ドイツ、2度目のロックダウンを開始、期間は1カ月

ドイツ：11月2日開始、期間は1カ月の予定

11月2日、ドイツは1カ月にわたるロックダウンを開始した。これによりレストラン、バー、ジム、娯楽施設などは閉鎖されたが、学校、食料品店、企業は活動を継続する。

・学校や幼稚園は対面授業を継続。

・第三者との接触は10人以下、2世帯に制限。

・バーは閉鎖、レストランはテイクアウトのみ可。

・タトゥー店、マッサージパーラー、その他レジャー施設は全て閉鎖。

・個人の集まり、集会、イベント、パーティーは全て禁止。

・閉鎖で打撃を受けた中小企業への補償措置を実施。

ドイツの感染率の上昇は、全土を封鎖したフランスやベルギーなどに比べると緩やかである。

イタリア：間もなくロックダウンされる予定

イタリアも厳しい制限を計画している。

ジュゼッペ・コンテ首相は、危険度の高い地域への移動制限と夜間外出禁止令を提案した。この提案は現在議会で議論されており、春の封鎖より規模の小さいロックダウンが始まる予定である。

ジュゼッペ・コンテ首相：
「集中治療室の占有率が増加し、12月までに満床になる可能性もある。しかし、経済のことを考えると完全なロックダウンは避けたい」

・開始は今週末、期間は未定。

・美術館、展示会、ショッピングセンターは閉鎖。

・レストランの営業可能時間は18：00まで。

映画館、プール、劇場ジム、娯楽施設は既に閉鎖されている。

イタリアの現在の震源地は春の危機と同じく北部ロンバルディア州。次に深刻な地域はカンパニア州ナポリとその周辺。

アンゲラ・メルケル首相は今回のロックダウンについて、「今すぐ新しい制限を守ってほしい。11月は年末の防波堤になる」と述べた。

アンゲラ・メルケル首相：
「コロナ禍でのクリスマスを迎えることになる。しかし、ひとりで孤独に過ごしてもらうつもりはない。今、皆で厳しい制限を守れば、クリスマスは家族や友人と楽しく過ごせる」

メルケル首相は感染予防対策と制限の遵守を呼びかけたうえで、「トンネルの先の光はまだかなり遠い」と警告した。

ドイツ政府は50人以下のスタッフを抱える中小企業と、封鎖によって大きな打撃を受けた自営業者を支援しており、対象企業には通常の売上高の75％をカバーする助成金が支給される。

現在、州は最大100億ユーロ（1兆2,200億円）の予算を確保し、ロックダウンの困難に備えている。

他国の感染状況と制限

【オーストリア】
・11月3日からロックダウンを開始。対象は全国。
・オーストリアとポルトガルが新たな制限を発表

・ジムと美術館は閉鎖。その他の店舗は営業を継続。カフェやレストランは閉鎖、テイクアウトのみ可。

・幼稚園と小学校は閉鎖。高校と大学はオンライン授業、対面授業は禁止。

・ロックダウン前の首都ウィーンでテロ攻撃が発生。
・武装集団によるテロ攻撃で2人が死亡、負傷者多数

【ポルトガル】
・対象エリアは308都市のうち121。首都リスボンやポルトも含まれる。

・2週間後に制限内容の見直しを行う。

・仕事はテレワークを強く推奨。店舗の営業時間は22：00まで。昼夜を問わず、不要不急の外出禁止。

【ベルギー】
・医療崩壊の危機に直面。
・ベルギー政府が再ロックダウンを発表
・ベルギーの第二波、医師は感染しても働き続ける

・ロックダウン中。

・他者との密接な接触（ハグ）は1日1人まで。

・個人集会、公共の集会人数（仕事など）は4人以下。

・テレワークを強く推奨。

・市場や小さな見本市は開催可能。ただし、飲食物の販売は禁止。フリーマーケット、規模の大きな見本市、クリスマスマーケットは禁止。

・バーやレストランは全て閉鎖。ただし、テイクアウトのみの営業は22：00まで可能。ケータリングは禁止。2週間後に感染状況を再評価し、制限の見直しを行う。

・ナイトショップの営業時間は22：00まで。20：00以降のアルコール販売は禁止。

・夜間外出禁止令発令中、時間は00：00～05：00の間。緊急の場合は外出可。

・プロアマスポーツ（大会含む）は継続。観客も収容可能だが、感染予防対策と制限の遵守を求められる。飲食物の販売は禁止。

【欧州の感染状況／11月3日時点】