ジョー・バイデン大統領／コロナ100日チャレンジタイムライン17

最終更新日：2021年2月3日7時00分

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2月1日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月31日時点で2,630万件、累計死亡者は44.2万人。1月30日の新規陽性者数は111,896件、死亡者は1,794人だった。

・累計死亡者数：44万人を突破。世界最高を更新中。

・1月の新規陽性者数：600万件以上。過去最高。

・1月の累計死亡者数：約9万人。過去最高。

・全米の1日あたりのワクチン摂取数：約160万回。

・カリフォルニア州の累計感染者数：333万人を突破。

・カリフォルニア州の累計死亡者：40,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：112万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：16,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：238万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：37,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：コロナ救済法案関連の会合を主催。

・ドイツの難民宿泊施設で南アフリカの変異種のクラスターが発生。

【世界の感染状況／2021年1月31日時点】

バイデン大統領と上院共和党員が会談

2月1日午後5時、バイデン大統領、ハリス副大統領、上院共和党員10名がコロナ救済法案に関連する「意見交換」を開始した。

共和党員の中にはトランプ大統領の弾劾を支持するスーザン・コリンズ氏、ミット・ロムニー氏、リサ・ムルコウスキー氏も含まれている。

上院共和党員「1.9兆ドルのコロナ救済計画に反対する」

バイデン大統領と会談する上院共和党員10名は、民主党のコロナ救済法案（1.9兆ドル）に変わる約6,180億ドル（約65兆円）の対案を記者団に説明した。

共和党は、「連邦の最低賃金の引き上げ（時給15ドル）」「州政府や地方自治体への追加の資金提供」などはいらないと主張した。

また、共和党は、失業保険を週400ドルから週300ドルに減らし、市民への直接支払いを「年収75,000ドル以下の人に1,400ドル（約15万円）」から「年収40,000ドル以下の人に1,000ドル」に変更したうえで、中小企業への支援（ペイチェック保護プログラム）予算を1,700億ドルから200億ドルに減らしたいと提案した。

ホワイトハウス「民主党のコロナ救済計画に基づいて行動する」

2月1日、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、ジョー・バイデン大統領と上院共和党員10名がコロナ救済法案に関連する「意見交換」を行うことについて、「民主党の救済計画の変更を保証するものではない」と警告した。

ジェン・サキ報道官：
「救済法案は食料の確保に困っている家族、学校の再開、個人用保護具（PPE）、検査を待っている学校の教師などを救うためのものです。私たちは超党派が協力して行動することを期待しています」

「バイデン大統領は学校の再開、中小企業の救済、食料の問題などは、民主党だけの問題ではないと確信しています。大統領が会談を望んだ理由は、共和党の同僚たちもこれらの問題に取り組む心積もりでいると信じているからです」

サキ報道官は救済法案の予算、約1.9兆ドル（200兆円）の削減を否定したうえで、「経済学者、健康や医療の専門家などの意見を考慮し、今回の予算案を作成した」と述べた。

上院共和党の大多数は、バイデン大統領のプランに反対している。

ワシントンD.C.でも大雪

爆弾低気圧はワシントンD.C.にも大雪をもたらした。

天候悪化の影響で、国土安全保障長官に任命されたアレハンドロ・マヨルカス氏などの上院公聴会が2日に延期されたという。

ジョー・バイデン大統領はツイッターに、「通勤時間が短いことに感謝している」と投稿した。

1月31日

全米のワクチン展開量は約5,000万回分

1月31日、疾病予防管理センター（CDC）はコロナワクチンの展開状況を更新した。

報告によると、全米に供給されたワクチンの総数は約5,000万回分、投与された量は3,100万回分だという。

初回投与を終えた人は約2,500万人。2回目の投与を終えた人は約560万人。総接種数は断トツの世界一だが、人口あたりの接種率はイスラエルやアラブ首長国連邦（UAE）などに後れを取っている。

＜人口当たり接種率：1月30日＞
1位 イスラエル 54.72％
2位 UAE 31.49％
3位 イギリス 13.95％
4位 バーレーン 10.02％
5位 アメリカ 8.94％

