◎モロッコの法律はイスラム教徒への酒類販売を禁じているが、こっそり販売している屋台、バー、レストランは珍しくなく、簡単に手に入れることができる。
モロッコ北部の都市メクネスで不純物の入ったアルコールを飲んだ7人が死亡した。地元メディアが30日に報じた。
警察によると、亡くなった7人ともう1人は食料品店で購入したとされるアルコールを飲み、酩酊状態になったという。
警察はこのアルコールを販売したとされる食料品店の店主(67歳)とアルバイト(17歳)を密造酒を製造・販売した疑いで逮捕した。
警察は2人の認否を明らかにしていない。
地元メディアによると、警察は家宅捜索で医療用アルコールの空きビン10本を押収したという。
アフリカでは密造酒関連の事件・事故が多発しており、チュニジアやアルジェリアでも今回のモロッコのような事案が報告されている。
モロッコ北部の町で昨年9月に発生した事件では19人が死亡、30人以上が病院に搬送された。人々は屋台で密造酒を飲み、体調を崩した。
2021年7月にはモロッコ東部ウジュダで同様の事件が発生。密造酒を飲んだ20人が死亡している。
モロッコの法律はイスラム教徒への酒類販売を禁じているが、こっそり販売している屋台、バー、レストランは珍しくなく、簡単に手に入れることができる。