最終更新日:2021年3月29日5時30分
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3月27日
バイデン大統領は気候サミットにロシアと中国を招待する
ABCニュースによると、ジョー・バイデン大統領は新たな気候サミットにロシアと中国の首脳を招待する予定だという。
バイデン政権は3月27日に関係各国に気候サミットの招待状を発信したと伝えられている。開催日は4月22日と23日の予定。
行政当局者は匿名を条件にABCニュースの取材に応じた。「政府は主要な指導者を招待し、気候問題について協議します。厳しい話し合いになることが予想されます」
バイデン大統領は来月のアースデイ気候サミット(オンライン)の中で独自の気候対策を提案し、各国のリーダーたちと共に前進することを望んでいる。
匿名の当局者は、「アメリカは温室効果ガスの削減目標の重要性を改めて呼びかけ、世界も同じように行動することを望んでいます」と述べた。
バイデン大統領はロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平 国家主席と選挙干渉、人権侵害、サイバー攻撃、貿易、その他様々な問題をめぐって激しく衝突している。中国とロシアは温室効果ガスの主要な排出国だが、アメリカ主導のサミットに参加または協力するかどうかは明らかではない。中国は世界最大の温室効果ガス排出国、アメリカ2位、ロシアは4位。
バイデン大統領と民主党はジョージア州の新しい選挙法の見直しを求める
3月27日、ジョー・バイデン大統領と民主党はジョージア州のブライアン・ケンプ州知事が署名した新しい選挙法を強く非難した。
バイデン大統領はこの州法を「21世紀のジム・クロウ法」と呼び、速やかな見直しを求めた。ジム・クロウ法は黒人の一般公共施設の利用を禁止または制限した南部の州法であり、1964年に廃止された。
バイデン大統領は記者団に対し、「私たちには行動する道徳的および憲法上の義務があります」と述べた。「ジョージア州の新しい法律は残虐行為であり、司法省が調査を開始しています」
これに対しケンプ州知事は、「バイデン大統領は州の適切な手続きに介入し、投票箱の神聖さと安全を破壊しようとしています」と反論した。
ジョージア州の共和党員が提出した「2021年の選挙の完全性法」は、3月25日に上下両院で可決された。
<法律の要点>
・郵送投票を要求するために新しいIDが必要になった。
・投票所で順番待ちしている有権者に飲料水や食べ物を提供できなくなった。
・投票に関連する何かしらの問題が発生した場合、州議会に投票を管理する権限を与える。
・不在者投票用のドロップボックスの数を制限する。
・すべての選挙の期日前投票期間を短縮する。
同州選出のラファエル・ワーノック上院議員は27日の声明で次のように述べた。「現在、ジョージアで極めて重要な問題が発生しています。共和党が可決した新しい州法は市民の権利、合衆国憲法が定めた権利を脅かしています」
ジョージア、アイオワ、アリゾナなどの共和党が管理する州議会は期日前投票を制限し、新しいIDを要求し、多くの民主党支持者が支持する郵送投票に圧力をかけている。
郵送投票に新しいIDを要求すると、IDを持っていない可能性のある労働者階級は投票が困難になる可能性がある。
飲料水と食べ物の提供は安全対策と投票を促す方法のひとつと見なされていた。人口の多い地域では、投票のために数時間並ぶことは珍しくない。
トランプ前大統領は昨年、ジョージア州のブラッド・ラフェンスパーガー州務長官に「票を見つける」よう繰り返し圧力をかけたが、選挙結果は覆らなかった。
ラフェンスパーガー州務長官は選挙の完全性の確立を支持しており、新しい州法に賛成している。
フィラデルフィアで銃撃事件発生、7人が負傷した
報道によると、ペンシルベニア州フィラデルフィアで銃撃事件が発生し、少なくとも7人が負傷したという。
事件はノーザンリベルティーズ地区のノースデラウェアアベニューの1000ブロックで26日午後8時頃に発生した。
ABCニュースによると、市民7人が銃撃を受け負傷し、そのうち3人は重篤な状態で病院に搬送されたという。
警察は26日遅くの声明で容疑者1人を拘束したと発表したが、氏名や動機などは明らかにしなかった。
ABCニュースによると、銃撃はスポーツバーのゴルフ&ソーシャルクラブの外で発生し、目撃者は「口論から事件に発展した」と述べたという。
3月26日
南部で竜巻が発生、少なくとも6人が死亡
報道によると、南部アラバマ州、ジョージア州、ミシシッピ州で少なくとも23の竜巻が発生し、これまでに6人の死亡が確認されたという。
アラバマ州カルフーン郡では17件の被害が報告され、5人が命を落とした。カルフーン郡警察によると、1家族の3人が犠牲になり、13歳の少女だけが生き残ったという。
ジョージア州コウェタ郡では1人が死亡した。コウェタ郡の消防当局は声明で、「被害は壊滅的」と述べた。
気象当局はDC、NY、フィラデルフィア、ボストンなどでも26日午後から27日にかけて風が強まる可能性が高く、市街地でも突風に警戒が必要と述べた。
ジョージア州の新しい選挙法案は物議を醸す
ジョージア州、テキサス州、アリゾナ州などで提案されている新しい選挙法案は広範な怒りを引き起こしている。