＜総接種数：1月30日＞
1位 アメリカ 3,100万回
2位 中国 2,300万回
3位 イギリス 950万回
4位 イスラエル 470万回
5位 インド 370万回

コロナワクチン反対派がドジャーススタジアムで抗議

全米最大級のコロナワクチン接種サイトになったドジャーススタジアムの入り口付近で、ワクチン反対派が数十人規模の抗議集会を決行した。

ABCニュースによると、この集団は「NOワクチン！」「NOマスク！」と書かれたプラカードを掲げ、車両の出入りをブロックしたという。

ロサンゼルス消防局の広報担当者はABCニュースの取材に対し、「珍騒動の影響でスタジアムは31日午後1時50分～2時45分の間、閉鎖を余儀なくされた」と語った。なお、入り口を閉鎖していた間もワクチン接種は続けられたという。

抗議者たちはソーシャルメディアで抗議への参加を呼びかけた。ある抗議者はツイッターに、「トランプ大統領を連想させる服装、MAGA（Make America Great Again）帽子は控えてほしい」と投稿していた。

その後、警察は抗議者に帰宅するよう命じ、集会は終了した。

ニューヨーク市は爆弾低気圧の接近に伴い、ワクチンスケジュールを変更

ニューヨーク市の保健当局は冬の嵐の接近に伴い、ワクチン接種スケジュールを見直している。

爆弾低気圧は1月31日夜に東海岸に到達し、ニューヨーク市中心部でも積雪が予想されている。

ビル・デブラシオ市長は記者会見で、「屋内にとどまり、嵐の通過を待ってほしい。ワクチン接種は後日再開する」と述べた。

1月30日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月30日時点で2,600万件、累計死亡者は43.7万人。1月29日の新規陽性者数は165,636件、死亡者は3,600人だった。

・累計死亡者数：43万人を突破。世界最高を更新中。

・1月の死亡者数：9万人を突破、過去最高を更新中。

・全米の入院患者数：100,000人以上。

・全米の1日あたりのワクチン摂取数：約160万回。

・カリフォルニア州の累計感染者数：329万人を突破。

・カリフォルニア州の入院患者数：13,000人以上。

・カリフォルニア州のICU患者数：3,000人以上。

・カリフォルニア州の累計死亡者：40,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：110万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：16,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：235万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：36,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：コロナ救済予算関連の打ち合わせ。

