最終更新日:2020年12月1日6時40

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11月29日

ウィスコンシン州、再集計終了

29日、ウィスコンシン州最大の都市、ミルウォーキー郡とデーン郡の再集計作業が終了した。

ウィスコンシン州(11月21日5:50開票率100%)選挙人:10人
・トランプ1,610,151票
・バイデン1,630,716

・ミルウォーキー バイデン75.5%:トランプ22.9%
・デーン郡 バイデン69.1%:トランプ29.3%

再集計の結果、バイデン氏に87票の加算があったという。

これに対しトランプ大統領は午前の定例ツイートで、「ウィスコンシンの再集計は数字の間違いをチェックするのではなく、違法に投票した人を見つけることだ」と主張した。

「違法投票の訴訟は30日もしくは12月1日に提起される。多くの違法投票が見つかっている」
チームトランプの主張をチェック

2020年11月20日 AP通信/ウィスコンシン州ミルウォーキー、再集計作業

ワシントン・ポスト「トランプは共和党の重要人物であり続ける」

ワシントン・ポスト紙のコラムニスト、ミシェル・ノリス氏はABCニュースのインタビューの中でトランプ大統領について、「ホワイトハウスを去った後も、彼は共和党の重要人物であり続ける」と述べた。

「大統領はバイデン氏が承認された場合、去ると言った。しかし、彼は今後何年も共和党を代表し、党の重要人物としてメディアに出演し、非常に大きな影響力を持ち続けるだろう

元海軍提督「バイデン大統領はイラン核合意への再加入に挑戦する」

29日、ウィリアム・マクレイヴン元海軍提督はABCニュースのインタビューの中で、イラン核合意(JCPOA)への再加入は困難を極めるだろうと述べた。

マクレイヴン氏は、「JCPOAを嫌う人々がたくさんいることを理解している」と述べた。

問題を複雑にしたのは、イランの著名な核科学者、モーセン・ファクリザデ氏の暗殺だった。

ファクリザデ氏を急襲した武装テロリストは捕まっておらず、犯行声明も出ていない。しかし、イランのモハンマド・ジャバド・ザリフ外相を含む高政府官は、「イスラエルの関与を示す証拠を発見した」と示唆している。

ウィリアム・マクレイヴン元海軍提督:
「核科学者の暗殺でイランとイスラエルの関係は悪化し、イラン人は核兵器の開発加速を願うかもしれない。バイデン大統領は難しい立場に立たされるだろう」

「イランはアメリカの合意復帰に消極的になると思う」

11月28日

ハリス上院議員、ホリデーマーケットで中小企業を応援

28日、カマラ・ハリス上院議員と夫のダグ・エムホフ氏、ワシントンD.C.のミュリエル・ハウザー市長が、ペンクォーター地区のホリデーマーケットで中小企業を応援した。

ハリス上院議員は「マダム副大統領」と書かれたTシャツを掲げ、記者の取材に応じた。

夫妻はパズルを2つ、チーズがプリントされたTシャツ、そしてマダムTシャツを購入した。

買い物後、ハリス上院議員は記者団に対し、「私たちは中小企業を祝い、救うためにここにいる」と述べた。

「彼らはコミュニティの生命線、必要不可欠な存在、社会的構造の一部である。悲しいことに、パンデミック以来、国内の中小企業の約4分の1が閉鎖した」

2020年11月28日 ロイター通信/ワシントンD.C.ダウンタウンホリデーマーケット、ハリス上院議員と夫のダグ・エムホフ氏

バイデン氏も28日のツイートで中小企業の重要性と支援を呼びかけている。

「中小企業は全国のコミュニティのバックボーンである。パンデミックの中、彼らはこれまで以上に私たちの助けを必要としている。小さな買い物を予定している近所の人は、コミュニティを強化してください」

ペンシルベニア州下院議会、選挙結果に異議を唱える

27日、ペンシルベニア州下院議会は、選挙結果に異議を唱える決議を提出した。

この提案は議会を通過しても、民主党のトム・ウルフ州知事によって拒否される可能性が高い。

なお、決議が承認されると、同州の議会選挙結果(共和党の勝利)も無効になる恐れがある。

ペンシルベニア州の上院議員、ダグ・マストリアーノ氏は証拠を一切提出することなく、「大統領選挙が危険にさらされたという証拠が山積している」とツイートした。

チームトランプ、アリゾナ州で公聴会を行うと発表

チームトランプの法律顧問を務めるジェナ・エリス氏は、アリゾナ州の選挙結果に関する公聴会を30日に開催するとツイートした。

エリス氏によると、公聴会にはトランプ大統領の個人弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏も出席するという。