2020年の大統領選挙でトランプ前大統領が勝利したテキサス州やフロリダ州では、有権者の投票を制限する法案が提出された。フロリダ州の法案のひとつには、郵便投票を完全廃止するものも含まれている。なお、フロリダ州の市民はコロナの発生前から郵便投票を大いに活用していた。
ジョージア州の法案は、ブラッド・ラフェンスパーガー州務長官などによって構成される州選挙委員会の委員5名のうち3名を議会投票で選択し、その役割に適さないと見なされた州の選挙管理者の職務を一時停止できる権限を与える。
ラフェンスパーカー州務長官は昨年、トランプ前大統領との不正投票に関するやり取りで世界の注目を集め、保守系メディアから裏切者と呼ばれ、過激な思想を持つ極右の標的になった。
ジョージア大学のチャールズ・ブロック教授はABCニュースの取材に対し、民主党はこの法案を使って攻勢に出るだろうと述べた。「ジョージア州は選挙は簡単に盗まれると信じています。しかし、民主党とその支持者たちはこの法案の問題を指摘すると同時に、投票で結果を覆すことができるでしょう」
ABCニュースによると、この法案に署名しようとしていたブライアン・ケンプ州知事の部屋のドアをノックした同州のパーク・キャノン州議会議員が警備員に拘束され、その後逮捕されたという。
黒人女性のキャノン州議会議員はケンプ州知事の署名を見届けると主張したが、警備員はこの要求を却下し、手錠をかけ、議事堂から引きずり出した。騒動を目撃した関係者はビデオや写真をソーシャルメディアに拡散している。
ジョージア州警察の声明によると、キャノン州議会議員は公務執行妨害と州知事の会議を妨害した罪に問われる可能性があるという。その後、釈放されたキャノン州議会議員は、「非公開署名式は白人至上主義の産物です」とツイートした。「私は刑務所から釈放されました。私は市民の権利を守るためにドアをノックし、警備員に殴打されたようです」
I was proud to sign S.B. 202 to ensure elections in Georgia are secure, fair, and accessible. I appreciate the hard work of members of the General Assembly to make it easy to vote and hard to cheat. pic.twitter.com/1ztPnfD6rd
— Governor Brian P. Kemp (@GovKemp) March 25, 2021
保守的なフォックスニュースは16億ドルの訴訟に直面
3月26日、投票用紙の集計システム大手、ドミニオン・ヴォーティング・システムズは、保守的なフォックスニュースに対する16億ドル(約1,750億円)の名誉棄損訴訟を起こした。
フォックスは昨年の大統領選挙の集計作業の不正を繰り返し報道し、ドミニオン社の信用を著しく傷つけたが、不正があったという証拠は一つも見つからなかった。
ドミニオン社は訴状の中で、「フォックスは自社の利益のために不正選挙の噂を広め、その過程でドミニオンに重傷を負わせた」と主張した。ドミニオン社が昨年の大統領選挙関連でメディアを訴えたのはこれが初めて。
一方、フォックスは声明で、「当社はアメリカのジャーナリズムに基づく2020年の選挙報道を誇りに思っており、法廷でこの根拠のない訴訟に立ち向かいます」と述べた。
ドミニオン社はトランプ前大統領の個人弁護士のルディ・ジュリアーニ氏、クラーケンを解き放つと発言し物議を醸したシドニー・パウエル弁護士、チームトランプの大御所であるマイク・リンデル氏などを名誉棄損で訴えている。
法的措置の脅威に直面した一部の個人およびメディアは以前の主張を撤回し、ドミニオン社に謝罪している。しかし、パウエル弁護士は3月22日にドミニオン社の訴訟を却下する申し立てを裁判所に提出し、「自分の法理論と選挙理論を公の場で述べただけ」と主張した。
パウエル弁護士はソーシャルメディア、数十のテレビ出演、数十の記者会見、全国の裁判所への訴訟攻撃などで不正選挙に関する誤った理論を全国展開した。なお、訴訟攻撃は全て却下されている。
フォックスニュースやその他の保守的なメディアは、パウエル弁護士の敗走を見てドミニオン社に関する以前の報道を放送の中で撤回した。
3月25日
ファイザーとモデルナのコロナワクチンは妊婦に抗体を提供する
ABCニュースによると、ファイザーとモデルナのコロナワクチンは妊娠中の女性にも安全に抗体を提供することが分かったという。
研究者たちはファイザーまたはモデルナワクチンを接種した131人の妊婦を調査した。研究の共同著者は声明で、「妊娠中の女性もコロナワクチンを接種できます」と述べた。
妊婦へのワクチン接種で最も懸念されていたことは副反応だった。しかし、研究の結果、妊婦とそれ以外の参加者の副反応に大きな違いはなかったという。
また、コロナから回復した妊婦とワクチンを接種した妊婦の抗体レベルを比較した結果、後者の方が圧倒的に高いことも分かった。なお、モデルナ接種者はファイザー接種者より抗体の数値が高かったという。
新生児が抗体を持っているかどうかについては、さらに研究を進める必要がある。また、妊婦にワクチンを接種する理想的な時期なども正確に特定する必要がある。
この調査に参加した女性は主に白人医療従事者だった。
バイデン大統領初の公式記者会見:「2024年の大統領選に立候補する」
初の公式記者会見を開催したジョー・バイデン大統領は、2024年の大統領選挙に立候補すると述べた。
