◎南アフリカでは違法採掘が横行しており、ヨハネスブルグ近郊にある多くの廃坑で労働者が金を探している。
南アフリカの警察当局は3日、ヨハネスブルグ西郊クルーガースドープの違法鉱山付近で21人の遺体が見つかり、捜査を進めていると発表した。
ヨハネスブルグ警察によると、2日午後に19人、3日午前に2人の遺体を発見したという。当局は何らかのトラブルに巻き込まれた可能性があるとみて捜査している。
犠牲者の身元は明らかにされていないが、一部の地元メディアは警察筋の話を引用し、「不法入国した移民の可能性が高い」と報じている。
ヨハネスブルグ警察の報道官は声明で、「3日の捜査で新たに2人の遺体を発見した」と報告した。それによると、2人の遺体は鉱山内に遺棄されていたという。死因は不明。
クルーガースドープの住民は鉱山でトラブルが多発していることに不安を募らせている。
この地域の廃坑で7月に発生した集団レイプ事件では女性8人が被害に遭い、鉱山労働者に対する暴動を引き起こした。
多くの住民がこの暴動に参加し、移民を含む多くの鉱山労働者を殴打した。
検察は先週、この集団レイプ事件に関与したとされる容疑者14人の起訴を取り下げると発表した。
警察は当初80人以上を逮捕し、最終的に14人が起訴されたものの、レイプと強盗容疑は取り下げられた。検察によると、DNA検査の結果、14人とレイプ事件を関連付けることはできなかったという。
南アフリカでは違法採掘が横行しており、ヨハネスブルグ近郊にある多くの廃坑で労働者が金を探している。
地元メディアによると、違法採掘に関与する組織は武装しており、敵対組織と縄張り争いを繰り広げているという。
この対立の中心にいるのは隣国のレソト、ジンバブエ、モザンビークから不法入国した移民と考えられている。
レイプと強盗容疑を取り下げられた14人は南アフリカに不法滞在していたとして、入国管理法違反で起訴されている。