ギニアで大統領就任式、陸軍特殊部隊のドゥンブヤ大佐が宣誓
ドゥンブヤ氏は2021年9月のクーデターで当時コンデ大統領を追放し、暫定政権を立ち上げて国を統治。25年12月に行われた大統領選挙で約87%の支持を獲得し、大統領に選出された。
アフリカ西部・ギニアの陸軍特殊部隊を率いるドゥンブヤ(Mamady Doumbouya)大佐が軍服から私服へとイメージを一新し、文民大統領に就任する運びとなった。ドゥンブヤ氏は2021年9月のクーデターで当時コンデ(Alpha Conde)大統領を追放し、暫定政権を立ち上げて国を統治。25年12月に行われた大統領選挙で約87%の支持を獲得し、大統領に選出された。
最高裁判所も選挙結果を承認、1月17日に就任式が行われた。これにより、軍による統治から憲法に基づく文民統治への移行が名目上は完了したことになる。
ドゥンブヤ氏は陸軍特殊部隊の司令官として知られ、クーデター発表時には迷彩服にサングラス、赤いベレー帽という軍人らしい風貌で国民に姿を見せていた。しかし選挙期間中から大統領府の公式アカウントには、ベースボールキャップやジャージ、伝統的な刺繍入りローブ(ブブ)などの私服姿で公務に臨む写真や映像が多く掲載され、都市の通りをサイクリングする姿も見られるなど、文民リーダーとしてのイメージ戦略が色濃く打ち出されている。これは軍出身の指導者としてのイメージを軽減し、一般市民との距離を縮める狙いがあると専門家は分析している。
一方で、今回の選挙プロセスには批判も強い。元首相を含む主要な野党候補は選挙を「茶番」と断じ、結果は「捏造された」と主張している。批判者は主要野党の参加が制限され、政治活動が抑圧される中での圧倒的な勝利は民主的とは言えないと指摘する。また選挙前後には政治集会が禁止され、反対派の活動家が行方不明になった事例やメディアの閉鎖といった人権状況への懸念も国際的に提起されている。
ドゥンブヤ氏自身は選挙後の演説で国家統一や平和構築を訴え、政治的・経済的主権の確立を強調した。ギニアは豊富な天然資源、特に世界最大級のボーキサイトや鉄鉱石を有しており、それら資源開発を通じた経済発展が国民の期待となっている。政府は輸出収益をインフラ整備や教育、医療に充てる方針を示し、ドゥンブヤ政権の政策は「国益重視」として一定の支持を集めているとの見方もある。
ドゥンブヤ氏はフランスの大学院で修士号を取得し、仏外人部隊やアフガニスタン、中央アフリカ共和国などでの任務経験がある。だが、軍出身者が文民国家のトップとして真に民主主義を体現できるかどうかは、今後の政策と統治手法によって評価されることになる。
ギニアは今回の選挙と政権移行を通じて文民統治を再確認したと表明する一方で、国内外には人権や政治包摂の観点から課題が残されたままであり、ドゥンブヤ氏のリーダーシップが試される局面が続くとみられている。

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