◎昨年のEV輸入量は22年比で2倍超。2年連続で過去最高を大幅に更新した。
ネパール、ヒマラヤ山脈の麓(Getty Images)

ネパールの電気自動車(EV)輸入量が急増し、石油資源の削減に役立っているようだ。

税関によると、昨年のEV輸入量は22年比で2倍超。2年連続で過去最高を大幅に更新した。

ネパールで消費される電力のほぼ全てが水力発電で賄われている。

地元メディアによると、首都カトマンズを含む都市部ではEV充電インフラの整備が急速に進んでいるという。

ネパール電力庁はEVブームによって、石油製品の輸入量が年間2200万ドル削減されたと見積もっており、その節約効果はますます高まっている。

ネパールの送電網は30年ほど前に水力発電プロジェクトが始まって以来、改善し続けている。地元メディアによると、停電時間はこの10数年で劇的に短くなったという。

現在ではヒマラヤなどの一部地域を除く人口の約94%が送電網を利用できる。その結果、ネパールは近隣諸国に先駆けてEVを導入した。

ネパールのピーク時の発電能力は約2600メガワット。現在も各地で新しい水力発電や太陽光発電所の建設が進められている。

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