◎M痘(エムポックス)は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。
M痘(エムポックス)ワクチン(Getty Images)

アフリカ中央部・ルワンダでM痘(エムポックス)ワクチン接種キャンペーンが始まった。アフリカ疾病予防管理センター(CDC)が19日、明らかにした。

それによると、ナイジェリアから提供された1000回分のワクチンが7つの地区に割り当てられたという。

ナイジェリアは米国から受け取った1万回分のうち1000回分をルワンダに提供した。

M痘は中央・西アフリカでよくみられる感染症のひとつ。1970年にコンゴ民主共和国で初めて検出された。

重症化リスクは低く、感染者の大半は数週間で回復する。

死亡率は地域の医療体制によって異なるが、概ね1~3%ほど。潜伏期間は7~21日で、ほとんどの患者が10~14日で発症する。

世界保健機関(WHO)は先月、コンゴ民主共和国を中心とするアフリカ中央部と西部でM痘感染者が急増していることを受け、公衆衛生上の緊急事態を宣言した。

パンデミックの震源地となっているルワンダの隣国コンゴではこの1週間で新たに2912人が感染、14人の死亡が確認された。

今年コンゴで確認されたM痘感染者は2万5000人超、死亡者数は738人。感染者の大半が15歳以下の子供である

アフリカCDCは19日の声明で、「この大流行を抑え込むためには、同盟国の支援が欠かせない」と強調した。

それによると、アフリカ大陸の流行を食い止めるためには約1000万回分のワクチンが必要だという。

日本政府はコンゴと協定を結び、300万回分のワクチンを提供する予定だ。

WHOのテドロス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は19日、より多くの国々に対応を求めた。「M痘の蔓延を食い止めるためには、国際的な協力と支援が必要不可欠です...」

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