・サウスカロライナ州で南アフリカの変異種を確認。国内初。

・カリフォルニア州でブラジルの変異種を確認。2州目。

【世界の感染状況／2021年1月29日時点】

バイデン大統領の大統領令（1月30日時点）

コロナウイルス対応
＜1月20日署名＞
・コロナウイルスとの戦いにおける効果的な対応の提供などに関する大統領令。

・世界保健機関（WHO）への再加入。

＜1月21日発効＞
・国内および海外旅行におけるコロナの安全性の促進に関する大統領令。

・コロナのケアと治療へのアクセスの改善と拡大に関する大統領令。

・コロナおよび将来の重大な公衆衛生上の脅威に対するデータ主導の対応の確保に関する大統領令。

・持続可能な公衆衛生サプライチェーンに関する大統領令。

・公平なパンデミック対応と回復の確保に関する大統領令。

・パンデミック検査委員会の設立とコロナおよびその他の生物学的脅威に対する持続可能な公衆衛生労働力の確保に関する大統領令。

・労働者の健康と安全の保護に関する大統領令。

・学校および幼児教育プロバイダーの再開および継続運営の支援に関する大統領令。

経済救済
＜1月20日署名＞
・連邦学生ローンの支払いの一時停止。

＜1月22日署名＞
・コロナに関連する経済的救済に関する大統領令。

労働力
＜1月22日署名＞
・労働力の保護に関する大統領令。

＜1月25日署名＞
・将来の労働力を確保するための大統領令。

健康管理
＜1月28日署名＞
・メディケイドの強化と手頃な価格のケア法に関する大統領令。

・国内外の女性の健康を保護するため の覚書。

気候危機
＜1月20日署名＞
・公衆衛生と環境の保護および気候危機に取り組むための科学の回復に関する大統領令。

・パリ協定への復帰。

＜1月27日署名＞
・国内外の気候危機への取り組みに関する大統領令。

・大統領科学技術諮問委員会の設立に関する大統領令。

移民
＜1月20日署名＞
・市民への移民法執行方針と優先順位の改訂に関する大統領令。

・10年国勢調査に基づく合法かつ正確な列挙と配分の確保に関する大統領令。

・アメリカへのエントリーにおける差別禁止令の終了宣言。

・子どもの到着に対する延期措置の維持と強化（DACA）。

・南部の国境に関する緊急事態の終了および、国境の壁の建設に振り向けられた資金の停止に関する宣言。

LGBTQの権利
＜1月20日署名＞
・性同一性または性的指向に基づく差別の防止と闘いに関する大統領令。

＜1月25日署名＞
・すべての資格のある市民の入隊を可能にする大統領令。

人種差別
＜1月20日署名＞
・連邦政府を通じた人種平等の推進とサービスの行き届いていないコミュニティへの支援に関する大統領令。

＜1月26日署名＞
・私的運営の刑事拘禁施設の使用を排除する投獄システムの改革に関する大統領令。

・アジア系アメリカ人と太平洋諸島の人々に対する差別を排除する覚書。

政府
＜1月20日署名＞
・連邦規制に関する特定の大統領命令の取り消しに関する大統領令。

・行政機関職員に対する倫理的コミットメントに関する大統領令。

新コロナ救済法案をめぐる動き

バイデン大統領は1月29日の記者会見で、約1.9兆ドル（200兆円）の新コロナ救済法案の速やかな議会通過を望み、タイブレーク投票がそれを可能にすると主張した。

現在の上院の勢力は「民主党50ー共和党50」。上院を主催するカマラ・ハリス副大統領にタイブレーク票を投じる権利が与えられており、民主党は単独で法案を通過できる。

ただし、法案に対する共和党のフィリバスター（議事妨害）をクリアするためには、賛成を60票（共和党の10票が必要）集めなければならない。

今週初め、民主党のチャック・シューマ―上院院内総務は予算調整準備を進めていると示唆した。

上院民主党は共和党との和解プロセスの第一歩である法案投票を来週行う予定。

ワクチンの大量供給は容易ではない、専門家

バイデン政権はコロナワクチンの供給量増を最優先課題のひとつに掲げているが、専門家は難しいと指摘している。

政権のコロナウイルス対策チームは、ファイザー社およびモデルナ社と契約したワクチンの供給を加速させたいと考えている。

しかし、専門家は、「ワクチンは鉄鋼部品ではなく複雑な生物医学製品であるため、供給量を増やせと指示しても即座に対応することは難しい」と警告した。

EUの指導者もアストラゼネカワクチンの供給量および契約に関する問題に直面している。

1月29日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月29日時点で2,580万件、累計死亡者は43.3万人。1月28日の新規陽性者数は164,665件、死亡者は3,872人だった。

・累計死亡者数：43万人を突破。世界最高を更新中。

・1月の死亡者数：8万人を突破、過去最高を更新中。

・全米の入院患者数：100,000人以上。

・全米の1日あたりのワクチン摂取数：約160万回。

・カリフォルニア州の累計感染者数：327万人を突破。

・カリフォルニア州の入院患者数：13,000人以上。

・カリフォルニア州のICU患者数：3,000人以上。

・カリフォルニア州の累計死亡者：39,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：110万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：16,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：233万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：36,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：イエレン財務大臣と会談。

・EUがアストラゼネカワクチンを承認。

【世界の感染状況／2021年1月29日時点】

ファウチ博士「英国の変異種は従来型に置き換わる」

国立アレルギー・感染症研究所のアンソニー・ファウチ博士は29日の記者会見で、「アメリカのコロナは3月末または4月上旬頃までに従来型からイギリスの変異種に置き換わる可能性が高い」と述べた。

