米大統領選2020／トランプ大統領COVID-19タイムライン5

最終更新日：2020年11月1日6時50分

10月23日～17日の情報
10月16日～11日の情報
10月10日～6日の情報
10月5日以前の情報

10月30日

トランプ大統領がミネソタ州の支持者と触れ合う

30日夜、トランプ大統領はこの日最後の集会をミネソタ州のロチェスター国際空港で開催。集会に先立ち、数百名の支持者たちに挨拶した。

トランプ大統領は記者団の前で同州のティム・ワルツ州知事を爆破し続けた。

ドナルド・トランプ大統領：
「集会の上限を250人にしたのは大きな間違いだ。彼はひどい、本当にひどい仕事しかできない。弱虫知事だ」

「この町の住民たちは私と会えないことでひどく傷ついた。彼らは私のために恐らく何日もの時間を費やしている。これは本当に恥ずべきことだ」

【関連トピック】
・国内最大の娯楽イベント、トランプランド集会

カマラ・ハリス上院議員が激戦州テキサスで演説

カマラ・ハリス上院議員は30日夜にテキサス州でこの日2回目の演説を行った。なお、イベントには、ベト・オルーク元テキサス州議員とジュリアン・カストロ元サンアントニオ市長も加わった。

ハリス上院議員の演説はバイデン氏の能力に重点を置いていた。

カマラ・ハリス上院議員：
「ジョー・バイデンはアメリカ国民のことを心から理解している。彼は人種、性別、年齢など一切気にしない。私たちの大多数は、私たちを隔てるものよりはるかに多くの共通点を持っている」

「アメリカを統一する時が来た。私たちは憎しみと分裂を拒否する。それを達成するのはドナルド・トランプではない。ジョーだ」

テキサス州の支持率／ファイブサーティエイト
バイデン氏47％　：　トランプ大統領51%（10月30日時点）

バイデン氏ｖｓトランプ支持者

ミネソタ州セントポールでドライブインキャンペーン集会を開催したバイデン氏は、騒々しいトランプ支持者の嫌がらせと戦った。

バイデン氏が演説を行っている途中、トランプ支持者たちは3回ノイズを発射。これに対しバイデン氏は、「誤った思想を持った者たちが我々を攻撃している」と述べた。

ジョー・バイデン氏：
「ファウチ博士は何度もマスクの着用を要求している。民主党もそれに賛成する。共和党支持者もこれに従うべきだ。集まって大騒ぎするのであれば、マスクを付けなければならない」

「これはアメリカを守る愛国的な義務だ。トランプ大統領はウイルスの危険性を認識したうえでその事実を隠した。彼に大統領を名乗る資格はない」

ミネソタ州の支持率／ファイブサーティエイト
バイデン氏55％　：　トランプ大統領42%（10月30日時点）

ペンス副大統領がナンシー・ペロシ下院議長を攻撃

アリゾナ州でこの日2回目の集会を開催したペンス副大統領は、民主党のナンシー・ペロシ下院議長を陥落させるよう支持者たちに呼びかけた。

マイク・ペンス副大統領：
「トランプ大統領は再選し、下院は共和党のものになる。そして、アリゾナ州下院は共和党が支配しなければならない」

「私たちはナンシー・ペロシを引退させる。出ていけ！彼女は消えなければならない」

支持者たちもこれに応え、「ペロシを閉じ込めろ」コールが始まった。
・ナンシー・ペロシ下院議長が新コロナ救済法案を却下する共和党上院と財務長官を非難

アリゾナ州の支持率／ファイブサーティエイト
バイデン氏52％　：　トランプ大統領46%（10月30日時点）

ベルギー政府が「ラストチャンス対策」を導入

ヨーロッパで最も危機的な状況にあるベルギーは、より厳格な厳しい制限を導入する。

声明によると、重要でない事業は6週間閉鎖、全国規模の夜間外出禁止令が実施される。また、屋外での集会は3人以下を遵守、自宅に招いてよい人数は1日1人までになるという。

