◎犯行声明は出ておらず、軍と警察が捜査を進めている。
イラク、北部キルクーク州(Getty Images)

イラク当局は18日、北部キルクーク州の集落で爆弾が爆発し、警察官と兵士少なくとも9人が死亡したと発表した。

軍報道官によると、死者の中には少佐の階級を持つ将校が含まれているという。部隊はパトロール中に爆発に巻き込まれた。

犯行声明は出ておらず、軍と警察が捜査を進めている。

軍報道官は声明の中で、「スダニ(Mohammed Shia al-Sudani)首相が関係閣僚に必要な措置を講ずるよう命じた」と述べている。

AP通信は治安当局者の話を引用し、「爆発後に武装勢力との銃撃戦が発生し、警察官3人が負傷した」と報じているが、詳細は不明。

首都バグダッドの北部でも14日に爆弾が爆発し、イラク兵3人が死亡している。

この攻撃についても犯行声明は出ていないが、当局はイスラム(ISIS)の残党による犯行という見方を示している。

ISISはシリアとイラクの支配地域をすべて失い、2019年に壊滅した。しかし、その残党は各地で活動を続け、多くの市民が攻撃の犠牲になっている。

イラク北部では政府とクルド人自治区との間で紛争が続いている。ISISは紛争当事者が争っている隙をついて治安部隊や市民を攻撃する。

特にキルクーク、ニネバ、サラハディンの農村部のパトロールは手薄になり、ISIS残党の潜伏拠点になっているようだ。

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