疾病予防管理センター（CDC）によると、イギリスの変異種（B117株）は29の州で確認されており、感染者は350人を超えたという。

ファウチ博士はコロナウイルスの進化について、「医学会は今後も対処し続けなければならない」と指摘した。

アンソニー・ファウチ博士：
「開発されたワクチンは現時点ではコロナウイルスをうまく処理する可能性が高い。しかし、ウイルスはワクチンに圧力をかけている。医学会は変異種の進化を見続けることになるだろう」

「新たな突然変異に対応できるワクチン、簡単に調整できるワクチンが必要である。政府と企業に与えられた時間は限られている」

バイデン大統領、イエレン財務長官と会談

1月29日、ジョー・バイデン大統領とカマラ・ハリス副大統領は、新たなコロナウイルス対策の実行に必要不可欠な救済法案の速やかな議会通過とその後の対応などについてジャネット・イエレン財務長官と話し合った。

バイデン大統領は記者団に対し、「怠慢のコストは高い。そしてコストは日々増加している。前政権は管理に失敗した。私は過去の経験からリスク管理だけでは意味がないと学んだ。リスクを管理するだけではダメだ」と述べた。

ジョー・バイデン大統領：
「新しい救済法案を速やかに通過させなければ、市民はとてもひどく傷つき、死亡者、貧困、あらゆる危険な要素が増加する。経済への影響も長期化するだろう」

イエレン財務長官は、「何もしない代償は、何か大きなことをするよりはるかに高くつく。大きく行動することで、長期的にはコストをはるかに抑えることができる」と述べた。

会談後、バイデン大統領はジョンソン・エンド・ジョンソン社の新しいコロナワクチンに関するニュースを報道で見たと述べ、「アンソニー・ファウチ博士とまだ話せておらず、詳細報告を待っている。まもなくチームから連絡が入るだろう」と付け加えた。

Ｊ＆Ｊ社のコロナワクチンについて、ホワイトハウス

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、ジョンソン・エンド・ジョンソン社のコロナワクチンの報告に対するジョー・・バイデン大統領の反応を共有した。

Ｊ＆Ｊワクチンは臨床試験の結果、重度のコロナ疾患に対して85％の有効性を示した。

ジェン・サキ報道官：
「大統領は新しいワクチンに関する肯定的なデータに勇気づけられています」

「大統領は食品医薬品局（FDA）による安全性と有効性の速やかな評価を望んでいます」

一方、サキ報道官は、ウォール街を混乱させたGameStop株をめぐる論争についての質問は受け流した。

ジェン・サキ報道官：
「ホワイトハウスは米国証券取引委員会（SEC）の役割を尊重しています。SECは状況を注意深く監視しています。案件は現時点では彼らの管理下にあると理解してください」

1月28日

ペロシ下院議長「敵は下院の中にいる」

1月28日、民主党のナンシー・ペロシ下院議長は記者団に、「敵は下院の中にいる」と語った。

ナンシー・ペロシ下院議長：
「議員の安全を確保するための措置が必要になるだろう」

「議会に銃を持ち込みたいと主張する下院議員がいる。その議員たちは銃を持ち込み、関係者を脅し、暴力を振るうだろう」

一部の共和党員が議会に銃を持ち込むと主張しているが、議会への持ち込みは禁止されている。なお、最近議会の入り口に新たな金属探知機が追加設置された。

ホワイトハウスはバイデン大統領の行政措置を擁護

ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、「政府は行政措置を多用している」という批判を押し返し、新コロナ救済法案を通過させるために必要な措置と主張した。

サキ報道官は記者団に対し、「前政権の有害な政策を取り消し、コロナの終息に向けた動きをさらに加速させる」と述べた。

ジェン・サキ報道官：
「バイデン大統領は市民の痛みと苦しみに対処すると約束し、実際に行動している」

「前政権の有害、不道徳な政策は覆される。そして、バイデン大統領はチームと話し合ったうえで、大統領令に署名している。大統領はひとりで行動できると思っていない。今は両党のメンバーと積極的に協力し、新たな救済の承認に向け動いている」