公聴会は州議会議事堂ではなく、フェニックスハイアットホテルで開催される。

アリゾナ州のケイティ・ホッブズ州務長官と州議会の共和党員は、チームトランプの主張を撃ち落としている。

チームトランプは25日にペンシルベニア州でも公聴会を開催し、「選挙結果を今すぐ覆すべき」と主張した。

これに対しペンシルベニア州務長官は、裁判所に却下されたチームトランプの主張を「疲れた陰謀論」と呼んだ。

11月27日

陰謀論者のシドニー・パウエル弁護士、ジョージア州を襲撃

最近大統領の法務チームから除外されたシドニー・パウエル弁護士は、「選挙結果はトランプ大統領を陥れるための陰謀」と主張し、ジョージア州で新たな訴訟を起こした。

アトランタの地方裁判所に提出された104ページの訴状には、「州の選挙結果の認証取り消し」「選挙人団は無効」「票の購入」など、陰謀論者らしい訴えが記されている。

パウエル弁護士は声明の中で、「アメリカの選挙の基盤は透明だった。しかし、11月3日にジョージア州で行われた選挙は秘密とエラーに満ち、結果を証明できないひどい異常に直面している」と述べた。

シドニー・パウエル弁護士:
「したがって、11月3日の結果は却下しなければならない。ジョージア州は憲法違反ウイルスに感染している」

バイデン氏は大接戦の末、同州を制した。ただし、票差が0.5%未満だったため、チームトランプの再集計要求も許可されている。

ジョージア州(11月20日6:00開票率100%)選挙人:16人
・トランプ2,463,293票
・バイデン2,475,296

パウエル弁護士の訴えは、「ドミニオン・ヴォーティング・システムズの投票機がバイデン氏に何千もの票を与えた」というインターネット上に拡散した陰謀論に大きく依存している。

トランプ政権のサイバーセキュリティ担当、両党のベテラン選挙当局者はこの主張を事実無根と却下している。

ドミニオン・ヴォーティング・システムズは、パウエル弁護士の訴訟に反論する声明を27日に発表した。

ドミニオン・ヴォーティング・システムズ:
「奇妙な不正選挙の陰謀・・・そのような異常事態は発生しなかった」

「パウエル弁護士の野蛮で無謀な主張は、当社の従業員にストーカー行為、嫌がらせ、殺害予告などの脅迫をもたらした

「私たちは、パウ​​エル弁護士と彼女の不正行為を支援し、賭けている人々に責任を負わせる」

2020年11月19日 ロイター通信/ワシントンD.C.キャピトルヒル、シドニー・パウエル弁護士

チームトランプ、連邦訴訟を失う

第3巡回控訴裁判所は、ペンシルベニア州の結果を除外するよう求めたチームトランプの控訴を棄却した。

裁判官は「合法的に投じられた票を無効にすべき」と主張するチームトランプを激しく殴打した。

第3巡回控訴裁判所の声明:
「自由で公正な選挙はアメリカの民主主義の生命線、不公平はいかなる理由があろうと許されない。しかし、今回の選挙を不公平と呼ぶことはできない。請求には証拠が必要である

反抗的なトランプ大統領、バイデン氏との票差に異議を唱える

26日の記者会見で「ホワイトハウスから去る準備はできている」と述べたトランプ大統領は、バイデン氏との票差にしつこく根拠のない疑問を投げかけた。

トランプ大統領は27日午前の定例ツイートで、「バイデンは、彼のばかげた8,000万票が不正に得られたものではない、と証明できた場合のみ、ホワイトハウスに入ることができる」と述べ、証拠を提供せずに主張を続けた。

