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ドイツ州議会選挙、AfDが大差で首位、戦後初の極右州政権に現実味

戦後ドイツ政治が長年維持してきた「極右政党を政権に参加させない」という政治的慣行が、重大な転換点を迎えている。
2026年9月6日/ドイツ、東部ザクセン・アンハルト州、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のジークムント氏(AP通信)

ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で6日、州議会選挙が行われ、出口調査で極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が約44%を獲得し、大差で首位となった。5年前の選挙から支持を大きく伸ばした形で、第2次世界大戦後初となる極右政党主導の州政府が誕生する可能性が浮上している。

出口調査では、メルツ(Friedrich Merz)首相率いる与党・キリスト教民主同盟(CDU)は18.5%にとどまり、AfDに大きく水をあけられた。社会民主党や緑の党も議席獲得に必要な得票率を確保するとみられるが、AfDの勢いを止めるには至らなかった。投票率は76%に達し、有権者の関心の高さも示された。

AfDの州トップ候補ジークムント(Ulrich Siegmund)氏は6日、今回の結果を歴史的な勝利と位置付け、経済の低迷や移民政策をめぐる国政への不満が支持拡大につながったとの認識を示した。AfDは移民・難民政策の厳格化などを主要政策に掲げ、メルツ政権への批判票を取り込んできた。

ただし、AfDが第一党となっただけで州政府を樹立できるとは限らない。単独過半数には届かない可能性があり、他党との連立が必要となる場合がある。しかし、CDUを含む主要政党はこれまでAfDとの協力を拒否する姿勢を維持しており、過半数を確保できなかった場合には州政府の発足に向けた協議が難航する可能性が高い。

今回の選挙結果は、ザクセン・アンハルト州だけでなく、ドイツ全体の政治にも大きな意味を持つ。AfDが東部ドイツを中心に支持を拡大する中、既成政党への不満がさらに強まれば、今後の州議選や2029年の連邦議会選挙にも影響を及ぼす可能性がある。

戦後ドイツ政治が長年維持してきた「極右政党を政権に参加させない」という政治的慣行が、重大な転換点を迎えている。

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