ジョー・バイデン大統領／コロナ100日チャレンジタイムライン23

最終更新日：2021年3月20日5時30分

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3月18日

アメリカは中国に「北朝鮮の非核化」に関与するよう促す

3月18日、アントニー・ブリンケン国務長官は声明の中で、中国は北朝鮮と構築した独自の関係を利用して、北の非核化に関与すべきと促した。

韓国の防衛トップと会談したブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官は記者団に対し、「北朝鮮の非核化を追求し続ける」と強調した。

「私たちは中国の失敗に目を向けています。共産党の攻撃的な行動はインド太平洋地域の安定と繁栄を脅かしています」

オースティン国防長官は、「アジアの同盟国とアメリカは協力して世界の安全保障上の課題に取り組み、中国との長期的な戦略的競争に参加することを楽しみにしています」と述べた。

ふたりは明日、ワシントンD.C.に戻らずアラスカ州アンカレッジで中国の防衛トップと会談する予定。中国の崔天凱 駐米大使は声明で、「指導部はアラスカ会談で両国間の全ての問題が解決するとは思っておらず、期待もしていません」と述べた。

「しかし、防衛トップの会談は始まりであり、指導部は率直かつ建設的かつ現実的な対話プロセスを開始できることを望んでいます」

ジョージアのスパ殺人事件：容疑者は8件の殺人罪で起訴された

ジョージア州の警察当局によると、3月16日にアトランタのスパで8人を殺害したロバート・アーロン・ロング被告（21歳）を8件の殺人罪で起訴したという。

ロング被告は殺害を認め、「スパのせいでセックス依存症なった」と主張している。

チェロキー保安官事務所は声明で、「被告は事件を起こしたスパのせいでセックス依存症になったと捜査員に説明しています」と述べた。

同保安官事務所のフランク・レイノルズ氏によると、被告は事件を起こしたスパに頻繁に出入りしていた可能性が高いという。

「被告はアジア系アメリカ人を意図的に狙ったのではなく、スパのせいでセックス依存症になったと腹を立て、犯行に及んだ可能性があります」

ロング被告はジョージア州アクワースのヤングズアジアンマッサージを午後5時頃に襲撃し、4人を殺害。47分後に同州ピエモントロードのゴールドスパを襲撃し、4人を殺害した。

警察によると、ゴールドスパの犠牲者は全員女性で、4人ともアジア系アメリカ人の可能性が高いという。アクワースの犠牲者の一部もアジア系だったと伝えられている。

下院はまもなく移民法案を可決する予定、上院は厳しい戦いに

民主党の新しい移民法案は、300万人以上の移民の米市民権取得に向けた扉を開くが、上院で共和党の爆発的な反対に直面することは避けられない。

この法案は、アメリカ国内の不法移民、推定1,100万人の市民権取得を目指すジョー・バイデン大統領の最初の重要な一歩である。しかし、共和党員はメキシコの国境を越えようとする移民問題に焦点を合わせ、この法案に激しく抵抗している。

共和党王国テキサス州の民主党員、ベロニカ・エスコバル下院議員は、「残念なことに、共和党は移民をとても恐れています」と述べた。

3月18日、下院の共和党員は議論中で、「この法案には国境警備を強化する規定が含まれていない」と猛反発した。

共和党のジム・ジョーダン下院議員は、「津波は目の前に迫っています。そして民主党は恩赦を与えたいようです」と述べた。

バイデン大統領は海外から不法に連れてこられた子供約200万人、そして国内の移民農業労働者約100万人に速やかに市民権を与えたいと切望している。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は記者団に対し、「これはアメリカを故郷と呼ぶ文書化されていない何百万もの人々を救済する重要な法案です」と述べた。

アレハンドロ・マヨルカス国土安全保障長官によると、南部の国境を越えようとする移民の数は昨年4月以来増加し続けており、先月は10万人を超えたという。

下院民主党は同様の法案を2019年に可決しているが、上院はこれを却下し、トランプ前大統領の机に法案を送ることはできなかった。

3月17日

トランプ前大統領が共和党支持者にコロナワクチンを接種するよう呼びかけた

3月16日午後、保守的なフォックスニュースの電話インタビューに応じたトランプ前大統領は、共和党支持者にコロナワクチンを接種するよう勧めた。

フォックスのアンカーに「ワクチン接種を聴衆に勧めますか？」と質問を受けたトランプ前大統領は、「勧める」と答えた。

「私は勧めます。私をそれをおすすめします。私はワクチンを欲しがらない人々に接種するよう勧めます。接種を拒否している人々の多くは私に投票しました...私が開発したワクチンの効果は最高です。それはとても安全で、効果的です」