アレクサンダー・デ・クルー首相はこの制限を、医療崩壊を防ぐための「ラストチャンス対策」と呼んだ。

ベルギーの検査陽性率は27日時点で21.1％まで上昇。先週1週間の平均新規陽性数は13,052件だった。
・危機的な状況にあるベルギーが再ロックダウンを発表

【ベルギー、チェコ、ギリシャの感染状況／10月31日時点】

大統領選最重要州のフロリダ／累計感染者数80万人

フロリダ州保健局によると、29日の新規陽性数は5,592件、死亡者は92人。累計感染者数は80万人を超えたという。

大統領選の結果に大きな影響を与える最重要州の累計感染者数は、カリフォルニア州（1位）とテキサス州（2位）に次ぐ。

州のデータによると、累計死者数は16,947人、検査陽性率は5.89%。

カリフォルニア州／コロナとインフルエンザの同時感染症例を報告

カリフォルニア州ソラノ郡の保健当局によると、コロナウイルスとインフルエンザに同時感染した女性が確認されたという。

ソラノ郡保険局長のベラ・マティアス氏は声明の中で次のように述べた。

ベラ・マティアス保険局長：
「この冬、コロナウイルスと季節性インフルエンザの両方に感染する可能性がある。どちらかひとつに罹ると免疫力が弱まり、他の病気に感染しやすくなる」

「インフルエンザワクチンを接種することは、これまで以上に重要である」

疾病管理予防センター（CDC）は、生後6カ月以上の全ての人に、10月末までにインフルエンザの予防接種を受けるよう推奨している。

アメリカのICU占有率が上昇

陽性者の急増に伴い、国内のICU占有率が大きく上昇している。

ABCニュースによると、全国の病院の少なくとも25%のICU占有率が80％を超えているという。

最も深刻な影響を受けているのはアイダホ州とウィスコンシン州。

アイダホ州の検査陽性率は18.7％まで上昇、1週間あたりの死亡者数は倍増した。

同州ツインフィールズの南部の町では、入院患者の25％がコロナ患者で占められ、緊急ではない手術を延期している。

ウィスコンシン州の27日の新規陽性数は5,262件、死亡者は64人。いずれも過去最高を更新した。同州の1週間の平均症例数は約4,000件、検査陽性率は25.7%まで上昇している。

10月29日

アメリカの新規陽性数が過去最高を更新

COVID Tracking Projectによると、アメリカの29日の新規陽性数は88,452件、死者は1,049人だったという。なお、1日の検査数は130万件。

また、1週間の症例数も過去最高を更新し、39の州で入院患者が増加。最も大きく増加した州はテキサス州だった。

【世界の感染状況／10月30日15時40分時点】

トランプとバイデンの決闘集会

29日午後、フロリダ州タンパで混雑キャンペーン集会を開催したトランプ大統領は、「ジョーはフロリダの観光産業を破壊し、私たちのアメリカを封鎖する」と繰り返し主張した。

同日、バイデン氏はフロリダ州ココナッツクリークでドライブインキャンペーン集会を開催、有権者にコロナウイルス対策の重要性を訴えた。

最新のGDP経済成長レポート（第3四半期GDPの年率：前期から33.1%のプラス）を自慢したトランプ大統領は、「転換点を迎えている」としつこく主張し、チームバイデンの選挙戦略を嘲笑した。

ドナルド・トランプ大統領：
「バイデンの集会に人が集まらないのはコロナのせいですか？いいえ、誰も彼に興味を示さないからだ」

「私たちは圧倒的にリードしている。私たちは本当にうまくやっている。バイデンの議題はヒスパニック系アメリカ人コミュニティを荒廃させる方法だろう」

一方、バイデン氏はマスクを着用し、社会的距離のルールを遵守するサポーターに感謝し、感染予防対策の重要性と「コロナを軽視するトランプ大統領の言うことを聞いてはいけない」と訴えた。

