◎3人は12日早朝、エベレストの第一ベースキャンプに向かう途中、深さ約50mのクレバスに転落したとみられる。
ネパール当局は12日、ヒマラヤ山脈の最高峰エベレスト(標高8848m)で登山家3人が氷河のクレバス(割れ目)に転落し、行方不明になったと報告した。
ネパール登山局によると、3人は12日早朝、エベレストの第1ベースキャンプに向かう途中、深さ約50mのクレバスに転落したとみられる。
同局の応報担当は声明で、「救助隊は地上、ヘリ部隊は上空から3人が転落したとみられるクレバスを探している」と述べた。
3人が行方不明になった場所はクンブ氷瀑(ひょうばく)と呼ばれ、10階建てビルほどの高さがあるクレバスが無数に存在する。専門家によると、クンブ氷瀑は山頂に続くルートの中で最も危険な場所のひとつだという。
2014年に発生した雪崩では登山者の装備を運んでいたガイド(シェルパ)16人が死亡した。
エベレストには3月から5月末までの登山シーズンの間、数百人の外国人登山者と同数のネパール人ガイドが山頂にアタックする。
ガイドは顧客のために「はしご」やロープを設置したり、荷物を上のキャンプに運んだりする。