トランプ氏とケビン・マッカーシー下院議員が会談

1月28日、共和党のケビン・マッカーシー下院少数党首とトランプ前大統領が会談した。

マッカーシー氏は会談後の声明で、「前大統領は共和党議員の選挙活動を強く支援している」と述べた。

ケビン・マッカーシー下院少数党首：
「今日、トランプ大統領は共和党の過半数獲得を支援すると約束しました。彼はアメリカ人の発言に耳を傾け、アメリカが直面している課題を解決します」

「一方、民主党は民間人を弾劾したり、ブルーカラーの仕事を破壊するなど、私たちを分断しようとしています。統一された保守運動は絆を強めるでしょう。共和党は市民、そしてアメリカの自由を支持します」

1月27日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月27日時点で2,550万件、累計死亡者は42.5万人。1月26日の新規陽性者数は142,511件、死亡者は3,990人だった。

・累計死亡者数：42万人を突破。世界最高を更新中。

・1月の死亡者数：79,261人、過去最高を更新中。

・全米の入院患者数：108,000人以上。

・全米の1日あたりのワクチン摂取数：約160万回。

・カリフォルニア州の累計感染者数：323万人を突破。

・カリフォルニア州の入院患者数：13,000人以上。

・カリフォルニア州のICU患者数：3,000人以上。

・カリフォルニア州の累計死亡者：38,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：109万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：15,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：229万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：35,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：気候変動に対処する大統領令に署名。

・イギリスの感染率と死亡率が世界1位に。

【世界の感染状況／2021年1月27日時点】

新政権のコロナ対策チームが第1回合同オンライン会議を開催

1月27日、新政権のコロナ対策チーム（バイデン大統領、アンソニー・ファウチ博士、CDC新局長など）が第1回合同オンライン会議を開催した。

バイデン大統領は会議の中で、「週3回オンライン会議を開催し、最新情報の共有を目指す」と述べた。

会議時間は約1時間、今回はワクチンの配布に焦点を当てていた。

現在、全国の1日あたりのワクチン摂取数は160万回まで増加した。しかし、ワクチンの供給不足が大きな課題になっており、ファウチ博士は「州の要望（ワクチン増産）に速やかに応えなければならない」と述べた。

バイデン大統領、気候変動に対処する大統領令に署名

バイデン大統領は気候変動に対処する新たな大統領令に署名した。

これにより、連邦政府の所有地内における新しい石油およびガスの開発は停止された。

バイデン大統領は記者団に対し、気候危機への対応を加速させ、それに伴う新たな雇用を創出するとあらためて約束した。

ジョー・バイデン大統領：
「私たちはよりきれいな水、よりきれいな空気、そしてよりきれいなコミュニティを取り戻す。アメリカを悩ませている問題に対処するために、より具体的で実用的な解決策を提供する」

選挙期間中、バイデン大統領は「水圧破砕は禁止しない」と明確に述べたうえで、気候変動に焦点を当てた政策を推し進め、それに伴う新しい雇用を創出すると約束していた。

※水圧破砕：地下の岩体に超高圧の水を注入して亀裂を生じさせる手法、 高温岩体地熱発電、シェールガス・タイトオイルの採取に用いられる。

ジョン・ケリー気候担当大統領特使が会見

国務長官のジョン・ケリー気候担当大統領特使は27日の記者会見で、新政権の気候計画と気候危機の放置が経済に与える影響を説明した。

ケリー氏は記者の質問に対し、「新政権の気候計画が労働者を犠牲にすることはない」と述べた。

ジョン・ケリー気候担当大統領特使：
「残念なことに、労働者は過去数年間、誤った考えを信じてきた。前政権は気候危機に対応することで労働者が害を受けると主張してきた。これは大きな間違いである」

