メキシコ、二重国籍者の大統領就任を禁止へ、憲法改正案が最終承認に前進
改正案は今週、上下両院を通過した後、全国32州の州議会でも承認を得た。
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メキシコで、大統領候補に二重国籍の放棄を義務付ける憲法改正案が最終承認に向けて進んでいる。改革案は州知事と市長にも適用される見通しで、シェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領と与党・国家再生運動(MORENA)は外国からの干渉を防ぎ、国家の主権を守るための措置と説明している。
改正案は今週、上下両院を通過した後、全国32州の州議会でも承認を得た。今後、正式な合憲宣言を経て官報に掲載される。現在のメキシコ憲法は、大統領や州知事が二重国籍を持つことを明確には禁じていない。
シェインバウム氏は、メキシコの大統領には「一つの国旗、一つの祖国、一つの国民」を守る責任があると強調している。政府は二重国籍そのものを禁止するのではなく、大統領や州知事といった重要な公職に就く場合に限って、外国籍を放棄することを求める制度だと説明してきた。メキシコ国民が外国籍を取得すること自体は引き続き認められる。
一方、改革案には政治的な意図があるとの批判も出ている。特に、政府を批判し、大統領選への出馬をたびたび示唆してきた実業家リカルド・サリナス(Ricardo Salinas Pliego)氏は、今回の改革が自身の立候補を阻止するためのものだと主張している。
新制度は2028年から大統領候補などに適用される予定で、2027年の中間選挙には影響しない。二重国籍を巡る制度はキューバやニカラグア、ベネズエラなどにも存在する一方、米国では二重国籍者が大統領になることを法律上禁じていない。
今回の改正をめぐっては、二重国籍を持つメキシコ人の権利を制限するとの懸念と、国家の最高職に対する資格要件を厳格化する措置との見方が対立している。2028年の適用開始を前に、改革の具体的な運用と政治的影響が今後の焦点となる。
