賛成208-反対0で可決した。

法案は養犬農家やその他業界関係者の事業継続を支援するとしている。詳細は政府関係者、農家、専門家、動物愛護団体の間で調整される予定だ。

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