ABCニュースによると、チームトランプは選挙結果に異議を唱えた訴訟を少なくとも30件失っている。

バイデン氏は人気投票でトランプ大統領を大きくリードしている。

バイデン:選挙人306(約8,000万票
トランプ:選挙人232(約7,400万票

11月26日 Getty Images/ワシントンD.C.ホワイトハウス、トランプ大統領

11月26日

バイデン氏、最前線で戦う労働者と話す

バイデン氏のツイートによると、夫妻は感謝祭を返上して戦う最前線の労働者とオンラインで対話したという。

ジョー・バイデン氏:
「この危機の最前線にいるヒーローたちと話をすることができて光栄です」

私たちは今日、そして毎日、私たちのコミュニティを安全に保つために多大な犠牲を払っている看護師と消防士に感謝しています

連邦議会の上院議長と下院議長が感謝祭のメッセージを発信

上院多数党首のミッチ・マコーネル氏は幸せな感謝祭を願い、ツイッターにビデオメッセージを投稿した。

ミッチ・マコーネル上院院内総務:
「今年、愛する人や生計を失ったすべての家族を心に留めておきましょう」

民主党のナンシー・ペロシ下院議長は兵役中の軍人に感謝するとツイートした。

ナンシー・ペロシ下院議長:
「私たちは国を守っている世界中の勇敢な軍人に感謝する」

ジョージア州の上院議員候補、感謝祭ボランティアで汗を流す

26日、ジョージア州の民主党上院議員候補のラファエル・ワーノック氏とジョン・オソフ氏は、アトランタのジョージア世界会議センターで開催された食料配給イベントに参加した。

両候補は2021年1月の決戦投票(通常、補欠)で共和党の現職と対峙する。

議会上院の勢力争いは、同州の選挙結果に委ねられている。

ジョージア州上院通常(開票率99%、決戦投票へ)
・共和党 デイビッド・パデュー 49.7%
・民主党 ジョン・オソフ 48%
・リバタ シェーンヘーゼル 2.3%

ジョージア州上院補欠(開票率98%、決戦投票へ)
・共和党 ケリー・レフラー 25.9%
・民主党 ラファエル・ワーノック 32.9%

2020年11月26日 Getty Images/ジョージア州アトランタ、民主党の上院議員候補のジョン・オソフ氏
2020年11月26日 Getty Images/ジョージア州アトランタ、民主党の上院議員候補のラファエル・ワーノック氏(左)とジョン・オソフ氏

次期大統領とファーストレディ、最前線の労働者を称える

バイデン次期大統領とジル夫人はツイッターに投稿した動画の中で、最前線の労働者を称えた。

バイデン夫妻:
パンデミックの最前線で働いてきた何百万人ものアメリカ人に感謝している

「今年の感謝祭は望んでいたものと違う。しかし、自宅にとどまるという小さな行為が仲間への贈り物になることを、私たちは知っている}

「私たちは愛する家族を失い、自宅に空の椅子がある人の痛みを知っている。私たちの心はあなたと共にある」

バイデン氏は最後に、「感謝祭に集まることはできないが、国として団結することはできる」と付け加えた。

ネバダ州、選挙結果を認定

ネバダ州のスティーブ・シソラック知事は25日深夜の声明で、バイデン氏の勝利を正式に認定したと発表した。

スティーブ・シソラック州知事:
「ジョー・バイデン氏とカラマ・ハリス上院議員の勝利を認定する確認証明書に署名した」

「このプロセスに関わり、力を貸してくれた全ての関係者、選挙当局者に感謝したい」

ネバダ州(11月26日5:00開票率100%)選挙人:6人
・トランプ669,890票
・バイデン703,486

トランプ大統領、マイケル・フリンの嘘を許す

トランプ大統領はツイッターで、元国家安全保障顧問のマイケル・フリン氏に恩赦を与えると発表した。

フリン氏は、2016年大統領選挙でのロシアの干渉に関するロバート・ミューラー元特別顧問の調査で、FBIに虚偽の報告を行ったとして有罪判決を受けていた。

ドナルド・トランプ大統領:
「マイケル・T・フリン将軍に完全な恩赦を与えられたことは私の大きな名誉だ。彼の素晴らしい家族の皆さん、おめでとう。素晴らしい感謝祭になりますよう!」

