スペイン領カナリア諸島で移民急増、自治政府が「持続不可能」と警告、医療・交通に深刻な負担
西アフリカからカナリア諸島に至る大西洋ルートは、世界でも特に危険な移民ルートの一つだ。
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スペイン領カナリア諸島で、西アフリカから大西洋を渡って到着する移民が急増している。スペインの沿岸警備隊によると、2026年11月1~6日までの6日間で、計3261人の移民を救助した。2024年に記録した過去最多水準に迫る勢いとなっており、カナリア諸島自治州のクラビホ(Fernando Clavijo Batlle)首相は6日、現在の流入規模は持続不可能だと警告した。
特に深刻なのが、西アフリカからの主要な到着地点となっているエル・イエロ島だ。人口約1万1400人の小さな島で、クラビホ氏は現地の状況について「完全に持続不可能」と述べた。5日夜には2隻の船から約500人が救助され、1人の遺体も見つかった。ここ数週間では少なくとも9人の移民が死亡し、到着した重篤な乳児が航空搬送される事態も発生している。
西アフリカからカナリア諸島に至る大西洋ルートは、世界でも特に危険な移民ルートの一つだ。移民たちは定員を大幅に超える小型船で長距離を航行し、荒れた海や強い海流にさらされる。秋になると海況が比較的穏やかになるため、出航が増加する傾向がある。今回も海の状態が改善したことで、出発者が増えているという。
移民の急増は、島の公共サービスにも影響を及ぼしている。医療機関への負担が増し、移民対応のためにバスが転用され、他の島から医療スタッフを派遣する必要も生じている。クラビホ氏はサンチェス政権に追加支援を求めている。
一方、2026年1~10月の到着者数は2024年の同時期と比べて約61%少ない。年間累計では減少しているものの、秋以降の急増によって現地の受け入れ態勢は再び逼迫している。