トランプ前大統領の下で働き、バイデン大統領に再雇用された国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は先日、トランプ前大統領にワクチン接種を推奨するよう呼びかけている。

ファウチ博士はフォックスニュースのインタビューの中で次のように述べた。

「ワクチン接種プラグラムはトランプ前大統領が始めました。しかし、彼はまだワクチン接種を推奨していません。私はトランプ前大統領に推奨するようお願いします。彼の言葉はアメリカのワクチン接種に大きな影響を与えます。彼の一言が流れを大きく変えます」

バイデン大統領と移民問題

南部の移民問題に直面しているバイデン大統領は、移民希望者に忍耐を求めている。バイデン大統領はABCニュースのインタビューの中で、「今来てはいけない。まだ入国を試みないでください」と警告した。

「私は断言します。私たちは前政権が破壊した移民受け入れの準備を進めており、作業はまだ終わっていません。どうかあなたの町から離れないでください」

バイデン政権は移民をブロックした前政権の政策をことごとく覆したが、複数の困難な手続きに直面し、国境を超えたい移民希望者たちはやきもきしている。

バイデン大統領は3月末までに同伴者のいない未成年者を保護し、十分な数のベッドを提供すると誓約している。

国務長官と国防長官が韓国に到着

3月17日、アントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースティン国防長官が韓国に到着した。

オースティン国防長官を迎えた徐旭（ソ・ウク）国防相は会談開始前に、「バイデン政権の国防トップの訪韓を歓迎します」と述べた。

オースティン国防長官は記者団に対し、「韓国とアメリカの軍事的準備は最優先の課題であり、私たちは必要に応じていつでも戦うことができると（周辺国に）保証する必要があります」と述べた。

ジョン・カービー報道官はABCニュースの取材に対し、非公開の会談の内容を少しだけ紹介した。

「両首脳は、戦時作戦統制の移行の進展、国際秩序を保護するための協力体制の強化、三国間（日米韓）安全保障協力の活性化方法など、幅広い防衛問題について話し合いました」

北朝鮮の指導者、金正恩の妹は先日、ジョー・バイデン大統領に対し、「今後4年間安らかに眠りたいのであれば、最初の一歩で悪臭を放つこと（米韓協議および米韓合同演習）は控えるべきだ」と述べたと伝えられている。

バイデン政権は北朝鮮との接触を試みているが、現時点で返答は得られていない。ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は16日の声明で、「直接の返答はまだない。朝鮮半島の安全保障を含む様々な問題について、パートナーや同盟国と協力し、調整を進めている」と述べた。

ブリンケン国務長官は鄭義溶（チョン・ウィヨン）外務相と会談し、昨日ジョージア州アトランタで発生したアジア系アメリカ人に対する銃撃事件について話した。

「アジア系アメリカ人に対するヘイトクライムが（全米）各地で発生しています。アメリカは亡くなったアメリカの市民、遺族、友人、事件に動揺している韓国人コミュニティに心からの哀悼の意を表します。アメリカはアジア系アメリカ人と韓国人の権利を保障します」

当局：ジョージア州のアジアンスパ襲撃の容疑者は「セックス中毒」

ジョージア州当局によると、3月16日にアトランタ地域のアジアンスパを襲撃し8人を殺害した容疑者は「セックス中毒」だった可能性が高いという。

同州ウッドストックのロバート・アーロン・ロング容疑者（21歳）は、ヤングズアジアンマッサージを襲撃し、女性スタッフなど8人を射殺したと伝えられている。

捜査にあたった保安官事務所は会見で、「容疑者は同店などを頻繁に利用していました。人種差別は動機ではないと考えられます」と語った。

「容疑者はヤングズアジアンマッサージのせいでセックス中毒になったと捜査官に主張しています」

同店の隣で営業しているマッサージ店のオーナーはABCニュースの取材に対し、「壁の向こうから大きな音が聞こえました」と述べた。

ロング容疑者は事件後逃亡したが、警察の追跡に抵抗することなく逮捕された。当局によると、携帯電話の位置情報で容疑者の居場所を特定したという。

ジョー・バイデン大統領はメリック・ガーランド司法長官とクリストファー・レイFBI長官から事件の報告を受けた後、記者団に対し、「アジア系アメリカ人に対する残虐行為について話すことはとても残念だ」と述べた。

