米メタ、ブラジル大統領選で両候補を平等に扱うと表明、選挙裁判所の命令受け対策強化
今回の報告は、選挙裁判所の判事がメタに対し、両候補のコンテンツを公平に配信するための対策を実施したことを24時間以内に証明するよう命じたことを受けたものだ。
とフラビオ・ボルソナロ上院議員(ロイター通信).jpg)
米メタ・プラットフォームズは20日、ブラジルの選挙高等裁判所に対し、SNS上でルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領と対立候補のフラビオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員の選挙運動を平等に扱うための措置を導入したと報告した。
フェイスブック、インスタグラム、ワッツアップを運営する同社は、両陣営の投稿や広告に差別的な取り扱いはしていないと説明した。10月25日に予定される大統領選決選投票を前に、選挙の公平性を巡る問題が浮上している。
今回の報告は、選挙裁判所の判事がメタに対し、両候補のコンテンツを公平に配信するための対策を実施したことを24時間以内に証明するよう命じたことを受けたものだ。
同社は裁判所に提出した9ページの文書で、命令に対応するために実施した17項目の取り組みを説明した。両陣営の広告アカウントについては事前に人間による審査を行い、自動システムが広告を制限した場合には2時間以内に確認する体制を整えた。こうした措置を決選投票まで継続するという。
問題の発端は、ルラ陣営がメタのプラットフォーム上で自陣営の情報発信が不当に制限され、フラビオ氏側が優遇されていると主張したことにある。ルラ陣営によると、一部の投稿では共有ボタンが表示されず、閲覧範囲が制限されたほか、ストーリーへの反応や共有ができないなどの不具合が発生した。音声が消えたり、動画が通常より速く再生されたりする問題もあったという。
さらに、ロイター通信は10月16日、社内のやり取りを基に、メタの従業員がルラ氏のインスタアカウントに対する制限や、フラビオ氏のプロフィールなどが推奨表示されていた問題を認識していたと報じた。ルラ陣営はメタが選挙に介入した疑いがあるとして、米州機構(OAS)への申し立ても検討している。
これに対しメタは、技術的な不具合や不正対策、法令順守に関連する措置が原因であり、政治的な意図はないと反論している。同社は特定の候補者を優遇したり、不利に扱ったりすることはなく、問題が発生した場合には修正すると説明した。
ブラジルでは、SNSが選挙情報の拡散や有権者の判断に大きな影響を及ぼすため、プラットフォームの中立性が争点となっている。決選投票を目前に控え、メタの対策が実際に公平な情報流通につながるか、選挙裁判所の判断とともに注目される。
