カナダ政府、仲裁委員会に航空大手エア・カナダのスト終結要請
エア・カナダの客室乗務員数千人は16日の午前1時ごろにストを開始した。
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カナダ政府は16日、航空大手エア・カナダの客室乗務員によるストライキを終了させ、労使交渉の行き詰まりを打破するため、仲裁を強制する措置を講じた。
同社の労働組合はこの措置に激しく反対していた。
エア・カナダの客室乗務員数千人は16日の午前1時ごろにストを開始した。
労組は数ヶ月に及ぶ会社との交渉の末、ストを決行。この結果、会社は700便の運航をキャンセルし、10万人を超える旅行者が代替手段を探したり、滞在を余儀なくされた。
労組は会社に飛行間の地上待機時間や乗客の搭乗支援に要する時間に対する補償を求めている。客室乗務員の就労時間は飛行機が移動している間のみ、カウントされる。
首相府の報道官はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「労働相が仲裁委員会に対し、両者に拘束力のある仲裁を命じ、ストライキの即時終了を命じるよう要請した」と明らかにした。
委員会が要請を承認し、エア・カナダが運航を完全に再開するまでには数日かかる可能性がある。
労使は賃上げ交渉でも対立している。
会社は4年間で賃金を38%引き上げると提案。労組は不十分とし、さらなる賃上げを求めている。