◎ナイジェリア北部ではイスラム過激派を含む多くの武装勢力が活動している。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア当局は16日、武装勢力が北部カドゥナ州の集落を襲撃し、民間人少なくとも33人を殺害したと明らかにした。

AP通信の取材に応じた地元当局者は「州郊外の集落が暴力に巻き込まれ、多くの民家が焼き払われ、少なくとも33人が虐殺された」と語った。

州政府は事件が発生したことを認めたが、死者数には言及していない。

州警察の責任者はAPの取材に対し、「治安部隊が武装勢力を追撃している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

地元メディアによると、犯行声明は出した組織はない。

カドゥナ州を含む北部地域ではイスラム過激派を含む多くの武装勢力が活動している。

一部の地元メディアはカドゥナ州で「バンディッツ」と呼ばれている武装勢力の犯行と伝えている。

同州では今月初め、学生10人が武装勢力に誘拐されている。

政府は昨年、イスラム過激派組織ボコ・ハラムなどを対象とする軍事作戦を強化したものの、暴力の波を抑えることに苦労している。

ボコ・ハラムと国軍の戦闘は10年近く続いているが、終結の目途は全く立っていない。

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