「調査は進行中であり、正確な動機はまだ分かっていません。しかし、同機が何であれ...過去数カ月の間に、アジア系アメリカ人に対する暴力や誹謗中傷が各地で発生していました。これは非常に非常に厄介な問題です」

カマラ・ハリス副大統領は、「アジア系アメリカ人コミュニティに対するヘイトクライムのレベルが高まっている」と警告したうえで、コミュニティと連帯して、いかなる形の憎悪に直面しても決して沈黙してはならないと述べた。

ジョージア州選出のラファエル・ワーノック上院議員とジョン・オソフ下院議員も犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。

3月16日

モデルナ社が生後6か月～12歳の児童を対象としたワクチン試験を開始

3月16日、各国にコロナワクチンを提供しているモデルナ社は、生後6か月から12歳までの児童を対象としたワクチン試験を開始すると発表した。

アメリカの製薬大手が乳児および児童向けのコロナワクチン試験を行うのは初めて。同社によると、アメリカとカナダの約7,000人が試験に登録したという。参加人数はさらに増える見込み。

小児科医のジャクリーン・ミラー博士はABCニュースのインタビューの中で、「科学者たちは臨床試験で2つの疑問点を解消したいと思っています」と述べた。

「まずは子供に対する適切な投与量を確認します。科学者たちは免疫力を高める最良の用量を確認したいと考えています。そして、最初の対象年齢は6歳から12歳の子供になるでしょう。次は2歳から6歳、最後が6カ月から2歳です」

モデルナ社とファイザー社は12歳以上の臨床試験を始めており、夏までに結果が出ると期待されている。先月緊急使用承認を受けたジョンソン・エンド・ジョンソンはまだ計画を発表していない。

バイデン政権は先月、子供のコロナワクチン接種に関するスケジュールを更新した。当局者によると、高校生のワクチン接種は秋までに始まる可能性があるが、小学生は少なくとも2022年初頭まで接種しないという。

国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は以前、高校生は今年の春または夏までに接種を開始し、それ以下は9月までに接種を開始できるかもしれないと述べていた。新しいスケジュールはファウチ博士の予想より4～5か月遅れているが、ホワイトハウスは遅れた理由を説明していない。

アメリカ国内で1回目の接種を終えた人は3月16日時点で成人人口の約28％にあたる7,000万人以上。

マサチューセッツ州の警察官800人以上がコロナワクチン接種を拒否

ABCニュースによると、マサチューセッツ州の警察官800人以上がコロナワクチンの接種を拒否したという。治安維持活動を担う警察官は接種の優先順位の上位に位置されている。

マサチューセッツ警察（MSP）の情報筋は職員の約30％にあたる845人が接種を拒否したと述べた。なお、1回目の接種を終えた警察官およびその他の職員は2,000人を超えたという。

一方、MSPのナンシー・スターリング広報担当は声明で、「職員はコロナワクチンに対する恐れや躊躇を見せていません」と反論した。

スターリング氏はABCニュースの取材に対し、「私たちは職員のワクチン接種状況を管理していません。また、ワクチンに関する質問を受けた場合は、専門家に相談するよう提案しています」と述べた。

「職員がMSPクリニックで接種を拒否したという報道は間違っています。845人はMSPクリニックでワクチンを接種しなかっただけです」

スターリング氏によると、多くの警察官はMSPクリニック以外でコロナワクチンをすでに接種しているという。また、組合はワクチン接種を義務付けておらず、接種を終えたかどうかを訪ねることはプライバシーの侵害にあたると主張している。

3月15日

共和党のジョン・バラッソ上院議員「民主党のコロナ救済計画は虚偽」

共和党のジョン・バラッソ上院議員はABCニュースのインタビューの中で、200兆円のコロナ救済計画は民主党の虚偽広告と非難した。

バラッソ上院議員はコロナを打ち負かすために使われている予算は全体の9％ほどと主張した。

「ワクチンに割り当てられた予算は全体の1％ほどです。ナンシー・ペロシは左翼の要求を受け入れました」

USAトゥディによると、コロナウイルスに関連する予算は全体の約85％を占めるという。

アメリカンレスキュープランには年金制度支援、芸術・博物館・図書館サービス支援、連邦交通機関支援、税法の変更に関連する予算、オバマケアの拡充予算なども含まれている。ただし、それらに割り当てられた額はごく一部だった。