ホワイトハウス報道官のケイリー・マケナニー氏は記者会見でフリン氏のことを「無実の男」と3回呼んだ。

一方、司法省当局者は「部門に相談はなかった。私たちはこの事件で成功する自信を持っていた」と悔しさをにじませた。

民主党員はトランプ大統領の恩赦発表を即座に嘲笑し、アダム・シフ下院議員は「ひねくれている」と声明を発表した。

アダム・シフ下院議員:
「トランプは権力を乱用し、自らの罪を隠蔽し、犯罪者を保護した」

ひねくれている。トランプは自らに忠誠を尽くしたフリンに報いたのだろう

11月25日

バイデン氏「私たちはみんな一緒だ」

25日午後、バイデン氏はデラウェア州ウィルミントンから市民にメッセージを送った。

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は1,280万人、死亡者数は26.1万人、24日の新規感染者数は178,200件、死亡者は2,216人だった。

ジョー・バイデン氏:
「感謝祭は信仰、勇気、犠牲、国への奉仕、お互いへの奉仕、感謝の気持ちを表現するアメリカの一部である。しかし、私たちは再び長く厳しい冬に直面している」

「私は伝統を放棄することの難しさを知っている。しかし、今年、感謝祭を放棄することは非常に重要だ。私たちはパンデミックの真っただ中にいる」

「私たちは病院、ベッド、医療を提供してくれる仲間を想い、義務を負わなければならない。私たちはウイルスと戦っている。考えの合わない者と戦っているのではない」

「私たちはみんな一緒だ」

またバイデン氏は、ワクチン開発のニュースについても言及し、希望を持ち続けるよう促した。

バイデン氏、30日に最初の大統領日報を受け取る予定

新政権の移行チームによると、バイデン氏とハリス上院議員は来週30日に最初の大統領日報(PDB)を受け取る予定だという。

移行チームの報道官、ジェン・サキ氏は声明の中で、「最初の大統領ブリーフィングは30日に行われる予定」と述べた。

ジェン・サキ氏:
「チームは50以上の政府機関および委員会と連絡を取り合っている。また、30以上のオンライン会議を開催した」

「ホワイトハウスや他の部門との手続きが感謝祭以降も続くことを願っている」

PDBは大統領、副大統領、一部の閣僚および高官のみが閲覧できる最高機密文書。国家情報長官が作成し、中央情報局 (CIA)、国防情報局 (DIA)、国家安全保障局 (NSA)、連邦捜査局((FBI)、その他のインテリジェンス・コミュニティーに属する機関の情報などが記されている。