バイデン大統領は記者から「トランプ前大統領と再戦する可能性についてどう思うか?」と質問を受け、「何も考えていない」と一蹴した。また、「ハリス副大統領を2024年のランニングメイトに選ぶか?」という質問については、「そうなることを100%期待している」と答えた。
バイデン政権はロシア、中国、北朝鮮、アフガニスタンなどの外交政策問題に直面している。アフガンからの撤退期限は5月1日に迫っており、反抗的な金正恩はまたしてもミサイルを発射した。
バイデン大統領は金正恩の挑発的なミサイル発射について、「北朝鮮は政権の最大の外交政策問題」と述べ、同盟国と協力して対処すると強調した。「北朝鮮が完全なる非核化に応じれば、私は(経済制裁の緩和もしくは解除に向けた)交渉のテーブルに戻ります」
「予定通り5月1日までにアフガンから撤退するのか?」という質問に対しては、前政権が合意した期限までに撤退することは難しいが、長期滞在を許可するつもりはないと述べた。「戦術的な理由により、締め切りを守ることは難しいと確信しています。今撤退することは難しい」
アフガニスタンとタリバンの和平交渉は完全に行き詰まっており、タリバンとそれに関連するスンニ派ジハード組織は連合軍とシーア派への攻撃を継続している。
バイデン大統領は上院の議事妨害(フィリバスター)を削除する考えについても一定の理解を示した。議事妨害は少数派(現在は共和党)に与えられている権利で、これを回避するためには60票以上の賛成を得るか、少数派の意見を受け入れるしかない。現在の上院の勢力は「民50ー共50」なので、共和党が望んでいない法案は特定の手続きを踏まない限り、議事妨害で行き詰まる可能性が高い。
バイデン大統領は「議事妨害の権利を見直す可能性はあるか?」という記者の質問に対し、「議事妨害が壊滅的な混乱を引き起こすのであれば、(議事妨害を)超える手段が必要になるでしょう」と述べた。
バイデン大統領の発言後、共和党のベン・サス上院議員は非難声明を発表した。「バイデン元上院議員は議事妨害の擁護者でした。しかし、今、バイデン大統領は合衆国憲法が定めた権利を爆破しようとしています」
サス上院議員は反トランプ派の切り込み隊長のひとりだが、議事妨害の見直しには強く反対している。
バイデン大統領初の公式記者会見:移民問題に関する質問
3月25日、ジョー・バイデン大統領は就任以来初となる公式の記者会見を開催した。イーストルームに入った記者の数は30人。
バイデン大統領は就任から58日でコロナワクチン接種1億回を超え、100日以内に2億回接種を目指すと新たな目標を発表した。
挨拶終了後、バイデン大統領は南部の国境に押し寄せている移民の問題、銃規制、議会の投票権に関する議題などの質問を受けた。
税関国境警備局は、国境を越えたい同伴者のいない未成年者の流入の処理に苦労しており、一連の混乱は今後数か月続くと予想されている。また、子供を収容する施設へのニュースメディアのアクセスはコロナウイルス感染拡大防止の観点から厳しく制限されている。
バイデン大統領は記者から「政府のメッセージが移民の大量流入につながった」と質問を受け、「毎年同じことが起こっている」と反論した。
移民を受け入れたくなかったトランプ前大統領は移民関連の法律とシステムを大きく見直しており、移民を受け入れたいバイデン政権はこの見直しに苦労している。
ABCニュースの記者は収容された子供が劣悪な環境下に置かれているとバイデン大統領に圧力をかけた。「床で寝ている子供がいます。彼らは狭い部屋に閉じ込められています。私は収容された子供たちの一部は何日も屋外に出ていないと調査で知りました。大統領はこの現状を見てどう思いますか?この問題はいつ修正できますか?」
バイデン大統領は「全く容認できない」と答えた。「私たちはたった一人で国境までやってきた子供のためにフォートブリス(別の収容施設)を開放しました。当局者は移民希望者のために努力しています。彼らの安全と健康を確保しなければなりません」
バイデン大統領は問題を修正できる具体的な時期について言及しなかった。また、メディアの取材を許可すると約束したが、いつどこの施設の取材を許可するかは明らかにしなかった。
3月24日
イエレン財務長官「まだ借金できる余地はあるが、長期的には高い税金が必要になる」
3月24日、ジャネット・イエレン財務長官は上院銀行委員会で、バイデン政権の新たな法案に伴う約3兆ドル(326兆円)の追加支出について話し合った。
バイデン大統領はインフラ、クリーンエネルギー、教育に最大3兆ドルの資金を投入する「ビルドバックベタープラン」の実行を政権の重点公約に掲げている。
イエレン財務長官はリチャード・シェルビー上院議員(共和党)の質問に対し、低金利の持続が連邦債務に対する考え方を変えたと述べた。「金利が下がったことで、政府は債務を返済しやすくなりました。債務はアメリカの生産高のわずか35%ほどで、この割合は2007年以来変わっていません」
「私たちはより多くの財政的余地があると信じていますが、すべてうまくいくという意味ではありません。ただし、財務省はコロナ危機に対処する一時的な支出である、1.9兆ドルのアメリカンレスキュープランの借入を強く支持します」
バイデン政権はトランプ前大統領が35%から21%に引き下げた法人税率を28%まで引き上げる検討を行っている。また、高所得の市民に対する増税も検討されている。
