メキシコ2026年第2四半期GDP+2.8%、市場予想上回る
今回の成長を支えたのは、製造業を中心とする工業部門とサービス業である。
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メキシコの国家統計局INEGIが30日に発表した2026年第2四半期(4~6月)のGDP速報値は前期比0.9%増となり、市場予想を上回る伸びを記録した。四半期ベースではコロナ禍からの回復局面にあった2020年第4四半期以来、約5年半ぶりの高い成長率となった。前年同期比では2.8%増となり、メキシコ経済が底堅さを維持していることを示した。
今回の成長を支えたのは、製造業を中心とする工業部門とサービス業である。米国向け輸出の回復に加え、国内消費や観光需要が堅調に推移したことが景気を押し上げた。
一方、農業部門は伸び悩んだものの、全体への影響は限定的だった。ロイター通信がまとめたエコノミスト予想では前期比0.5%程度の成長が見込まれていた。
メキシコ経済は近年、米国経済との強い結び付きや「ニアショアリング」と呼ばれる生産拠点の移転需要を追い風に、海外企業の投資を集めてきた。しかし一方で、米国の通商政策の不透明感や世界経済の減速懸念が輸出に与える影響も指摘されており、先行きにはなお不確実性が残る。市場では、堅調な経済指標を受けて、中央銀行が今後の金融政策を慎重に判断するとの見方が広がっている。
今回のGDP統計はメキシコ経済が外部環境の変化に直面しながらも予想以上の回復力を示したことを裏付ける内容となった。ただし、今後も米国経済の動向や世界貿易の変化が景気を左右する重要な要因となる見通しで、成長基調を維持できるかが引き続き注目される。