バラッソ上院議員は、ジョー・バイデン大統領は経済回復への道を開いたと述べた。

「彼は景気回復を望んでいます。共和党は学校に戻れない子供や仕事を失った市民をサポートしたいと考えていますが、民主党はこれに応えようとしません。民主党は危機を利用して青い州に予算を投入しました」

「民主党はロックダウンを早めに解除した州を罰し、ホワイトハウスの指示に従った州を支援しました」

バイデン大統領は州への支援金の配分率を、人口ではなく失業率に基づいて割り当てている。

コロナ救済計画の予算管理はジーン・スパーリング氏が担当

ABCニュースによると、オバマ政権で活躍したジーン・スパーリング氏が200兆円のコロナ救済計画の予算を管理するという。

スパーリング氏は2008年のリーマン・ショックに対処した刺激策も監督している。ジョー・バイデン大統領は15日の声明の中で、「私たちは過去の経験からスピード、完全性、説明責任を持って予算を管理できる人の重要性を知りました。ジーンは州知事、市長、共和党員、民主党員などと絶え間なくコミュニケーションを取ります。彼はアメリカを救済する説明責任の源です」と述べた。

スパーリング氏とチームは市民への直接支給、中小企業支援、ワクチン接種の加速、雇用の加速、学校の再開、家族と子供の貧困対策、地方自治体への支援などを一元管理する。なお、市民への直接支給（1人約15万円）は間もなく始まる予定。

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官によると、スパーリング氏はミゲル・カルドナ教育長官などの当局者と教育に割り当てられた1,300億ドル（約14兆円）について話し合う会談を開催する予定だという。

スパーリング氏はオバマ政権下で2011年から2014年まで経済評議会長を務め、クリントン政権でも同理事として働いていた。

ペロシ下院議長、共和党のコロナ救済計画批判を却下

民主党のナンシー・ペロシ下院議長はABCニュースのインタビューの中で、1.9兆ドル（200兆円）のコロナ救済計画を批判する共和党員の主張を却下した。

「アメリカ国民の願いを拒否しているのはDC議会の共和党員だけです。計画は全国で支持されています」

計画の柱は年収75,000ドル未満の市民への直接支給（1人約15万円）と中小企業への支援、そしてワクチン展開の強化。ジョー・バイデン大統領は3月11日に法案に署名した。

ペロシ下院議長は現在、インフラストラクチャに関する新しい法律の制定に目を向けている。

ペロシ下院議長はABCニュースのアンカーから、「主要なインフラを強化する法案は多くの税金を必要としますが、民主党員を団結させ、共和党の支持を得ることはできますか？」と質問を受け、「私たちはやるだろう」と答えた。

「道路、橋、給水システムの整備などは、オバマ政権が計画した法案を除いて常に超党派であり、常に超党派であり...常に超党派だと確信しています」

「私たちは超党派で前進するために、共和党員に手を差し伸べるよう委員会の議長に呼びかけています。私たちは話し合い、答えを出すでしょう」

ペロシ下院議長はインタビューの後半でセクハラ問題に直面しているNYのアンドリュー・クオモ州知事についても言及した。

「セクハラに対する寛容はゼロです。女性たちの主張は敬意を持って扱われなければなりません」

ペロシ下院議長はセクハラを一切容認しないと述べたが、クオモ州知事に辞任を求めることは拒否したうえで、「調査は公平、公正に行われます」と付け加えた。

3月14日

コロナウイルス：ニューヨーク市は最初の死から1年を迎える

2020年3月14日、ニューヨーク市はコロナウイルスによる最初の死者を報告した。その後犠牲者は急増し、亡くなった人は3万人を超えた。

2021年3月14日、ニューヨーカーは大都市のいくつかの場所で犠牲者を称える小規模なイベントを開催する。

ビル・デブラシオNY市長は声明の中で、「今日、ニューヨーカーは連帯してコロナに立ち向かっていくことを世界に示します」と述べた。

SNSの投稿によると、ニューヨーカーはぜひ#COVIDMemorialで話題を共有してほしいという。

マイアミ：学生と若者はビーチで春休みを満喫します

ABCニュースによると、フロリダ州マイアミの学生と若者はビーチで春休みを満喫しているという。

マイアミ警察は声明で、「3月12日の深夜、ビーチで騒いでいた群衆に解散を促した警察官2名が攻撃を受け負傷したため、ペッパーボールを使用しました」と述べた。群衆は警察にボトルを投げつけ、車の上で性行為を見せつける者までいたと伝えられている。