ハリス副大統領は中央アメリカの移民問題を主導する
3月24日、国土安全保障長官らと会談したジョー・バイデン大統領は、カマラ・ハリス副大統領に中央アメリカからやってくる移民に対処するよう命じた。
バイデン大統領は記者団に対し、「副大統領はメキシコと中央アメリカの取り組みを主導します」と述べた。「この取り組みにより、アメリカはエルサルバドル、ホンジュラス、グアテマラ、そしてメキシコからやってくる移民希望者の問題に対処します」
ABCニュースによると、政府は移民希望者の列に対処しつつ、長期的にはメキシコおよび中央アメリカとの戦略的パートナーシップを確立する予定だという。
ハリス副大統領は会談後の記者会見で、「南部の移民問題が困難な状況にあることは間違いない」と述べ、中央アメリカの指導者、市民社会、民間部門との新たな協議を予定していると述べた。
バイデン大統領は、オバマ政権時代に当時のバラク・オバマ大統領からイラクとウクライナに関する外交政策の形成や、2009年の景気回復法の管理など、国内外の様々な重要課題を主導するよう指示されていた。
バイデン大統領は就任以来ハリス副大統領に注目の集まる重要課題を与えていなかったが、今回、南部の国境問題だけでなく中央アメリカ諸国との新たな関係を構築するよう命じた。
バイデン大統領はカリフォルニア州の司法長官として組織犯罪や人権問題を扱ったハリス副大統領の経験が大いに役立つだろうと述べた。「彼女は自分の意思で行動し、決断を下します。私の意見を聞く必要はありません」
当局者によると、ハリス副大統領は国務長官などの閣僚、国際開発庁の管理者、中央アメリカの米国特使などと協力して問題に対処するという。
マイアミビーチの乱痴気騒ぎを扇動した男性は困難に直面
フロリダ州のマイアミビーチ警察によると、マイアミビーチ市の夜間外出禁止令を無視し暴動を扇動したインディアナ州の男性は起訴される可能性が高いという。
マイアミビーチ市委員会は週末の乱痴気騒ぎを抑制する夜間外出禁止令を発効していた。期間は3月20日~4月12日で、対象日は木曜から日曜。
マイアミビーチ警察によると、3月21日深夜の混乱はすさまじく、興奮した400~500人の若者たちはアルコールを飲み、マリファナを吸い、車を破壊し、一部の店舗を襲ったという。
警察当局者は声明で、「群衆は非協力的だった」と述べた。
インディアナ州のヨハン・ワシントン氏は、21日の大混乱時にスピーカーから陽気な音楽を流していたと伝えられている。裁判所に提出された宣誓供述書によると、この男性は他の暴徒を盛り上げ、警察に従わないよう促した扇動の罪に問われる可能性があるという。
その後、警察はワシントン容疑者と陽気なスピーカーを逮捕した。ABCニュースは、ワシントン容疑者は暴動の扇動、無秩序な行動、夜間外出禁止令に違反した罪に問われると報じた。
マイアミビーチの市長は以前、「マイアミなら楽しめる...コロナルールは適用されないと思っている人は大きな勘違いをしています」と警告していた。
3月23日
サウスカロライナ州は銃の押収に抵抗する法案を提出
ABCニュースによると、サウスカロライナ州は合衆国憲法に基づく銃の押収に抵抗する法案を提出したという。
トム・コービン州上院議員の法案が承認されれば、同州の17歳以上の銃を所有できる個人は「サウスカロライナ州の組織化されていない民兵組織」に属することになる。
法案の支持者たちは、「市民を民兵組織の一員と見なすことができれば、合衆国憲法第2条の冒頭条項に基づき、武器の所有を制限されない」と主張している。法案の支持者たちは声明で、「この法案は武器の没収を防ぎます。連邦政府は常備軍を武装解除できません」と述べた。
州の小委員会は3月23日に法案を賛成2ー反対1で承認し、下院に送った。
法案を支持する民主党のケビン・ジョンソン州上院議員は、ジョージア州とコロラド州で発生した銃乱射事件を厳しく非難したうえで、法案は銃の問題を解決する案のひとつに見えると述べた。「アメリカはクレイジーです。この国にはテロリストがいます。1月6日にDC議会議事堂を襲撃した者たちは、自分たちは民兵のメンバーだと信じているでしょう」
「問題に対処するためには銃が必要です」
法案は組織化されていない民兵(17歳の市民)に法的に許可された武器の携帯を許可する。ただし、民兵のメンバーになりたくない市民は辞退し「民間人」に戻ることができる。
組織化されていない民兵の歴史は長く、サウスカロライナ州は州の法律でそれを認めていない。
ファウチ博士はアストラゼネカワクチンを擁護
国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士はABCニュースのインタビューの中で、ワクチンのデータおよび安全性を監視する委員会がアストラゼネカ社の提出したデータに懸念を示したことを「不幸」と批判した。
独立した委員会は昨日、アストラゼネカ社のデータには問題があることを国立アレルギー・感染症研究所に通知した。
ファウチ博士はABCニュースのアンカーに、「本当に残念で落胆しています」と述べた。「アストラゼネカワクチンは非常に優れたワクチンである可能性が高いと確信しています。今回の指摘は市民の不安を煽り、ワクチンに対する懸念を増幅させるでしょう」
食品医薬品局(FDA)はアストラゼネカワクチンの緊急使用をまだ承認していない。同ワクチンの臨床試験データは22日に公開され、保護率は79%、重症化の防止には100%機能することが示された。
