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コンゴ・エボラ流行、63保健区域に拡大、WHO「紛争と避難で対応困難に」

WHOによると、9月23日時点の確定症例数は7890人、死者は3799人に達した。
2026年6月10日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの墓地(ロイター通信)

世界保健機関(WHO)は25日、コンゴ民主共和国で流行が続く「エボラ出血熱」が新たに2つの保健区域へ拡大したと発表した。対象となったのは、南ウバンギ州の保健区域と、南スーダンの国境に近い低ウエレ州の保健区域で、感染が確認された保健区域は7州の計63カ所となった。

WHOによると、9月23日時点の確定症例数は7890人、死者は3799人に達した。今回の流行を引き起こしているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、感染地域が広範囲に及んでいることに加え、地域によって感染状況に大きな差が生じている。

WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は声明で、全体としては感染者数が減少兆候にあり、接触者追跡、安全な埋葬、地域住民への啓発活動も改善していると説明した。一方で、東部紛争と住民の一斉避難が医療活動を妨げており、感染者と接触した可能性のある人々を追跡できないケースが生じているという。避難先に市民が集中することも、感染拡大のリスクを高めている。

特に東部の北キブ州では、医療施設への負担が深刻化している。ロイター通信によると、ある保険区域の医療センターでは今週、29床すべてが埋まり、患者を収容できないケースも発生している。エボラへの不信感や医療資源の不足、紛争によるアクセス制限などが重なり、感染者が施設に入るまでに重症化する問題も指摘されている。

さらに対応を難しくしているのが、今回のブンディブギョ株に対して承認済みのワクチンや治療薬がないことだ。テドロス氏は、治療施設に行くことをためらう人が出る可能性にも言及し、WHOがワクチンや治療法の臨床試験を加速させていると説明した。

感染者数の減少という明るい兆候がある一方、感染地域は拡大している。紛争、避難、医療体制の不足が重なる中、感染拡大を抑え込むための接触者追跡と早期治療をいかに維持できるかが課題となっている。

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