◎中王国時代(紀元前1938年〜紀元前1630年)の墓がルクソール・ナイル川西岸にのネクロポリスで発見された。
エジプト、南部ルクソールの遺跡群(Getty Images)

エジプト南部ルクソールの古代遺跡群で11の新たなが見つかった。エジプトと米国の調査チームが2日、明らかにした。

観光・考古省は声明で、「中王国時代(紀元前1938年〜紀元前1630年)の墓がルクソール・ナイル川西岸にのネクロポリスで発見された」と明らかにした。

このネクロポリスで調査を行っていたエジプトと米国の合同調査団は男性、女性、子供の棺を発見。これは第12王朝から第13王朝の初期にかけて、何世代にもわたって使用された家族の墓であるとみられる。

調査チームによると、この時代の洪水によって、墓地に埋葬された木製の棺やリネンの包みのほとんどが破壊されたという。

しかし、今回見つかった女性の埋葬品の中には30個のアメジスト・ビーズや、2つの円筒形のメノウ・ビーズが付いたネックレスなど、無傷の状態で発見されたものもあったという。

また調査チームは銅鏡を2つ発見。1つは蓮の形をした持ち手がついており、もう1つには古代エジプトにおける空、女性、豊穣、愛の女神であるハトホルが描かれていたと報告している。

エジプト政府は近年、新しい考古学的発見を国際社会、メディア、外交官に積極的にアピールするなど、コロナ禍で減速した観光業の強化に力を入れている。

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