コンゴでエボラ感染者の埋葬中に発砲、1人死亡、住民の不信が緊張を招く
今回の事件は、エボラ対策に携わる埋葬チームや医療関係者への攻撃が相次ぐ中で発生した。
.jpg)
コンゴ民主共和国東部で24日、「エボラ出血熱」の感染が疑われる故人の埋葬をめぐって住民と治安部隊の間で緊張が高まり、治安部隊が発砲した。ロイター通信によると、少なくとも1人が死亡、複数人が負傷した。詳しい死傷者数や発砲に至った経緯については調査が続いている。
事件が起きたのは反政府勢力「M23(3月23日運動)」の支配下にある北キブ州ベニの墓地。現地ではエボラ感染者の遺体を安全に埋葬するため、感染防止の手順に従って埋葬チームが作業していたところ、住民が遺体を見せるよう求めた。住民側には死亡原因が本当にエボラだったのかを疑う声があったという。
その後、現場の緊張が高まり、埋葬チームを警護していた治安部隊が騒ぎを抑えるために発砲した。エボラ対策チームの関係者と匿名の保健当局者が、死者1人と複数の負傷者が出たと説明している。保健当局は事件の全容と被害規模を確認するため調査を進めている。
今回の事件は、エボラ対策に携わる埋葬チームや医療関係者への攻撃が相次ぐ中で発生した。エボラでは感染者の遺体にも感染力のあるウイルスが残る可能性があるため、通常の葬儀や遺体への接触を制限する必要がある。一方、遺族や地域住民にとっては、故人に触れたり伝統的な葬儀を行ったりできないことが強い不満につながっている。
コンゴ政府が23日に公表したデータによると、確定症例数は7820人、死者数は3779人に達した。感染拡大を抑えるには医療面での対策だけでなく、住民の不信を和らげ、埋葬方法について十分に説明することも課題となっている。