ジョー・バイデン氏：
「大統領は戦うことを諦めた。彼は今日、フロリダで分裂とコロナウイルスを広めようとしている」

「大統領は国と経済を封鎖しないだろう。私はコロナウイルスを封鎖するつもりだ」

フロリダ州の支持率／ファイブサーティエイト
バイデン氏50％　：　トランプ大統領46%（10月29日時点）

約8,000万人が期日前投票を終える

全50州とワシントンD.C.で期日前投票が始まり、これまでに約8,000万人が投票を終えた。

米国選挙プロジェクトによると、期日前投票用紙を要求した有権者は約9,100万人だという。

同社は2020年の総投票数を1億5000万票と予測している。なお、2016年の総投票数は1億3800万票だった。

【米国選挙プロジェクト／10月29日時点】
期日前投票実績：8,000万票
　（郵便投票）：5,200万票
　（直接投票）：3,800万票

ベルギーのリエージュ市、医療崩壊の危機

ベルギーのリエージュ市は、ヨーロッパの新たな震源地になると懸念されている。

リエージュ市の検査陽性率は約41％、地元の病院はフル稼働している。ICUの占有率は3週間で3倍になった。

医師はABCニュースの取材に対し、「コロナウイルスに感染した無症状の医療従事者は、医療体制を維持するために働き続けている」と述べた。

【関連トピック】
・ベルギーの第二波、医師は感染しても働き続ける

ニューヨーク市の検査陽性率

29日、ビル・デブラシオ市長はニューヨーク市の検査陽性率が2.7%まで上昇したことについて、「気がかり」と述べた。なお、ニューヨーク市の過去7日間の検査陽性率（平均）は1.92%である。

ビル・デブラシオ市長：
「昨日1日で陽性率が大きく上昇した。これ以上増やすことはできない」

「絶対に必要な場合を除き、旅行は控えるべきだ。残念なことに、ほとんどのブロックで陽性率が悪化している。移動すればコロナウイルスを持ち帰る可能性が高くなる」

また市長は、ハロウィーンのための大規模な集会を避けるようニューヨーカーに警告した。

アメリカの新規陽性数は81,457件

ジョンズ・ホプキンズ大学のまとめによると、アメリカの累計感染者数は898万人、累計死者は22.8万人。28日の新規陽性数は81,457件、死者は1,016人だった。

現在の震源地はアメリカ、ラテンアメリカ、ヨーロッパ。インドの累計感染者数が800万人を超えた。

【世界の感染状況／10月30日時点】

ファウチ博士「コロナワクチンの有効性は12月頃までに判明する」

国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長によると、開発中のコロナウイルスワクチンが安全かつ効果的であるかどうかは12月頃までに判明するという。

29日、ファウチ博士はアラバマ大学バーミンガム校のコロナウイルス研究シンポジウムで次のように述べた。

アンソニー・ファウチ博士：
「11月の終わりから12月の初めまでに、進行中の試験と感染率に基づき、ワクチンの効果をある程度予測できる」

「絶対的な予測はできなくても、安全で効果的なワクチンを接種できるようになる、と私は考えている」

10月28日

マスクを2枚重ねするバイデン氏

28日夜、デラウェア州ウィルミントンでのイベントを終えたバイデン氏はマスクを2枚重ねしていた。

ABCニュースの記者から「なぜマスクを2枚重ねするのか？」と尋ねられたバイデン氏は、「ひとつはN-95マスク。これは耳の周りが気にならないのでとてもいい。その上に手元にあったもう一枚のマスクを重ねた」と述べた。

専門家によると、「2枚重ねすると空気がマスクを通過しにくくなり、マスクの周囲から空気が漏れこんでくる可能性がある」という。

チームトランプが「アメリカンドリームプラン」を発表

チームトランプは全国のラテン系およびヒスパニック系コミュニティを対象とした新契約プラン「アメリカンドリームプラン」を発表した。

チームトランプによると、この計画は50万のヒスパニック系企業を追加し、新たに200万人の雇用を創出し、住宅所有権へのアクセス方法を増やし、学校選択プログラムを強化し、その他の諸問題の解決策を提供するという。

「トランプのためのラテンアメリカ諮問委員会」メンバーのアルフレド・オルティス氏は声明の中で、「ヒスパニック系アメリカ人はアメリカンドリームプランを知り、トランプ大統領への投票を決めるだろう」と述べた。

トランプ大統領がアリゾナラリーを締めくくる

今週のトランプ大統領はコロナウイルスを容赦なく軽視し、PCR検査を軽蔑し、感染者の急増を伝えるメディアに罵声を浴びせ、ロックダウンの可能性を100％排除した。

アリゾナ・マスクレス・ラリーを楽しんだ社長のトランプ大統領は、「COVID」と発する回数が減り、ウイルスについて話し合わなければならないことにひどく憤慨した様子を何度も見せた。

