ハイカー2人がクマに襲われ負傷、ヘリで緊急搬送 米ワイオミング州
事件は4日、人気観光地のオールド・フェイスフル間欠泉近くの遊歩道で発生した。
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米西部ワイオミング州のイエローストーン国立公園でハイキング中の男女2人がクマに襲われ負傷した。公園当局が5日、明らかにした。それによると、事件は4日、人気観光地のオールド・フェイスフル間欠泉近くの遊歩道で発生した。2人は「1頭または複数のクマ」に襲われたとみられ、詳細は調査中である。
現場は滝を目当てに多くの観光客や登山者が訪れる遊歩道で、事故当時も複数の利用者がいたとされる。クマの種類は特定されていないが、公園内にはグリズリーとアメリカクロクマの両方が生息しており、いずれか、あるいは両方が関与した可能性がある。
被害者の容体は公表されていない。通報を受けた公園の緊急対応チームが現場に急行し、ヘリコプターで2人を病院に搬送した。別のハイカーが現場付近で助けを求める声を聞き、救助につながったという。この目撃者はクマの足跡や血の付いた帽子などを見つけた後、顔や背中、脚に傷を負った被害者を発見し、到着まで付き添ったと証言している。
この事件を受けて国立公園局(NPS)は安全確保のため、ミスティックフォールズ周辺やミッドウェイ・ガイザー盆地近くの一部区域を閉鎖した。今後、クマの行動や人との遭遇状況を分析し、必要に応じて追加の措置を講じる方針である。
イエローストーンは年間400万人以上が訪れる米国有数の国立公園、クマによる人身被害はまれである。今回の事故は2026年に入って初めての人身被害であり、直近では2025年9月に単独行動中のハイカーが襲われ負傷している。さらに死亡事例となると、2015年を最後に報告されていない。
公園当局は来園者に対し、クマの生息域では複数人で行動すること、音を出して存在を知らせること、そして熊撃退スプレーを携行することなど基本的な安全対策の徹底を呼びかけている。自然環境の中で野生動物と共存する観光地である以上、不意の遭遇による事故は完全には避けられないが、適切な知識と準備が被害軽減に直結する。今回の事案は改めて自然公園におけるリスク管理の重要性を浮き彫りにした。