「気候危機を無視すれば、それに対処する費用をはるかに上回る膨大な費用とリスクに直面するだろう。無視しない方がより安価で済むという分析は無数に報告されている」

菅義偉 首相とバイデン大統領が電話会談

1月27日午前、ジョー・バイデン大統領は菅義偉 首相と電話で話した。

ホワイトハウスによると、2人はNATOの集団的自衛権を行使する条約第5条、地域の安全保障問題、中国に関する問題、北朝鮮の非核化、コロナウイルス、気候変動への取り組みについて話し合ったという。

アントニー・ブリンケン国務長官の就任演説

新政権の国務長官に正式に就任したアントニー・ブリンケン氏が国務省の職員、約70,000人に挨拶した。

アントニー・ブリンケン国務長官：
「コロナウイルスは、5人の国務省職員（アメリカ人）と地元で雇用されたスタッフ42人の命を奪った。さらに、私たちの建物はコロナとは関係のないバリケードに囲まれている。アメリカがこのような事態に陥ったのは初めてである」

「世界は私たちを熱心に見守っている。国務省はまず、アメリカ人のために働かなければならない。アメリカの外交政策は市民と市民の生活に直結する」

1月26日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月26日時点で2,540万件、累計死亡者は42.3万人。1月25日の新規陽性者数は147,254件、死亡者は1,758人だった。

・累計死亡者数：42万人を突破。世界最高を更新中。

・12月の死亡者数：77,082人（過去最高）

・全米の入院患者数：109,000人以上。

・カリフォルニア州の累計感染者数：322万人を突破。

・カリフォルニア州の入院患者数：13,000人以上。

・カリフォルニア州のICU患者数：3,000人以上。

・カリフォルニア州の累計死亡者：37,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：108万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：15,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：227万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：35,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：新たな行政命令に署名。

・カマラ・ハリス副大統領が2回目のワクチン接種を終える。

・世界の累計感染者数：1億人を突破。

・コロンビアの国防相がコロナの合併症で死亡。

【世界の感染状況／2021年1月26日時点】

弾劾裁判に異議を唱える上院共和党員

上院共和党員はトランプ氏の弾劾裁判を違憲と主張し、1人が26日の事前審議で異議を唱えた。

ランド・ポール上院議員の裁判取り消し要求は「賛成45ー反対55」で却下された。なお、共和党のミット・ロムニー氏、ベン・サス氏、パット・トゥーミー氏、スーザン・コリンズ氏、リサ・ムルコウスキー氏が反対に投票した。

ポール上院議員の努力は失敗に終わったが、現時点で共和党員45人が裁判取り消し（違憲）に賛成していることが示された。

民主党のチャック・シューマ―上院院内総務は投票前の演説で、「元公務員を裁判にかけることは違憲、という主張は全く意味がない」と述べた。

チャック・シューマ―上院院内総務：
「退任した大統領や他の公務員も議会の弾劾権で裁かれる。退任を理由に凶悪な犯罪を許されるなどあってはならない」

投票後、上院は弾劾裁判を2月9日に開始すると発表した。

弾劾裁判に反対する共和党員は少なくとも45人

トランプ弾劾裁判の裁判長を務め民主党のパトリック・リーヒ議員は記者団に対し、「100票中45票の行方が裁判開始前に確定している」と述べた。

現時点で少なくとも45人の共和党員がトランプ氏に対する弾劾裁判は違憲だと主張している。

弾劾決議案を可決するためには3分の2以上の賛成が必要である。共和党員17人が離反すれば、「賛成67ー反対33」でトランプ氏の弾劾は可決される

しかし、多くの共和党員が反対に投票すると表明しており、米主要メディアは「弾劾の可能性はほぼゼロ」と報じた。

スーザン・ライス顧問「廃止される民間刑務所に移民施設は含まれない」

ホワイトハウスのスーザン・ライス国内政策顧問は午後のブリーフィングの中で、バイデン大統領が署名した行政命令、「民間（私営）刑務所の段階的な廃止」について言及した。

