◎「いい仕事を紹介する」という口実で人々をロシアに送ったとされる人身売買組織が摘発された。
ウクライナ、東部ドネツク州バフムート、ロシア軍の砲撃で死亡した民間人の墓(Iryna Rubakova/AP通信)

インドの捜査当局は8日、ロシア軍で働かされている自国民の送還についてロシア政府と協議中であると明らかにした。

それによると、「いい仕事を紹介する」という口実で人々をロシアに送ったとされる人身売買組織が摘発されたという。

インド外務省の報道官は声明で、「この組織は国民を騙してロシアに送り、ウクライナ戦争に参加させた」と非難した。

また報道官は「ロシア軍のサポートスタッフとして働いているインド人の早期解放と帰還に向けた取り組みを進めている」と述べ、怪しげな業者に騙されないよう呼びかけた。

首都ニューデリーの中央捜査局は7日、少なくとも35人のインド人が人身売買組織を通じてロシアに送られたと明らかにした。

それによると、人々はSNSでリクルートされたという。

人々はロシアで戦闘訓練を受け、ウクライナ戦争の前線基地に配備された。何人かは重傷を負ったという。

モスクワの在インド大使館は6日、ウクライナ戦争に参加したインド人1人の死亡を確認した。

同大使館はこの男性が死亡した経緯を説明しなかったが、遺族がロシア当局と連絡を取っていると明らかにした。

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