2020年11月16日 AP通信/デラウェア州ウィルミントン、バイデン氏

中国の習近平 国家主席がバイデン氏を祝福

中国の新華社通信によると、習近平 国家主席がバイデン氏に祝辞を送ったという。

習近平 国家主席は祝辞の中で、「米中関係の健全な発展を促進することが、両国と国際社会全体の最善の利益」と「両国間の協力と尊重」を強調した。

王岐山 副主席はハリス上院議員に祝辞を送っている。
世界の指導者の祝福メッセージ

ネバダ州知事、数日中に選挙人を認定する

ネバダ州のスティーブ・シソラック知事は声明で、数日中にバイデン氏の勝利を認定すると述べた。

スティーブ・シソラック州知事:
「裁判所がチームトランプを打ち負かしたため、数日中にジョー・バイデン次期大統領の勝利を連邦政府に証明する」

ネバダ州(11月26日5:00開票率100%)選挙人:6人
・トランプ669,890票
・バイデン703,486

11月24日

チームトランプのプレゼンテーション

24日夜、チームトランプはペンシルベニア州、アリゾナ州、ミシガン州の公聴会に出席すると発表した。

ペンシルベニア州とミシガン州は今週、集計結果を証明する予定である。

トランプ大統領の個人弁護士、ルディ・ジュリアーニ氏は声明の中で「25日のペンシルベニア州の公聴会でプレゼンテーションを行う」と述べた。

ペンシルベニア州の上院共和党員はこの公聴会を「2020年の選挙問題に関する説明会」と呼んでいる。

一方、ミシガン州のリー・チェットフィールド下院議長の報道官はチームトランプの声明発表後に、「下院監視委員会は選挙に関する公聴会を開催しない」と述べた。

これに対しチームトランプの法務チームはABCニュースのインタビューの中で、「代わりに書面で証言を提出するよう求められた」と答えた。

2020年11月19日 AP通信/ワシントンD.C.共和党全国委員会本部、ルディ・ジュリアーニ氏

バイデン氏「ファウチ博士とは話していない」

24日、デラウェア州ウィルミントンのクイーン劇場で閣僚の一部を発表したバイデン氏は、記者の質問に答えた。

記者から「ファウチ博士と話したか?」と質問され、「個人的には話していない。ただ、スタッフは彼と話し、非常に、非常に役立ったと述べた」と答えた。

また、最重要機密の大統領日報については、「まだ受け取っていないが、定期的にブリーフィングを行う予定」と述べた。

国防長官を発表しなかった理由は明かさなかった。

最後に、「トランプ大統領と会うか?」と質問され、「彼が言えば、私は会う」と述べた。

ペンタゴン、引き継ぎは11月30日

ワシントン本部事務局長のトーマス・ミュア氏は国防総省のブリーフィングで、「バイデン氏の移行チームから電子メールで連絡があり、24日初めにビデオ会議を行った」と述べた。

ミュア事務局長は移行チームとの会議を「生産的」と呼び、来週30日に国防総省で会合を開くと発表した

移行チームには社会的距離のガイドラインを準拠したオフィススペースが提供される。

ミュア氏によると、国防総省は6カ月前から引き継ぎの準備を進めていたという。

2020年11月24日 ディフェン長官室/バージニア州、国防総省

元国務大臣のジョン・ケリー氏「気候変動に立ち向かう」

24日、新政権の閣僚の一部を発表したバイデン氏は、気候変動に立ち向かう司令官を指名すると初めて述べた。

気候担当特使に指名されたジョン・ケリー元国務長官は、12月に発表されるホワイトハウスの気候政策コーディネーターの共同議長も兼任する。

これは、バイデン氏とバーニー・サンダース氏が求めていた気候変動タスクフォースである。

バイデン氏はケリー元国務大臣を「最も親しく、完全に信頼できる友人のひとり」と呼び、気候変動への対応を任せることのできる人物と述べた。

ケリー元国務大臣はバイデン氏の気候政策を「大胆かつ変革的」と称賛した。また、パリ協定への再加入だけでは危機に対応できないと述べ、さらなる対策の重要性を訴えた

ジョン・ケリー元国務長官:
「バイデン大統領とハリス副大統領の決意を疑うべきではない」

「アメリカのリーダーは第二次世界大戦を終わらせ、月に行き、不治の病を治し、世界的な専制政治を打ち負かしてきた。この種の危機に再び立ち向かうためには、その種のリーダーシップが必要だ。バイデン大統領はそれを世界に提供する」

2020年11月24日 AP通信/デラウェア州、ウィルミントンのクイーン劇場、ジョン・ケリー元国務長官

アントニー・ブリンケン次期国務長官「謙虚さと自信を持って進む」

バイデン政権で国務長官を務めるアントニー・ブリンケン氏は24日の声明の中で、「バイデン氏をメンターおよび友人として迎えることは、私の職業人生における最大の特権」と語った。

アントニー・ブリンケン氏:
「私たちは謙虚さと自信を持って進まなければならない。バイデン次期大統領の言う通り、私たちは世界の様々な問題を単独で解決することはできず、謙虚さを持って他国と協力する必要がある」

「私たちは協力を必要としている。私たちには世界とのパートナーシップが必要だ。しかし、自信もある。アメリカは、地球上のどの国よりも課題に対処し、他国をまとめる能力を持っている」

