ハイチ群衆事故、25人死亡、数十人負傷、世界遺産で悲劇
事故は4月11日、世界遺産のシタデル・ラフェリエールの入り口付近で発生した。
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カリブ海の島国ハイチの北部にある歴史的建造物シタデル・ラフェリエール(ラフェリエール要塞)で発生した群衆事故について、地元当局は12日、これまでに25人の死亡を確認し、数十人が病院で治療・手当てを受けていると明らかにした。
事故は4月11日、世界遺産のシタデル・ラフェリエールの入り口付近で発生した。同施設では伝統的な祭事が行われており、多数の観光客や学生らが訪れていたが、入り口付近で混雑が生じ、群衆が一斉に押し寄せる事態となった。
当局によると、現場では圧迫による窒息や将棋倒しになる人々が相次ぎ、多くの死傷者が出た。負傷者は周辺の病院に搬送され、少なくとも30人が入院しているという。現場では一時、行方不明者も報告され、混乱が続いた。
原因については超過密状態に加え、群集管理の不備が指摘されている。入り口付近で人の流れが滞り、入場者と退場者が交錯したことが事故の引き金になったとみられる。
また、一部報道では現場での小競り合いや警備対応が混乱を助長した可能性も指摘されているが、詳細は不明で、国家警察が調査を開始した。死者数についても当初の発表から修正され、さらに増える可能性がある。
事故現場となったシタデル・ラフェリエールは19世紀初頭に建設された要塞で、ハイチ独立の象徴として知られる世界遺産である。標高約900メートルの山頂に位置し、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光地だ。
犠牲者の中には学校の遠足に参加していた子供も含まれていたとされ、悲しみが広がっている。現場には数時間遺体が残されたままとなり、救助や搬送作業が続けられた。
中央政府は声明で犠牲者への哀悼の意を表明し、遺族への支援を約束するとともに、事故原因の徹底究明を進める方針を示した。観光地の安全管理の在り方が厳しく問われる事態となっている。