一方、委員会は声明で「アストラゼネカ社のデータは最新のものではない」と述べ、不完全と指摘している。
ファウチ博士はデータが古かったことを認めたうえで、「誤解を招く可能性があったため、正すことを望んでいました」と述べた。
国立アレルギー・感染症研究所は23日午前に、データを速やかに更新するようアストラゼネカ社にアドバイスする声明を発表している。
アストラゼネカ社はファウチ博士の呼びかけに応じる声明を発表した。「データは2月17日までの症例を示しており、それ以降に発生した症例の分析も続けています」
臨床試験のデータが見直されると、ワクチンの有効性の数値も変わる可能性がある。アストラゼネカ社は48時間以内にデータを更新すると約束した。
バイデン大統領はコロラド州の銃乱射を嘆き、銃規制の必要性を訴える
3月23日、ジョー・バイデン大統領はオハイオ州コロンバスに向けて出発する前に演説を行い、コロラド州ボルダーで発生した銃乱射事件の犠牲者を悼み、銃規制の必要性を訴えた。
3月22日にコロラド州ボルダーのスーパーマーケットで発生した銃乱射では、警察官を含む10人が殺害されている。当局によると、銃撃戦の末に負傷したアフマド・アリ・アリウィ・アリッサ容疑者(21歳)は10件の殺人罪で起訴されたという。
バイデン大統領は先週発生したジョージア州アトランタのスパ銃撃事件と今回の銃乱射事件を踏まえ、銃規制の必要性を改めて訴えた。「アトランタでは8人、コロラドでは10人の市民が亡くなりました。犠牲者は家族や子供と別れたくありませんでした」
「警察官の家族は毎日大切なものを失うかもしれないと恐れています。タリー将校(犠牲になった警察官)には7人の子供がいました。しかし、彼は市民を守るために行動しなければならないと感じ、躊躇することなく命を犠牲にしました。彼は帰ってきません。アメリカと7人の子供たちはタリー将校を失いました」
「私は命を救うために下院と上院の同僚に行動を促し、常識的な措置を講じます」
バイデン大統領は銃規制に関連する2つの法案を準備しており、その1つは12日前に下院を通過した。これは武器を購入する際の身元のチェックを強化する。ただし、上院共和党はこれに強く反対しており、フィリバスター(議事妨害)を突破できる可能性はほとんどない。
バイデン政権はコロナ救済計画を宣言する「Help Is Here」ツアーを行っているが、南部の移民問題と銃乱射事件が立て続けに2件発生した影響で、ツアーの影は薄くなっている。
3月22日
コロラド州の食料品店で銃撃事件が発生
コロラド州警察によると、ボルダーのキングスーパーズ食料品店で銃撃事件が発生したという。
当局者はABCニュースの取材に対し、「容疑者は駐車場で警察官に発砲し撃ち合いになったと聞きました」と述べた。「容疑者はライフルと思われる長い銃を使用していたそうです」
死傷者の情報は現在のところ明らかにされておらず、詳細は不明。
州のSWATチームや州警察の部隊が現地で対応にあたった。
コロラド州のジャレッド・ポリス州知事は3月22日の午後に、事件に関する声明をツイートした。
「私たちはボルダーのキングスーパーズで発生した事件を注意深く見守っています。詳細は警察の調査が終わり次第、速やかに公表します」
Police have king Soopers surrounded- multiple shooters inside #bouldershooting #kingSoopers @9NEWS #breaking news #bouldercolorado stay out of the area! @cnnbrk @dailycamera #911 pic.twitter.com/4ib9BRboQv
— Brook Aitken Cinematographer (@Brookaitken) March 22, 2021
テキサスの移民受け入れ施設に押し寄せる人々
テキサス州選出のヘンリー・クエラー下院議員(民主党)によると、同州ドナに設置された移民希望者を一時的に受け入れる施設は恐ろしく混雑しているという。
クエラー下院議員はバイデン政権の移民対応を厳しく非難し、同伴者のいない子供たちが施設に収容されていると訴えた。
国家安全保障省はトランプ政権が行った移民法とシステムの見直しの再構築に苦労しており、国境の通過を許可できる見通しは立っていない。
ABCニュースによると、ドナの施設には3圧21日時点で約3,900人の移民希望者が収容されたという。なお、この施設の収容人数は250人と伝えられている。
さらに、同伴者のいない子供約5,000人が国境警備隊に保護され、約10,500人が保健社会福祉省の管理下に置かれているという。
ABCニュースによると、国境警備隊の施設に入所できる時間は72時間以内だが、10日以上そこにとどまっている子供もいるという。当局者は、「同伴者のいない子供は行く当てもなく、追い出せば事故に巻き込まれたり餓死する可能性もある」と述べた。
ホワイトハウスはコロナウイルスの感染拡大防止を理由に、同施設へのジャーナリストの立ち入りを禁止している。
マイアミビーチの若者は夜間外出禁止令を却下
フロリダ州マイアミビーチの市長はABCニュースのインタビューの中で、「夜間外出禁止令にも関わらず、多くの若者が歓楽街に集まってお酒を飲み、大騒ぎしています」と述べた。
