ニューヨーク州は危機的状況、アメリカ国内の死者数は20,000人を超えた
11日、トランプ大統領はワイオミング州に対する「大統領災害宣言」を承認した。これにより、全ての州が連邦政府の基金を利用できるようになった。またCNNによると、全50州で同時に大統領災害宣言が発令されるのは史上初とのこと。
ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると、アメリカのコロナウイルス死者数がイタリアを上回り、11日遅くに20,000人を突破したと公表した。
最も多くの感染者、死亡者を記録しているニューヨーク州は、5日連続で1日当たりの死者数が700人を超えた。医療崩壊が指摘される中、関係者たちは懸命に戦っているが、事態が改善される見込みはいまのところない。
・ニューヨーク州、コロナウイルスと戦う救急救命士の日記
ニューヨーク州のクオモ州知事は、死者数の現状について、「激増の兆候は見られず、安定している。しかし、恐ろしい速さ/規模であることに変わりはない」と述べた。
同日、ニューヨーク市のビル・デブラシオ市長は「市内の全学校を9月まで閉鎖すべき。コロナウイルスの感染防止に役立つだろう」と述べた。しかしこれに対しクオモ知事は、デブラシオ市長の主張を却下した。
州知事には市長の決定を覆す権限が与えられている。クオモ州知事は、現在のコロナウイルス対策について、他の州と調整したうえで慎重に判断すべきと発言。
さらに、「現在のニューヨーク市を見れば学校の開校などあり得ないが、それは他の市、州にも言えること。ニューヨーク市以外のエリアで開校が進めば、コロナウイルスを封じ込めることなどできない。コネチカット州、ニュージャージー州などの大都市圏と調整が必要だ」と述べた。
クオモ州知事はトランプ大統領の迅速な支援を賞賛したが、ニューヨーク州が本来の姿を取り戻す時期を語るのは時期尚早であると述べた。
また、11月に行われる「予定」の大統領選挙で仮に民主党が勝利し、ジョー・バイデン氏が大統領に就任したとしても、「ニューヨークを離れず、戦い続けねばならない。ワシントンD.C.に赴くことはないだろう」と述べた。
4月11日時点のコロナウイルス感染者数および死者数(参照元:WHO公式ホームページ)
【感染者数】
世界 1,610,909人
欧州 839,257人
米 536,664人
西太平洋 118,549人
東地中海 92,226人
東南アジア 14,161人
アフリカ 9,340人
【死者数】
世界 99,690人
Thank you to the essential workers who show up every day.
— Andrew Cuomo (@NYGovCuomo) April 11, 2020
You are truly amazing, outstanding human beings, and all of New York is grateful to you. #HealthcareHeroes pic.twitter.com/7XLSBZUzaF
Clutching flowers, candles and photos, New York hospital workers paid tribute to colleagues who have died from the coronavirus since the beginning of the epidemic that has ravaged the city with a modest ceremony in the freezing cold https://t.co/ZdEw9J9CON
— Shehzad Younis (@shehzadyounis) April 11, 2020