2020年11月24日 AP通信/デラウェア州、ウィルミントンのクイーン劇場、抱負を語るブリンケン氏

11月23日

ミシガン州選挙管理委員会、選挙結果を承認

23日、ミシガン州の選挙管理委員会は大統領選挙の結果を証明する委員会投票を行い、賛成多数で可決、承認した。

これにより、同州はバイデン氏の勝利を認めた。

トランプ大統領と同州議会議員が会談したことでさらなる混乱に発展すると噂されたが、有権者の意思はしっかり尊重された。

ジョスリン・ベンソン州務長官は承認について、「民主主義の勝利」と称賛した。

ジョスリン・ベンソン州務長官:
「選挙は公正かつ安全であり、集計結果は有権者の意思を正確には反映している。私たちは前例のない民主主義を破壊する攻撃に打ち勝った」

ミシガン州の共和党員、リー・チャットフィールド下院議員は、「これで民主的にプロセスを進めることができる」と述べた。

ミシガン州(11月21日7:00開票率100%)選挙人:16人
・トランプ2,649,852票
・バイデン2,804,039

オバマ前大統領が新政権の閣僚を称賛

新政権の移行チームによる外交政策発表の少し前、バラク・オバマ前大統領がバイデン政権の閣僚とチームのさらなる発展に太鼓判を押した。

オバマ前大統領は、自政権時代に外交政策顧問を務めたアントニー・ブリンケン氏について、「熟練外交官、最も信頼できる顧問」と述べた。

バラク・オバマ前大統領:
「チームは賢く、若く、エネルギッシュで傑出している」

「アメリカは依然分裂したまま、この状態は長引くという感覚がある。選挙前後の混乱で、世界はアメリカを疑問視している。しかし、バイデン大統領が信頼するチームは困難を乗り越え、さらに発展すると信じている

2020年8月20日 Getty Images/民主党全国大会で演説したバラク・オバマ前大統領

バイデン氏、新政権の閣僚の一部を発表

新政権の移行チームが次期内閣の閣僚の一部を発表した。

バイデン氏は声明の中で、「外交における彼らの業績は比類のないものである。現在の深刻な問題を解決するために、新しい考えや多様性を尊重できる者を選んだ」と述べた。

・国務長官:アントニー・ブリンケン氏

・国土安全保障長官:アレハンドロ・マヨルカス氏

・国家情報長官;アヴリル・ヘインズ氏

・国際連合大使:リンダ・トーマス・グリーンフィールド氏

・気候担当特使;ジョン・ケリー氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、17日発表】
・大統領上級顧問:マイク・ドニロン氏

・大統領副首席補佐官:ジェン・オマリー・ディロン氏

・大統領顧問:ダナ・レムス氏

・大統領顧問:スティーブ・リケッティ氏

・ホワイトハウス公共事業局の上級顧問:セドリック・リッチモンド氏

・ホワイトハウス政府間局長:ジュリー・ロドリゲス氏

・オーバルオフィスオペレーションディレクター:アニート・マシーニ氏

・ファーストレディの上級顧問:アンソニー・バーナル氏

・ファーストレディの補佐官:ジュリサ・レイノソ・パンタレオン氏

【ホワイトハウス上級スタッフ、12日発表】
・大統領首席補佐官:ロン・クレイン氏

NZのアーダーン首相とバイデン氏が電話で会談

新政権の移行チームによると、バイデン氏は23日夜にニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相とテレビ電話で会談したという。

バイデン氏は先月のNZ議会選挙で圧勝したアーダーン首相を祝福し、コロナウイルス、気候変動、民主主義の強化、インド太平洋地域の維持などについて話し合った。

バイデン氏は2019年のクライストチャーチ銃乱射事件とコロナウイルス対応でニュージーランドをまとめたアーダーン首相のリーダーシップを称賛している。
NZのアーダーン首相とジョー・バイデン氏が電話で会談

2020年8月17日にニュージーランド、首都ウェリントン、NZのジャシンダ・アーダーン首相

共和党員、トランプ大統領に敗北を認めるよう求める

トランプ大統領に敗北を認めるよう求める共和党員の数が増えている。

アラスカ州のリーサ・マーカウスキー上院議員は声明の中で州議会と選挙当局に対する「圧力」を非難し、「民主主義の根幹を揺るがす前例のない非常識な行為」と述べた。

元ニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏はABCニュースのインタビューの中で、「認めるべき」と述べている。

ペンシルベニア州の共和党員、パット・トゥーミー上院議員は、「敗北を認め、移行作業を開始し、アメリカの統一をサポートしなければ、大統領の遺産は損なわれる」と指摘した。

メリーランド州のラリー・ホーガン州知事は連邦政府のコロナウイルス対応でトランプ大統領と言い争ってきた。ホーガン州知事は23日の声明で妨害行為について、「恥ずかしい」と述べている。

下院共和党会議の議長、リズ・チェイニー氏は「選挙プロセスの神聖さ」を尊重するよう求めた。

トランプ大統領の友人、ジョン・コーニン上院議員も、安全保障に関わる諜報ブリーフィングを今すぐ開始すべきと公の場で発言している。

2020年6月23日 AP通信/ワシントンD.C.キャピトルヒル、共和党のリーサ・マーカウスキー上院議員
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