マイアミビーチは3月20日に非常事態を宣言し、20時以降の外出を原則禁止した。しかし、春休みを満喫したい学生やその他の若者は夜間外出禁止令に動じることなく繁華街で大騒ぎしている。
当初、夜間外出禁止令は72時間限定の予定だったが、マイアミビーチ議会は4月12日の午前まで期間を延長すると発表した。なお、20時以降の外出を制限される日は期間中の木曜日から日曜日。
保健社会福祉省によると、マイアミビーチの先週のコロナ検査陽性率は9%まで上昇したという。これは大都市圏の中では最も高い値である。
ダン・ゲルバー市長はABCニュースの取材に対し、「手に負えない状況に困惑しています」と述べた。「マイアミビーチは人を受け入れていますが、コロナの規則は維持しています。しかし、何万人もの若者がマスクを着用せず、飲み歩いています...」
ゲルバー市長はロン・デサンティス州知事に支援を求めたと述べた。当局によると、州のハイウェイパトロール部隊がマイアミビーチに派遣されたという、
3月21日
下院民主党:アトランタのスパ殺人事件はヘイトクライム
アジア系アメリカ人のジュディ・チュー下院議員(民主党)はABCニュースのインタビューの中で、3月16日にジョージア州アトランタで発生したスパ殺人事件はヘイトクライムだと信じていると述べた。
アトランタ地域の3つのスパを襲撃した容疑者は計8人を射殺した。警察当局によると、8人のうち6人はアジア系の女性で、8件の殺人罪で起訴された容疑者は「スパのせいでセックス依存症になった」と供述しているという。
ABCニュースによると、コロナウイルスの感染拡大が始まって以来、アジア系に対するヘイトクライムは全米で約3,800件確認されたという。2021年1月と2月は500件を超えている。
警察はスパ殺人事件の被告がアジア系アメリカ人を意図的に狙ったという証拠は見つかっていないと述べたが、チュー下院議員は「反アジアの思想が引き起こしたヘイトクライム」と断言した。
「被告はセックス依存症になった腹いせと証言していますが、私を含む多くの人がヘイトクライムだと信じています。アジア人に対する憎悪はコロナ禍で確実に増加しました」
チュー下院議員は先週、他の著名なアジア系アメリカ人議員、学者、支持者らとともに、下院司法委員会の憲法・市民権・市民の自由に関する小委員会の中で、アジア系アメリカ人に対する暴力と差別の増加について証言している。
チュー下院議員はABCニュースのアンカーから「政府はこの問題にどう対処すべきか?」と質問され、「まずはトランプ前大統領がもたらした反アジアのレトリックを払拭することです」と述べた。
「トランプ前大統領は中国政府に厳しく対処しましたが、中国ウイルス、武漢ウイルスなどの発言でアジア人に対するヘイトクライムも増幅させました」
民主党は先日、アジア系アメリカ人へのヘイトクライムに対処する新たな法案「COVID-19ヘイトクライム法案」と「Noヘイト法案」を下院に提出した。
コロナウイルス:ミシガン州の症例数が増加
報告によるとミシガン州を含む一部の州で新規陽性者数が増加しているという。一部のアメリカ人は感染予防対策にウンザリしているが、専門家は「忍耐」を求めている。
国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は今週、警戒解除のタイミングを誤ると、4回目の感染爆発につながる可能性があると警告した。
「私たちは昨年、感染爆発を経験しました。アメリカの状況は確実に改善していますが、公衆衛生対策についてはまだ気を緩める時ではありません」
疾病予防管理センター(CDC)によると、ミシガン州の1日あたりの新規陽性者数は過去3週間で約2倍に増加したという。また、先週7日間の平均値は前週から53%増加している。
CDCはミシガン州の増加に懸念を示している。先週7日間の平均値は2,500件以上。3月17日の新規陽性者数は3,164件で、ミシガン州の約4倍の人口を有すカリフォルニア州とほぼ同じ水準まで増加した。
ミシガン大学公衆衛生学部のジョシュ・ペトリー助教授はABCニュースの取材に対し、「国内の症例数は減少しているにもかかわらず、ミシガン州の感染状況は確実に悪化しています」と述べた。
「イギリスの変異種の感染者が増えており、対応を誤れば新規陽性者数は指数関数的に増加する可能性もあります」
CDCのデータによると、全米の過去7日間の入院患者数は前週比マイナス8.4%で、1月のピークの73%まで減少したという。しかし、ミシガン州の過去7日間の入院患者数は前週比プラス24%だった。
ミシガン州で確認されたイギリスのB.1.1.7変異種の感染者数は全州の中で2番目に多く、3月20日時点で725件報告されている。
ミシガン州立大学の疫学・生物統計学・小児科の教授であるナイジェル・パネス博士はABCニュースのインタビューの中で、「変異種は従来型より感染力が高く、感染予防対策の緩和は時期尚早」と警告した
ミシガン州保健局のデータによると、学校および生徒のスポーツプログラムを再開した影響で、学校関連のコロナ症例が増加しているという。一方、全米の子供の新規陽性者数は8週連続で減少している。
国土安全保障省「国境は閉鎖されています」
3月21日、国土安全保障長官のアレハンドロ・マヨルカス氏はABCニュースのインタビューの中で、南の国境はまだ閉鎖されていると移民希望者に警告した。