ABCニュースによると、バイデン大統領の命令は司法省が運営する民間刑務所にのみ適用され、他の機関が運営する刑務所や拘留施設は対象外だという。

ライス顧問は記者団に対し、「司法省が資金提供した民間刑務所は安全性が低く、人道的ではない。トランプ政権はそれを認めたが、私たちは覆す」と述べた。

バイデン大統領が4つの行政命令に署名

1月26日、ジョー・バイデン大統領は人種差別を是正するために、「民間刑務所の段階的な廃止」「アジア系アメリカ人および太平洋諸島の市民に対する差別」「部族問題」「公正な住居の提供」に対処する4つの行政命令に署名した。

バイデン大統領は声明で、「体系的な人種差別がアメリカを長い間悩ませてきた」と述べた。

ジョー・バイデン大統領：
「司法長官に民間（私営）刑務所との契約を更新しないよう命じる。アジア系アメリカ人、太平洋諸島の市民、部族に対する差別も許されない。そして、差別的な住宅規則は上書きされるだろう」

民間刑務所の段階的な閉鎖は司法省、住宅規則の是正は住宅都市開発省が対応する。

バイデン大統領は「組織的な人種差別」が続く限りアメリカの魂は回復しないと選挙キャンペーン中のメッセージを繰り返し述べた。

ジョー・バイデン大統領：
「この措置で全てを排除することはできない。差別は国を腐食させ、破壊し、人種差別に反対する人々も大きな不利益を被る。私たちはアメリカの魂を回復するために行動し続けるだろう」

バイデン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領が電話会談

1月26日、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は、バイデン大統領がロシアのウラジーミル・プーチン大統領との電話会談を終えたと発表した。

ジェン・サキ報道官：
「バイデン大統領は新戦略兵器削減条約（New START）の5年延長などについて話し合った」

「この電話会談は、ウクライナの主権に対するアメリカの支援を再確認し、ロシアの悪意のある行動にしっかり行動すると明確に示すことを目的としている」

ジェネット・イエレン氏、財務長官就任を宣誓

1月26日、ジャネット・イエレン氏は財務長官としての職務を全うするとカマラ・ハリス副大統領に誓った。

女性が財務長官に就任するのは初めて。

イエレン氏は25日夜の上院公聴会で就任を承認された。（賛成84ー反対16）

上院公聴会、アントニー・ブリンケン氏の国務長官就任を承認

上院公聴会はアントニー・ブリンケン氏の国務長官就任を「賛成78ー反対22」で承認した。

ブリンケン氏はオバマ政権時代に国務副長官を務めた。

26日時点で就任を認められた閣僚は、ブリンケン国務長官、ジャネット・イエレン財務長官、ロイド・オースティン国防長官、アブリル・ヘインズ国家情報長官の4人。

1月25日

コロナウイルス／アメリカの感染状況

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1月25日時点で2,520万件、累計死亡者は42万人。1月24日の新規陽性者数は130,485件、死亡者は1,770人だった。

・累計死亡者数：まもなく42万人に到達。世界最高を更新中。

・12月の死亡者数：77,082人（過去最高）

・全米の入院患者数：110,000人以上。

・南カリフォルニアのICU占有率：ほぼ100％を1カ月以上維持。

・カリフォルニア州の累計感染者数：319万人を突破。

・カリフォルニア州の入院患者数：15,000人以上。

・カリフォルニア州のICU患者数：3,000人以上。

・カリフォルニア州の累計死亡者：37,000人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計感染者数：107万人を突破。

・ロサンゼルス郡の累計死亡者：15,000人を突破。

・テキサス州の累計感染者数：225万件を突破。

・テキサス州の累計死亡者：35,000人を突破。

・トランプ氏：弾劾裁判の準備。

・バイデン大統領：新たな大統領令に署名。

・マサチューセッツ州が夜間外出禁止令を解除。

・カリフォルニア州が全地域の外出禁止令を解除。

・モデルナワクチンはイギリスと南アフリカの変異種に有効。モデルナ社がプレスリリースで発表した。

【世界の感染状況／2021年1月25日時点】

バイデン大統領が製造業の強化を目的とする大統領令に署名

バイデン大統領は政権公約の1つ、メイド・イン・アメリカを強化するための大統領令に署名した。

バイデン大統領は記者会見の中で、「バイアメリカン政策（アメリカの製品を買う）を強化し、さらに前進する」と宣言した。

ジョー・バイデン大統領：
「まずは、連邦政府機関に対するアメリカの製品の購入要件と規則を変更する。政府機関が海外製品を購入する場合、彼らはホワイトハウスに来て購入する理由を説明しなければならない」

