◎サルワイ首相とブロバラブ大統領は10日に会談し、解散総選挙の可能性について協議した。
バヌアツ共和国(Getty Images)

南太平洋の島国バヌアツの政府がブロバラブ(Nikenike Vurobaravu)大統領に議会(一院制、定数52)を解散するよう求めている。地元メディアが11日に報じた。

それによると、サルワイ(Charlot Salwai)首相とブロバラブ氏は10日に会談し、解散総選挙の可能性について協議したという。

国会はこの報道に関するコメントを出していない。

野党議員は今週、サルワイ氏に対する不信任決議案を提出。採決は数日中に行われる予定だ。

地元ラジオ局は与党関係者の話しとして、「不信決議案は否決される可能性が高い」と伝えている。

ブロバラブ氏は来週中に決断を下すとみられる。

バヌアツを含む南太平洋地域では米国と中国による覇権争いが激化している。

米国は今年初め、バヌアツの首都ポートビラに大使館を開設すると発表した。

米国がこの地域の国に大使館を開設したのは過去3年で5回目。

バヌアツの人口は約30万人。政府は昨年、気候緊急事態を宣言し、数十の村を高台に移転させた。

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