◎治安部隊はイスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員3人を射殺した。
ソマリア政府は24日、港湾都市キスマヨのホテルに対する過激派のテロ攻撃で少なくとも9人が死亡、47人が負傷したと報告した。
治安部隊はイスラム過激派組織アルシャバーブの戦闘員3人を射殺した。もう1人はホテルの入り口ゲートに車で突っ込み、自爆したと報告されている。
現地メディアによると、首都モガディシュを含む中央部の主要都市ではテロ攻撃が相次いでいる。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのあるイスラム過激派のひとつで、ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシュ近郊まで支配地域を拡大したとみられる。
キスマヨは南部の自治区ジュバランドの主要都市。首都モガディシュの南西約530kmに位置する。
アルシャバーブの戦闘員は23日の現地時間12時45分頃に攻撃を開始したという。入り口ゲート付近で1人が自爆し、その後3人がホテルの敷地に侵入、銃を乱射したと伝えられている。
政府報道官は声明で、「掃討作戦は19時頃に終了した」と述べている。
犠牲者の身元と死因は明らかにされていないが、報道官は「近くの学校から下校していた学生を含む9人が死亡、47人が負傷した」と説明した。
一部メディアは当局筋の話を引用し、「戦闘員3人はホテル内で銃を乱射し、複数人を殺害した」と報じている。
AFP通信の取材に応じた男性は、「自動車がホテル入り口で爆発するところを見た」と説明した。「爆発後、ホテル内から銃声と悲鳴が聞こえました...」
当局はジュバランドの政府高官がよく利用していたホテルが狙われたと説明している。当局によると、アルシャバーブは2019年7月にもキスマヨのホテルを襲撃し、26人を殺害したという。
アルシャバーブは西側の支援を受ける政府への攻撃を10年以上続け、民間人数千人を殺害している。地元メディアによると、南部の農村部におけるアルシャバーブの影響力は特に強く、多くの若者がこの組織に加わっているという。