マヨルカス長官は3月1日の記者会見で「(移民を)可能な限り速やかに受け入れたいが、準備が整っていない」と述べていた。南部の国境の混乱は続いており、マヨルカス長官への風当たりは日に日に強くなっている。
マヨルカス長官はABCニュースのアンカーに、「トランプ政権が移民システムを粉々に打ち砕いたため、再構築には時間がかかる」と強調した。
「私たちは国境で不安な日々を過ごしている子供や家族のために、移民システムを再構築しています。しかし、国境はまだ閉鎖されています。コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、今は国境に近づかないでください」
「今は来ないでください。政府は脆弱な子供たちのニーズに対処する安全で秩序ある人道的なシステムを構築しています。準備が整うまで待ってください」
ワシントン・ポスト紙によると、一部の税関国境警備局の当局者は、システムの移行作業中における国境での潜在的な危機について警鐘を鳴らしたという。
ABCニュースは、現在国境警備隊の管理下に置かれている同伴者のいない移民希望未成年者の数は5,000人を超えたと報じた。また、保健社会福祉省の管理下に置かれた同伴者のいない未成年者の数は約10,500人に増加したという。
3月20日
バイデン大統領とハリス副大統領がアジア系アメリカ人に対する暴力を非難
ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領はジョージア州アトランタで発生したスパ殺人事件を非難し、アジア系アメリカ人に対する暴力とヘイトクライムをやめるよう呼びかけた。
スパの女性スタッフなど計8人を射殺した容疑者は先日8件の殺人罪で起訴された。
バイデン大統領は差別とヘイトクライムがコロナウイルスの発生以来増加していると強調した。
「(スパの)女性たちは射殺されました。ヘイトクライムは悲惨な結果をもたらします。ヘイトはコロナと同じように人から人に感染します。私たちはヘイトクライムと暴力を終わらせなければなりません」
ハリス副大統領は1940年代の日系アメリカ人の強制収容所と、911テロ以降の平和的なイスラム教徒に対する暴力を引用した。
「アメリカは人種差別、外国人排除、性差別を行っていましたが、考えを改めました。しかし、今、私たちはアジア系アメリカ人に対する暴力を目の当たりにしています」
当局者によると、スパ殺人事件は「容疑者の誤った考え(スパのせいでセックス依存症になった)がもたらした標的型の攻撃」である可能性が高いという。
バイデン大統領は「ヘイトに対する沈黙は共犯に等しい」と述べ、市民に発言するよう呼び掛けた。
「私たちはヘイトクライムを認めません。共犯者にもなりません。私たちはヘイトを止めるよう発言しなければなりません...私たちは憎しみを止め、差別を止め、暴力を止めるために団結しなければなりません」
ニューヨーカーの約25%が1回目のコロナワクチンを終えました
当局によると、ニューヨーク州のコロナワクチン接種数は約750万回に達し、市民の約25%が1回目の接種を終えたという。
現在NY州は60歳以上の市民、医療従事者、介護施設の入居者とスタッフ、教師と保育士、公共交通機関の労働者、食料品店とレストランの従業員などにワクチンの接種資格を与えている。
アンドリュー・クオモ州知事は声明で、「ワクチン接種と基本的な感染予防対策の徹底を呼びかけ続ける」と述べた。
疾病予防管理センター(CDC)によると、国内の約23.3%が1回目の接種を終え、約12.6%が完全に接種を終えたという。総接種回数はまもなく1億回を超える。
NY州とその周辺では変異種の感染拡大が続いている。
当局者によると、1日あたりの新規陽性者における変異種の割合は30%以上を維持しているという。
バイデン大統領がエアフォースワンの階段で3回つまずく
ホワイトハウスによると、エアフォースワンの階段で3回つまずいたジョー・バイデン大統領の体調に問題はないという。
バイデン大統領は階段で3回つまずき、メディアを困惑させた。
転倒後、バイデン大統領は手すりを持って立ち上がり、ズボンを少し調整し、機内に入る前にいつもの敬礼ポーズを披露した。
ホワイトハウスの首席副報道官、カリーヌ・ジーン・ピエール氏は記者団に対し、「大統領はすさまじい風の影響でバランスを崩したと言いました」と述べた。
「バイデン大統領はかなり風が強かった、本当に風が強かった、しかし私は大丈夫だと言いました」
ホワイトハウスのコミュニケーションディレクター、ケイト・ベディングフィールド氏も医療チームの診察は必要なかったとツイートしている。
バイデン大統領は昨年、飼い犬のメジャーと遊んでいた時に右足の甲を骨折している。
3月19日
民主党は移民問題で厳しい現実と選択に直面
民主党とジョー・バイデン大統領は南部の国境付近に集まる移民の問題で難しい選択を迫られている。しかし、現時点で取れる対策は限られており、共和党員は「バイデン政権は就任早々移民問題を放置しています」と攻勢を強めている。
トランプ前大統領は移民に関する法律やルールを大きく見直し、国境の管理体制を変えた。バイデン大統領は大統領令などでこれをことごとく覆しているが、一度破棄されたルール、施設、体制を再構築することに苦労しており、国境で足止めされている移民希望者を放置せざるを得ない状況に陥っている。
テキサス大学パンアメリカン校のアマンダ・エリーゼ・サラス氏はABCニュースの取材に対し、「移民政策の変化は段階的に起こる」と述べた。