AP通信によると、200人以上の群衆が周辺の道路を占領し、マリファナを吸う者もいたという。

マイアミ警察は13日の深夜に30人を逮捕したと発表した。

今月初め、マイアミのラウル・アギラ市政担当官は、責任を持って休暇を取るよう市民および観光客に警告していた。

「制限なしでパーティーを楽しみたい人はマイアミではなく別の場所に行きなさい。ラスベガスに行きなさい」

ABCニュースによると、南部テキサス州ガルベストンのビーチも満員御礼だったという。同州のグレッグ・アボット州知事は先日、マスクの着用義務化の規則を廃止し、企業活動を制限なしで再開すると宣言している。

ガルベストンの居住者はABCニュースの取材に対し、「ビーチでマスクを着用している人はいませんでした」と述べた。

「私にはこのタイミングでマスクをクビにする理由が理解できません。企業活動を再開し、マスクは引き続き着用しろと言ってほしかったです...」

ファウチ博士「トランプ前大統領は支持者にワクチンを接種するよう促すべきだ」

3月14日、国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士はフォックスニュースのインタビューの中で、「トランプ前大統領は共和党の支持者と信者にコロナワクチンを接種するよう促すべきだ」と述べた。

ファウチ博士は一連のインタビューの中で、トランプ支持者は予防接種を拒否する可能性が高いという世論調査の結果を嘆き、政治と公衆衛生対策は分けて考えるべきだと主張した。

「前大統領の信じられないほどの影響を利用すれば、ワクチン接種はさらに加速するでしょう。彼の一言に世論は大きく反応します」

「トランプ前大統領がワクチンを接種しなさい、家族とアメリカの健康を守るためですと言えば、支持者の大多数は彼の意見に必ず耳を傾けます」

トランプ前大統領は退任直前にホワイトハウスでワクチンを接種している。しかし、強大な影響を持つ元リーダーのワクチン接種推奨キャンペーンには参加しなかった。元大統領のカーター氏、クリントン氏、ブッシュ氏、オバマ氏は公の場でワクチンを接種している。

最新の世論調査によると、トランプ信者は他のグループよりワクチンの安全性に疑問を抱いている人が多いという。

ファウチ博士はワクチンに抵抗すべきではないと警告した。

「ワクチンは何百万もの命を救います。それを接種することで、コロナに感染する確率を劇的に減らすことができます。しかも無料で。私はワクチンを拒否する理由が理解できません」

3月13日

非営利団体がコロナ救済法案を歓迎

報道によると、非営利団体およびその支持者たちは、1.9兆ドル（200兆円）のアメリカンレスキュープランの成立を強く歓迎したという。

非営利団体と関連財団を支援する連合は声明で、「この法律は非営利部門とコロナの影響で困難な経済状況に直面する関係者を救済します」と述べた。なお、中小企業を支援するペイチェック保護プログラム（PPP）には、まだ数多くの制限があるとくぎを刺している。

アメリカンレスキュープランは国家奉仕プログラムの拡大に大量の資金を投入する。市民社会プログラムのアメリコープ（AmeriCorps）は3年間で約10億ドル（約1,100億円）の支援を受ける予定。なお、アメリコープの年間予算は10億ドルほどなので、この支援は非常に大きい。

アメリコープは困難な状況にある加入者の生活費や学生ローンなどをサポートしている。サマンサ・ウォーフィールド広報担当は今回の支援について、「苦しんでいる市民に救済を提供するというバイデン大統領の最優先事項を達成する重要かつ大胆な投資」と評価した。

サービスイヤーアライアンス（Service YearAlliance）のジェシー・カルビンCEOも国家奉仕プログラムに対する資金提供を歓迎し、「バイデン政権の国家奉仕計画の記念碑的な第一歩になるでしょう」と述べた。

「アメリカンレスキュープランによるバックアップは、奉仕に熱心な若いアメリカ人に以前は手が届かなかった新しい機会を提供します。困難な状況下にある市民への奉仕を政権の重要政策のひとつに掲げているバイデン大統領は、私たちにより強く戦う力を与えました」

故ブリオナ・テイラー氏のボーイフレンドがルイビル警察などを提訴

3月13日、ケンタッキー州ルイビルで白人警察官に射殺されたブリオナ・テイラー氏のボーイフレンド、ケネス・ウォーカー氏がルイビル警察などに対する連邦訴訟を起こした。

