◎民間人が巻き込まれたという情報はない。
アフリカ東部・ソマリアの治安当局は15日、首都モガディシオのSYLホテルを襲撃したテロリスト5人を無力化したと発表した。
それによると、現場で対応に当たった陸軍兵士3人が死亡、27人が負傷したという。
事件は14日夜に発生。イスラム過激派組織アルシャバーブが犯行声明を出していた。
治安当局の報道官は声明で、「ホテルに侵入した5人を無力化し、安全を確保した」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。
民間人が巻き込まれたという情報はない。
AP通信によると、SYLホテルの周囲数百メートルに規制線が張られ、周辺住民への取材も禁じられているという。
このホテルは政府高官がよく利用するようだ。
アルシャバーブは国際テロ組織アルカイダとつながりのある過激派のひとつ。ソマリア南部と中部の大部分を支配し、モガディシオ近郊まで支配地域を拡大したとされる。
モガディシオへの攻撃は治安当局の取り締まり強化により、この数カ月、減少傾向にあった。
モガディシオに対する最後の大規模攻撃は2022年10月に発生。交通量の多い交差点で爆弾を積んだ2台の車両が爆発し、少なくとも120人が死亡した。