「民主党はバイデン大統領の移民政策の全てを即座に実現できないことを理解しています。しかし、多くの有権者と移民希望者はそれを理解できていませんでした」
バイデン大統領は就任初日の大統領令でルールの一斉見直しを開始したが、移民システムの再構築に関連する法案は議会で行き詰まっている。これに対し、下院民主党は全ての要件を満たす移民法案ではなく、個別で提出する作戦に切り替えた。下院は小規模な法案を18日に2つ可決している。
2つの法案は、不法入国せざるを得なかった子供に市民権を与え、移民農業労働者とその家族の法的地位を拡大する。
ホワイトハウスによると、2月に南部の国境で足止めされた移民の数は10万人を超えたという。その多くが両親と離れ離れになった子供たちであり、バイデン大統領はテキサス州カリーゾスプリングスの移民希望者収容施設を再開した。また移民当局によると、同州ダラスのコンペンションセンターの一部を改造して新たな一時避難所を設置する予定だという。
先日テキサス州エルパソの国境施設を見学した共和党のケビン・マッカーシー下院少数党首は、移民問題を「悲劇」と呼んだ。
「これは人道的危機です。バイデン政権は移民を危機に陥れました。彼らは移民を受け入れません。私たちは親と生き別れた移民の子供たちを助けるよう何度も主張しました」
テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員は、「バイデンは同伴者のいない子供たちをアメリカに招待し、国境でブロックしました」と非難した。
「バイデンは選挙期間中に移民を受け入れると約束しました。しかし、彼は国境で移民希望者を打ち負かしています。彼は就任早々約束を破りました。共和党は移民を保護すると誓約しています。民主党は途方に暮れる幼い子供たちを見て何も感じないでしょうか?」
一方、国土安全保障省のアレハンドロ・マヨルカス長官は国境が危機に瀕していると報道に憤慨し、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官も危機という言葉を避けてきた。
バイデン大統領は先日放送されたABCニュースのインタビューの中で、「今、あなたの町やコミュニティを離れてはいけない」と呼びかけた。
「政府は前政権がバラバラにしたシステムを見直しています。国境をオープンするにはもう少し時間がかかります」
中国はアメリカとの外交会談で「火薬の匂い」を感じた
3月19日、中国の外務省はアメリカの外交トップとの会談で「火薬の強い匂いを感じた」と述べた。
米中外交トップの会談は、アラスカ州アンカレッジで18日に開催された。
外務省の趙立堅 報道官は記者団に対し、「アメリカの当局者は根拠を示さずに中国の外交および国内政策を非難し、攻撃しました」と述べた。
アントニー・ブリンケン国務長官と楊潔煥(ヤン・チエチー)外交部長は、互いの政策を狙い撃ち、ほぼノーガードで打ち合った。
ブリンケン国務長官は開会の辞で香港、台湾、ウイグル、チベット、アメリカに対するサイバー攻撃、コロナ問題などに懸念を抱いていると発言した。これに対し、ヤン外交部長は会談の議定書に基づく開会の辞の所要時間2分を無視して反論し、メディアとブリンケン国務長官を困惑させた。
趙立堅 報道官は、「論争を引き起こしたのはアメリカです。指導部は冒頭の発言で火薬とドラマの匂いを強く感じました。中国はあのような結果を望んでいませんでした」と述べた。
外交トップの殴り合いを1時間以上観戦した世界のメディアは、この話題で大いに盛り上がっている。
北朝鮮の金正恩の妹、金与正(キム・ヨジョン)は先日、労働新聞に掲載された談話の中で米韓合同演習を非難し、「アメリカは火薬の匂いを広めようとしている」と述べていた。
共和党のトム・リード下院議員がセクハラで訴えられる
報道によると、共和党のトム・リード下院議員(NY州選出)は、2017年に開催されたネットワーキングイベントで女性ロビイストの背中をこすり、同意を得ずにブラジャーを外したという。
ロビイストだったニコレット・デイビス氏はワシントン・ポストの取材に対し、「リード議員は私の横に座っていました。彼は服越しにブラの留め金をつまんでフックを外し、私の太ももに手をあてました」と述べた。
当時、保険会社アフラックのジュニアロビイストとして活動していたデイビス氏は、友人や同僚に「酔った国会議員が私の背中をこすっている」とテキストメッセージを送っていた。
2010年に初当選を果たしたリード下院議員はAP通信の取材を拒否し、その後声明で、「(ワシントン・ポストに)掲載された説明は正確ではありません」と反論した。
リード下院議員はセクハラ疑惑で崖っぷちに追い詰められたNY州のアンドリュー・クオモ州知事に辞任を要求した議員のひとりである。先月末、リード下院議員はNY州知事に立候補することを真剣に検討していると述べていた。
現在、陸軍少尉として国家に奉仕しているデイビス氏は、先月11日にチップラインを通じてワシントン・ポストに連絡を入れたと語った。
「私は常に良心を持って行動し、兵士としての模範を示す必要があります。同じような経験をした人が、自信を持って発言できるようになることを願っています」
デイビス氏がセクハラを受けた際に送信したテキストメッセージは、ワシントンD.C.でアフラックの政治問題チームを運営するジェシカ・ストライター・エルティング氏によって裏付けられている。