複数の法律事務所は訴状の中で、ウォーカー氏に対する一連の襲撃は修正第4条に違反していると述べた。

ウォーカー氏の弁護団を代表するジョージタウン大学ローセンターのクリフ・スローン教授はABCニュースの取材に対し、「これは、合衆国憲法下におけるウォーカー氏の権利を立証する非常に重要な訴訟です」と述べた。

「私たちは、ウォーカー氏に対する悲劇的で不当な警察の暴行および、テイラー氏の殺害に対する正義と説明責任を追及すると誓約しています」

テイラー氏とウォーカー氏は2020年3月13日にケンタッキー州ルイビルのアパートで私服警察官3人の襲撃を受けた。ウォーカー氏はこれを不審者の襲撃と信じ、銃で応戦した。なお、私服警察官3人は突入前に自分たちの身元を明かしたと主張している。ウォーカー氏と一緒にベッドにいたテイラー氏は計6発被弾し、即死した。

ウォーカー氏の弁護団は、ルイビル警察を含む州政府および関係当局、事件を引き起こした元警察官のブレット・ハンキソン氏とマイルズ・コスグローブ氏、現職のジョナサン・マッティグリー氏を訴えている。

ウォーカー氏は警察官を銃撃したとしてルイビル警察に訴えられていたが、裁判所はこの訴えを先日退けている。

3月12日

バイデン大統領がコロナ救済計画を説明する全国ツアーの開始を宣言

3月12日午後、ジョー・バイデン大統領はコロナ救済計画を国民に説明する全国ツアーを開始すると発表した。

ホワイトハウスによると、「Help is Hereツアー」にはファーストレディ、カマラ・ハリス副大統領、ダグ・エムホフ氏（ハリス氏の夫）、上下両院の民主党議員などが参加する予定だという。

バイデン大統領は記者会見で、「私たちは新しい計画を全国民と話し合うために旅する予定です。私たちは計画が皆の生活に違いをもたらすことを説明し、救いはここにあることを明らかにします」と述べた。

ABCニュースによると、ツアーでは「計画の柱となる重要な10の取り組み」に焦点を当てることになるという。

バイデン行脚チームは来週だけでペンシルベニア州、ネバダ州、コロラド州、ニュージャージー州、ニューメキシコ州、そしてジョージア州を旅する予定。

なお、訪問を予定している一部の州（ネバダ、コロラド、ニューハンプシャー、ジョージア、ペンシルベニア）では来年上院選挙が行われる。5つのうち4つでは民主党員が優勢と考えられており、ペンシルベニア州は接戦になると予想されている。

バイデン大統領、説明責任を果たすと誓約

3月12日、ジョー・バイデン大統領は本格的に動き始めたコロナ救済計画の中で、問題が発生すれば説明責任を果たすと誓約した。

バイデン大統領は声明の中で、「何かしらの計画が失敗した場合、私は失敗を認めます。しかし、失敗しませんし、失敗しないように最善を尽くすでしょう」と述べた。

バイデン大統領はコロナワクチンの配布用量、接種期間、州政府に配分する予算など、膨大な数の約束を交わしている。

ホワイトハウスはひとまず必要な予算（200兆円）を確保したが、ワクチン接種プログラムの強化や各種施設の設置などが計画通りに進むかどうかは州政府と市民の行動にかかっている。

バイデン大統領は11日のテレビ演説で救済計画に合意しなかった共和党には直接言及せず、「団結」の重要性を繰り返し訴えた。

「正常に戻れるかどうかは団結にかかっています。団結しなければコロナには打ち勝てません。団結とは、全国民が力を合わせるということです」

11日に成立したアメリカンレスキュープランを支持した共和党議員は一人もいなかった。また、進歩的な民主党員もバイデン政権に苦言を呈している。

バーン―・サンダース上院議員の元顧問はABCニュースの取材に対し、「民主党は計画に組み込まれる予定だったものを失いました」と述べた。

「最低賃金の段階的な引き上げは却下されました。市民を貧困から救う戦いは道半ばです。私たちは部分的な勝利を祝います」

バイデン大統領も最低賃金の段階的な引き上げ（2025年までに時給15ドル）を熱望していたが、上院投票前の予算委員会で却下されている。

ジョージ・フロイド氏の遺族とミネアポリス市が和解

報道によると、ミネソタ州ミネアポリス市は昨年5月に殺害されたジョージ・フロイド氏の遺族との和解を全会一致で承認したという。和解金は2,700万ドル（約30億円）。