連邦政府は年間約6,000億ドル（62兆円）を契約に費やしており、海外製品の購入を管理する規則がすでに決められている。ただし、これには抜け穴があり、実際には規則以上の海外製品が購入されている。

バイアメリカン政策はこの抜け穴を塞ぎ、海外製品に対する免除を取り消し、メイド・イン・アメリカの購入を命じることを目的としている。

また、大統領令により、行政管理予算局にこの取り組みを監督する新しい上級ポストが設置された。

バイデン大統領、一部の国に対する旅行禁止措置を復活

1月25日、バイデン大統領は最近南アフリカを訪れた非米市民のアメリカへの入国を禁止し、イギリス、ブラジル、アイルランドおよび欧州からの旅行者の入国禁止措置を復活させた。

ホワイトハウスは25日午前にバイデン大統領の指示を布告し、「入国および旅行禁止措置を開始する」と発表した。

ホワイトハウス、週3回コロナに関するブリーフィングを開催すると発表

1月25日、ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は記者団に対し、「毎週3回、コロナに関する公衆衛生ブリーフィングを開催する」と発表した。

サキ報道官はコロナ救済法案の議会通過時期を尋ねられ、「正確な時期は答えられないが、速やかに議論し先に進まねばならない」と述べた。

ジェン・サキ報道官：
「バイデン大統領は救済案を提示した。大統領は超党派から支持を集めており、話し合いは現在も続いている。ただし、最終的な法案が大統領の提案と全く同じになるとは思っていない」

ロイド・オースティン国防長官がハリス副大統領に宣誓

新政権の国防長官に任命されたロイド・オースティン氏がカマラ・ハリス副大統領に職務を全うすると宣誓した。

オースティン氏の妻、カーリーン夫人は聖書を持って宣誓をサポートした。

宣誓の少し前、オースティン国防長官はトランスジェンダーの入隊禁止を覆すバイデン大統領の大統領令署名に立ち会っていた。

ロイド・オースティン国防長官：
「米軍に奉仕できる基準を満たす全ての市民、全てのトランスジェンダーは入隊を認められなければならない。私は人々を差別から解放したバイデン大統領をサポートし続けると誓約する」

バイデン大統領がトランスジェンダーの入隊禁止を大統領令で却下

1月25日、バイデン大統領はトランプジェンダーの入隊を禁止したトランプ氏の政策を大統領令で覆した。

バイデン大統領は記者団に対し、「これですべてのアメリカ人が軍服を着て奉仕することを認められた。差別はいかなる理由があろうと絶対に許されない」と語った。

バラク・オバマ前大統領も資格のある全ての市民の入隊を許可していたが、トランプ氏はこの政策を2017年に覆していた。

下院、まもなくトランプ氏の弾劾決議案を上院に提出

報道によると、下院は1月25日夜に上院にトランプ氏の弾劾決議案を提出する予定だという。

裁判前の準備は提出後速やかに開始され、裁判は2月8日の週から始まる。

一方、ジョー・バイデン大統領はコロナ危機への対応に必要不可欠な1.9兆ドル（約200兆円）の救済法案の速やかな審議と承認を求めている。

ABCニュースが行った世論調査によると、バイデン大統領のコロナに対する政策は広く市民の支持を集めているという。

しかし、コロナ救済を歓迎した超党派議員もその他の政策には否定的な態度をとっている。

多くの共和党議員が、不法移民の強制送還一時停止と国境の壁に対する措置を厳しく批判した。また、キーストーンXLパイプラインの建設中止に反対する声も上がっている。