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ドイツ州議会選、極右AfDが歴史的勝利、ザクセン・アンハルト州で44%超

今回の選挙結果は、一地方州の政権構成を決めるだけにとどまらない。
2026年9月6日/ドイツ、東部ザクセン・アンハルト州、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のワイデル党首(左)とジークムント氏(AP通信)

ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で6日、州議会選挙が行われ、反移民を掲げる極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が歴史的な勝利を収めた。出口調査によると、AfDの得票率は44.5%前後の見通しで、2021前回選挙の20.8%から大幅に支持を伸ばした。第2次世界大戦後、ドイツの州レベルで極右政党が政権を担う可能性が現実味を帯びる結果となった。

一方、メルツ(Friedrich Merz)首相率いる保守系の与党・キリスト教民主同盟(CDU)は18%台に落ち込み、前回の37.1%から大幅に後退した。CDUは同州を2002年から長く主導してきただけに、今回の結果は州政だけでなく、メルツ政権にとっても大きな打撃となった。

AfD躍進の背景には、ドイツ国内で広がる既存政治への不満がある。経済の低迷や移民政策への懸念、生活コストへの不安などを背景に、特に旧東ドイツ地域ではAfDへの支持が強まっている。同党は移民政策の厳格化を訴えるほか、ウクライナ支援の縮小などを主張しており、今回の選挙でもこうした政策が支持を集めた。

ただし、AfDが最大勢力になったからといって、そのまま州政府を運営できるとは限らない。州議会で過半数を確保できるかが焦点となるほか、ドイツの主要政党はこれまでAfDとの連立を拒否する「防火壁(ファイアウォール)」を維持してきた。そのため、他党との連携なしに政権を発足させることができるかは不透明だ。

AfDの州首相候補ジークムント(Ulrich Siegmund)氏は今回の結果について、歴史を書き換えたとの認識を示し、政権交代を求める有権者の意思が示されたと強調した。一方、主要政党側ではAfDの政権参加を阻止する必要があるとの警戒感が強く、今後の連立協議は難航する可能性がある。

今回の選挙結果は、一地方州の政権構成を決めるだけにとどまらない。AfDは2029年の連邦議会選挙を見据えて勢力拡大を進めており、今回の歴史的勝利はドイツ政治全体に大きな影響を与える可能性がある。

メルツ政権にとっても、AfDの台頭を抑えながら有権者の不満にどう対応するかが今後の課題となる。

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