フロイド氏は2020年5月25日に路上で逮捕された後、白人警官のデレク・ショービン被告に絞め殺された。

遺族の弁護士を務めるベン・クランプ氏は12日の声明で、「ジョージ・フロイドの処刑シーンを目撃した何百万もの人々が正義と変化に対する深い切望と要求を解き放ちました。この決定は、黒人の命と人生は重要であり、有色人種に対する警察の残虐行為は終わらせなければならないという強力なメッセージを送ります」と述べた。

和解は、フロイド氏の死に関与した4人の警官に対して提起されたものである。

和解金の一部は、フロイド氏が亡くなった地域の治安環境を強化するために使用される。

フロイド氏の死は世界的なブラック・ライヴズ・マター運動につながった。

ショービン被告の裁判は現在進行中である。今週、裁判官は第3級殺人罪の可能性を示唆した。これは、当初の起訴内容（第2級殺人および2級過失致死罪）より軽い。なお、ショービン被告の弁護士は無罪を主張している。

フロイド氏の死に関与した他の3人の元警官は別の裁判にかけられている。

セクハラ問題に直面しているNYのクオモ州知事は辞任しないと誓約

3月12日、セクハラ問題に直面しているニューヨーク州のアンドリュー・クオモ州知事はテレビ会見で「辞任しません」と誓約した。

クオモ州知事からセクハラを受けたという訴えはこれまでに少なくとも6件報告されており、民主党の複数の国会議員および州議会議員が辞任を要求している。

クオモ州知事は会見の中で、「私は複数の女性が主張している行為をしていません」と述べた。

「女性には主張する権利、人を訴える権利があります。しかし、私も明確にしておきます。私は女性たちが主張している行為をしていません。公平かつ公正な調査を要求します」

「判決を下す前に、NY州検事総長の調査と州議会の弾劾調査の結果を待たなければなりません。私は23歳の時に父の選挙キャンペーンに参加して以来、世間の監視下に置かれてきました。ニューヨーカーは私を知っています。調査結果の公表を待ってください」

クオモ州知事の下で働いてきた数人を含む少なくとも6人の女性が、不適切な行動もしくは行為に直面したと主張している。なお、6番目にセクハラ被害を告白した女性の名前は公表されていない。クオモ州知事はこの女性の訴えを完全に却下している。

タイムズユニオン（Times Union）によると、名前を明かしていない女性は昨年末にクオモ州知事のマンションに呼ばれ、手探りされたという。

3月11日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は3月11日時点で2,930万件、累計死亡者は53万人。3月10日の新規陽性者数は58,530件、死亡者は1,477人だった。

・累計死亡者数：53万人を突破。世界最高を更新中。

・カリフォルニア州の累計感染者数：361万人を突破。

・カリフォルニア州の累計死亡者：54,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：120万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：22,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：271万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：45,000人を突破。

・バイデン大統領：アメリカンレスキュープランに署名。

・世界保健機関（WHO）のパンデミック宣言からちょうど1年。

【世界の感染状況／2021年3月11日時点】

ファウチ博士「経済活動は慎重に再開させなければならない」

国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士はABCニュースのインタビューの中で、「日常を取り戻す答えは、ワクチン接種の加速と慎重かつ段階的な経済活動の緩和」と述べた。

ファウチ博士は全米のワクチン接種プログラムは確実に進んでいると強調したうえで、「公衆衛生対策の継続と段階的な経済活動の再開を組み合わせることが大切だ」と述べた。

「経済活動は徐々に、慎重に再開した方が良い結果につながります。昨年、私たちは2、3回失敗しました」

「世界保健機関（WHO）がパンデミックを宣言してから1年経過しました。ちょうど1年前、私は事態は良くなる前に悪化するだろうと言いました。しかし、（国内だけで）50万人以上が亡くなるとは思っていませんでした」

