▽自由主義者のミレイ氏は18日夕方、ブエノスアイレスの集会で勝利を祝った。
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アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで18日に行われた市議会議員選挙(定数60)で、ミレイ(Javier Milei)大統領の政党「自由前進(LLA)」が優勢となっている。
選挙管理委員会によると、開票率99%時点でLLAの得票率は30.1%。フェルナンデス(Cristina Fernández)元大統領の与党連合「祖国のための同盟(UP)」は27.4%となっている。
自由主義者のミレイ氏は18日夕方、ブエノスアイレスの集会で勝利を祝った。
地元メディアの世論調査ではUPが有利と予想されていたが、チームミレイの勢いに押し切られた。
得票率15.9%の第3位はミレイ氏のかつての盟友で、現在はLLAと主導権を争っている共和国提案(PRO)であった。
今回改選の30議席を争う選挙は23年後半に就任したミレイ氏にとって最初の重要なテストと見なされていた。
ミレイ氏は過去の左派政権が残した負債を一掃すると宣言。緊縮財政を推進し、手厚い補助金を軒並み削減、物価統制を廃止し、通主導権下げを含む経済改革に着手した。
その結果、300%近くまで上昇したインフレ率は1桁台まで低下。16年ぶりに四半期ベースで財政黒字を達成するなど、多くの経済的成功を収めてきた。
しかし、補助金頼みの生活を送ってきた低所得者層はミレイ氏の激しいショック療法に耐え切れず、生活環境が悪化。貧困率は50%を超えた。