◎警察は首都アンタナナリボで「ダハロ」と呼ばれているギャングが事件に関与したと断言しているが、動機は明らかにしていない。
マダガスカル軍は2日、首都アンタナナリボ郊外で発生した放火殺人事件に関与した5人を逮捕したと発表した。
警察によると、アンタナナリボで「ダハロ(dahalo)」と呼ばれているギャングは先月29日、女性と子供15人を含む32人を藁葺(わらぶ)き屋根の建物に人々を閉じ込め、焼き殺した。
政府は陸軍に出動を命じ、大規模な捜査が行われている。
AFP通信は警察筋の話を引用し、「当局は虐殺に関与したと疑われる5人を1日に逮捕したが、捜査は続いている」と報じた。
陸軍の報道官はAFPに、「容疑者は厳しく罰せられるだろう」と述べ、軍と警察はダハロを追跡しているとした。
警察はダハロが事件に関与したと断言しているが、動機は明らかにしていない。
AFP通信によると、事件が発生した集落の住民はダハロを恐れてどこかに避難したという。地元メディアは警察関係者の話を引用し、「兵士と警察官は集落をパトロールしているが、人っ子一人いない」と報じている。
ダハロに詳しい専門家は、土地をめぐる争いが虐殺に発展したと推測している。国防省の関係者はAFPに、「ダハロが32人を計画的に殺害したと信じるに足る十分な証拠がある」と述べた。