バイデン大統領がアメリカンレスキュープランに署名

3月11日、ジョー・バイデン大統領は下院で可決された1.9兆ドル（200兆円）のアメリカンレスキュープランに署名した。

この計画はバイデン政権の最優先事項であり、コロナウイルスを抑制し、市民、中小企業、州政府と地方自治体を救済する目的で提案された。

年収75,000ドル未満の個人に対する直接支給は1,400ドル（約15万円）。

バイデン大統領は記者団に対し、「これはアメリカの屋台骨を再構築し、全国民、働く人々、中産階級の人々、中小企業などにチャンスを与えます」と述べた。

バイデン大統領は超党派の支持を得たうえで法案を可決したいと望んでいたが、上下両院の共和党員はひとりも賛成票を投じなかった。

Pew Researchが行った世論調査によると、回答者の70％がアメリカンレスキュープランを支持し、共和党支持者の41％も計画に賛成したという。

ホワイトハウスは昨日、バイデン大統領は3月12日に署名すると発表していたが、予定より早く手続きを終えることができたため、1日前倒しされた。

アメリカはコロナ救済に5兆ドル（550兆円）以上の資金を公式に割り当てており、第二次世界大戦中のインフレ調整に費やした額を上回った。

3月10日

上院、メリック・ガーランド氏の司法長官就任を承認

3月10日、上院委員会はメリック・ガーランド氏の司法長官就任を承認した。

ガーランド氏は2015年に最高裁判所判事に指名されたが、当時共和党が過半数を占めていた上院は確認聴聞会の開催を認めず、同氏の判事就任は却下された。

ガーランド氏は先月開催された上院委員会の中で、司法の独立性に関する共和党の質問に直面した。同氏は共和党員の質問に対し「私は大統領の弁護士ではない」と主張したうえで、次のように述べた。

「私はアメリカが分裂していることを理解しています。私は特定の個人に固執しません。それが私たち司法の仕事だと認めてもらうために、できる限りのことをするつもりです」

ガーランド氏はクリントン政権時代にも司法省で働いており、世間を騒がせたオクラホマシティ爆破テロの調査にも関わっている。

ガーランド新司法長官が最初に直面する重要な問題は、1月6日の議会議事堂襲撃に関する広大な調査とそれに伴う審議である。今週の時点で、暴動に関連する逮捕者は280人を超え、少なくとも300人以上が起訴された。

ガーランド氏は以前、DC襲撃事件の調査について、「開始は適切だと思う」と強調している。、

「私は事件に関連するありとあらゆることを調査し、市民を保護するためにできる限りのことをするつもりです。連邦捜査局（FBI）長官もそう約束しました」

FBIのクリストファー・レイ長官は先週開催された上院公聴会の中で、「現在約2,000件の国内テロ事件を抱えている」と述べた。当局によると、この件数は2017年の2倍以上で、大部分は「人種差別」に関連するものと見なされているという。

下院がコロナ救済案を可決

3月10日、下院は1.9兆ドル（200兆円）のアメリカンレスキュープランを可決した。なお、共和党員は誰一人賛成票を投じなかった。（賛成220ー反対211）

民主党のナンシー・ペロシ下院議長は可決後の演説で、法案を称賛した。

「今日、私たちは途方もない結果をもたらす決定を下しました。何百万ものアメリカ人に違いをもたらし、命と生計を救う決定です。アメリカレスキュープランは超党派の支持を得ました」

民主党のジャレッド・ゴールデン下院議員は費用の範囲に関する共和党の懸念に同意し、民主党で唯一反対票を投じている。

共和党のリズ・チェイニ下院議員は記者団に対し、「コロナウイルスとは関係のない予算が複数含まれている」と述べた。

ジョー・バイデン大統領は法案が手元に届き次第、速やかに署名すると約束している。

バイデン大統領はジョンソン・エンド・ジョンソンのコロナワクチンを追加調達します

ホワイトハウスによると、ジョー・バイデン大統領はジョンソン・エンド・ジョンソンのコロナワクチンの追加調達に関する声明を3月10日に発表する予定だという。

バイデン大統領は先日の声明で、5月末までに国内の成人、約2億6,000万人に必要なワクチンを提供できると述べていた。

ABCニュースによると、政府はＪ＆Ｊワクチンを1億回分追加購入する予定だという。なお、同ワクチンは1回接種タイプである。

バイデン大統領はＪ＆Ｊ社とメルク・アンド・カンパニー社の幹部と話し、保健福祉省に追加購入を指示している。ホワイトハウスは先日の声明で、「ライバル関係にある製薬大手2社がタッグを組んだ」と強調していた。

今回の追加購入で、アメリカが保有するＪ＆Ｊワクチンは2億回分になった。なお、このワクチンは超低温保存を必要としないため、設備の整っていない地方都市での接種を期待されている。