トランプ大統領はアメリカの現状について、「私たちはCOVIDを丸め込んでいる」「最終コーナーを回った」などと述べた。

ドナルド・トランプ大統領：
「私たちは中国ウイルスとの戦いで素晴らしい仕事を成し遂げた」

この日集会に飛び入り参加したランド・ポール上院議員はトランプ大統領を「免疫」と祭り上げ、大歓声を浴びていた。

専門家によると、コロナウイルス感染後の免疫期間は現時点では不明だという。

【関連トピック】
・トランプがバイデンのコロナウイルス対策を却下

最高裁判所が共和党の郵便投票ブロック要請を却下

28日、最高裁判所は州選挙委員会によって課されたノースカロライナ州の「郵便投票期限の6日間延長」を阻止しようとした共和党のブロック要請を却下した。

決定は「反対5－賛成3」。ジョン・ロバーツ裁判長とブレット・カバノー裁判官がチームリベラルに加わった。

なお、保守的なクラレンス・トーマス裁判官、サミュエル・アリート裁判官、ニール・ゴーサッチ裁判官は国内のコロナウイルス感染状況が急速に悪化し、郵便投票の価値が向上しているにも関わず、共和党の嫌がらせ差し止め要請に賛成した。

ゴーサッチ裁判官は差し止め要請について、「ほとんど説明のつかない団体による土壇場での投票方法変更は混乱を招き、結果を変えるリスクがあり、その過程で有権者の結果への信頼を脅かすことになる」と語った。

裁判所はエイミー・コニー・バレット裁判官が関与しなかったことについて、「迅速な解決が必要であり、提出書類を完全に検討する時間がなかったため」と述べた。

MLBがドジャースの対応を非難

MLBは、27日夜にPCR検査で陽性と診断されたドジャースの三塁手ジャスティン・ターナー選手が、ワールドシリーズ優勝後にフィールドに戻ったことを非難した。

MLBの声明：
「ターナーは合意された共同ガイドラインと、他所の安全と保護に関して与えられた指示を無視した」

「陽性判明後にフィールドに戻る判断は間違い。彼に接触した全ての関係者が危険にさらされている」

「MLBセキュリティはターナーに待機を要請したが、彼は従わなかった」

コミッショナーオフィスはABCニュースの取材に対し、「調査中」と答えた。

28日、ドジャースは声明の中で「ファンと優勝を祝うのは、チームの安全が確保された後」と述べている。

イタリアとギリシャの新規陽性数が再び過去最高を更新

イタリアとギリシャの新規陽性数が2日続けて過去最高を更新した。

イタリア市民保護庁によると、28日は24,991件、27日の21,994件を大きく上回った。

また、人口1,000万人のギリシャの新規陽性数も2日連続で最高を更新。28日は1,547件だった。

【欧州の感染状況／10月29日時点】

ファウチ博士「アメリカが正常の状態に戻るのは2021年の年末頃」

28日、ホワイトハウスコロナウイルス対策チームの最高顧問を務めるアンソニー・ファウチ博士はオーストラリアのジ・エイジに対し、「アメリカが正常の状態に戻るのは恐らく来年、2021年の年末頃になるだろう」と述べた。

ファウチ博士は取材の中で、パンデミックに対するオーストラリア政府の対応を称賛した。

アンソニー・ファウチ博士：
「オーストラリアは非常に好調な国のひとつ。ニュージーランドも同じく好調である」

「アメリカも同じだと言いたいが、数字を見れば状態は一目瞭然、ますます悪化している」

南アフリカの大統領が自己検疫を開始

南アフリカのシリル・ラマポーザ大統領は、週末に出席した夕食会のゲストがPCR検査で陽性と診断されたため、自己検疫を開始した。

報道官は声明の中で、「症状は出てない。コロナウイルスのガイドラインに従い、症状が現れた場合は検査する。大統領は隔離された状態で職務を継続する」と述べた。

ラマポーザ大統領は24日夜にヨハネスブルグのホテルで開催された募金ディナーに出席、参加者は35人だったという。

報道官は募金ディナーについて、「参加者はスクリーニング、社会的距離、マスク着用などの感染予防対策を徹底し、マスクは食事を食べる時のみ外していた」と述べた。