タンザニア警察が野党幹部1人逮捕、大統領選に抗議するデモ激化
当局は10月29日の大統領選挙に関連する暴動を主導したとして、9人を指名手配している。
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アフリカ東部・タンザニアの警察は8日、最大野党CHADEMAの幹部1人を逮捕したと明らかにした。
当局は10月29日の大統領選挙に関連する暴動を主導したとして、9人を指名手配している。
抗議デモは投票日当日に激化。当局はインターネット通信を遮断し、政府は全国に夜間外出禁止令を発令した。
現職のハッサン(Samia Suluhu Hassan)大統領はほとんど知られていない16人の候補の挑戦を受けた。
選挙管理委員会は11月1日に最終結果を公表。得票率97%超でハッサン氏が勝利したと発表した。
CHADEMAはこの選挙を「茶番」「戴冠式」と呼び、支持者に抗議デモを継続するよう呼びかけている。
CHADEMAを含む主要野党2党の候補は立候補を禁じられていた。
ハッサン氏の最大のライバルであるCHADEMAの指導者トゥンドゥ・リス(Tundu Lissu)氏は今年4月に逮捕され、国家反逆罪で起訴されている。
CHADEMAと地元の人権活動家たちは治安部隊による取り締まりで1000人以上が死亡したと主張。政府は死傷者数を公表せず、この主張に反論している。
CHADEMAは8日、党幹部が逮捕されたことを確認した。
検察は7日、国家反逆罪などで145人を起訴した。
警察は8日の声明で「警察は関係機関と協力して、この暴動を計画、調整、実行したすべての人物を見つけ、逮捕する」と述べた。
アフリカ連合(AU)を含む国際監視団はこの選挙を「自由でも公正でもない」と非難している。
