スポンサーリンク
▽南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール大統領に忠実な組織がマシャール副大統領の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。
南スーダンのキール大統領(左)とマシャール副大統領(AP通信)

アフリカ東部・南スーダンマシャール(Riek Machar)副大統領がキール(Salva Kiir)大統領の閣僚人事に異議を唱え、2018年の和平合意から離脱すると警告した。

マシャール氏は声明で、「解任された2人の高官が24時間以内に復職しなければ、2018年の和平合意から離脱する」と発表した。

キール氏は最新の人事でマシャール派の高官少なくとも4人を解任している。

マシャール氏は声明の中で、「この解任は2018年の合意に基づく権力分立に違反するものであり、容認できない」と指摘。「最悪の事態もあり得る」と警告した。

キール氏と大統領府はコメントを出していない。

南スーダンは2011年に独立。2年後の2013年、キール氏に忠実な組織がマシャール氏の支持勢力に攻撃を仕掛け、内戦が勃発。18年の和平合意で終結した。その犠牲者は40万人以上と推定されている。

マシャール氏の陣営は昨年7月、調停者が提示した案が和平合意に基づいていないとして、協議を一方的に打ち切った。

この協議は和平合意に加わっていない反体制派と政府との間で行われている。協議は紆余曲折の末、昨年12月に再開された。

和平合意はまだ完全に履行されていない。軍司令部の統一など、政府は約束された改革をまだ実施できていない。大統領選挙も延期を繰り返し、2026年に行われる予定だが、先行きは不透明だ。

アフィリエイト広告
スポンサーリンク