◎麻薬カルテルやギャングに批判的なジャーナリストは標的になりやすい。
2019年10月24日/メキシコ、首都メキシコシティ上空(Getty Images/AFP通信)

メキシコの警察当局は3日、中部グアナフアト州でジャーナリスト1人を含む4人が何者かに殺害されたと発表した。

今年メキシコで殺害されたジャーナリストはこれで13人となった。

グアナフアト州政府によると、ニュースサイトTu Vozのディレクターを含む4人は市内の施設で一緒にいたところを狙われたという。

日刊紙ウニベルはTu Vozのメンデス(Ernesto Méndez)氏を含む4人が死亡、1人が重傷を負ったと報じている。

グアナフアト州知事は3日、「殺し屋は2日遅くに5人を襲ったとみられる」とツイートし、事件を非難した。

州警察によると、メンデス氏らが施設内で何をしていたかは分かっていないという。日刊紙ウニベルは地元企業が主催するフェアの準備をしていた可能性があると報じている。

報道の自由を求める複数の団体がメンデス氏殺害を非難し、政府にメンデス氏の同僚や家族を保護するよう求めた。

Tu Vozは殺害された4人に哀悼の意を表し、メンデス氏は3年前まで別のニュースサイトで働き、ディレクターとして活躍していたと明らかにした。

メンデス氏が連邦政府の保護プログラムに登録されているかどうかは分かっていない。このプログラムは麻薬カルテルやギャングに狙われている個人・企業を保護するものである。

麻薬カルテルやギャングに批判的なジャーナリストは標的になりやすい。

メンデス氏は連邦政府やギャングに厳しく、市民目線の記事で人気を集めていた。

Tu Vozによると、ジャーナリストの殺害にはカルテルやギャングだけでなく、地方都市の政治家や役人が関与していることも少なくない。特にカルテルの支配地域で活動する小さな報道機関は標的になりやすいという。

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