◎現場はAUS本島とタスマニア島の間にあるバス海峡のキング島。
オーストラリア当局は20日、南部タスマニア州の島にマッコウクジラ14頭の死骸が打ち上げられたと発表した。
現場はAUS本島とタスマニア島の間にあるバス海峡のキング島。
タスマニア州観光局は声明で、「クジラの死骸は19日午後に発見され、政府の海洋保護チームが調査を進めている」と説明した。
政府のチームは20日に島を訪れ、死因を特定するためにクジラの剖検を行っている。
州環境局が公表した写真には、岩場に打ち上げられたマッコウクジラが映っていた。
政府のチームはヘリやドローンを飛ばして海岸周辺に他のクジラがいるかどうか調査するとしている。
州環境局によると、タスマニア島周辺でマッコウクジラが目撃されることは珍しくなく、今回死骸が打ち上げられた地域は生息地の範囲内だという。
同局は「さらに詳しい調査が必要だが、14頭は若い個体の群れからはぐれた可能性がある」と説明した。
また同局はサーファーなどの遊泳客に対し、クジラの死骸がサメを呼び寄せる可能性があるため、この近海で泳がないよう呼びかけた。
タスマニア島にクジラが打ち上げられることは珍しくない。2年前には西海岸にヒレナガゴンドウ約470頭が打ち上げられた。このうち111頭が救助されたが、残りは死んだ。