◎ヌエボラレドは麻薬密輸組織セタスから分裂したカルテルの支配下に置かれている。
メキシコ当局は7日、北部タマウリパス州ヌエボラレドで軍と麻薬カルテルとみられる武装集団による銃撃戦が発生し、7人が死亡したと発表した。
現場は米テキサス州と国境を接するヌエボラレドの市内。この2週間で2度目の銃撃戦となった。
州警察の報道官は声明で、「武装集団が陸軍に攻撃を仕掛け、銃撃戦に発展した」と述べている。報道官によると、カルテルの構成員とみられる7人の死亡が確認されたという。
一部の地元メディアは関係者の話を引用し、「兵士は敵の攻撃を予期していた」と報じているが、詳細は不明。
銃撃戦は米テキサス州の国境から約5kmの道路上で発生した。
州警察によると、市内の複数の地点が「危険な状況」に陥ったが、軍と警察の取り締まりで危機は緩和されたという。
11月28日の銃撃戦では一部地域に避難勧告が出され、在メキシコ・米国領事館も米国民に退避を呼びかけた。
オブラドール(Andrés Manuel López Obrador)大統領はこの銃撃戦について、「カルテルの首領が逮捕されたことに反発するもの」と説明しているが、詳細は明らかにしていない。
ヌエボラレドは麻薬密輸組織セタスから分裂したカルテルの支配下に置かれている。
米国領事館は7日、ビザの予約受け付けを中止した。