◎ギニアビサウでは1974年の独立以来、軍事クーデターが4回、クーデター未遂が少なくとも12回発生している。
2月1日、西アフリカのギニアビサウの政府庁舎で激しい銃撃戦が発生した。
国営放送は、「首都ビサウの政府庁舎は損傷し、侵略者が政府高官を拘束した」と速報で報じた。
元陸軍大将のウマロ・シソコ・エムバロ大統領は戦闘が発生した時点で庁舎内にいたと伝えられているが、詳細は明らかにされていない。
西アフリカの15カ国を統括する西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)は、過去18カ月の間に発足した3つの軍事政権との協議を進めている。
マリでは2020年8月、ギニアでは昨年9月、そしてブルキナファソでは1月24日に軍事クーデターが発生した。ECOWASはこの3カ国の加盟を一時的に停止している。
ECOWASの報道官は1日の声明でギニアビサウの銃撃戦をクーデターと呼び、状況を注視していると述べた。「ECOWASはギニアビサウ政府に対する攻撃を強く非難します...」
エムバロ氏は2019年末の大統領選挙で勝者と宣言されたものの、対立候補が異議を唱え、選挙の結果は裁判所の判断にゆだねられることになった。その後、エムバロ氏は最高裁判所が審理を保留している間に軍の支援を受け新政府を形成した。
ギニアビサウでは1974年にポルトガルから独立して以来、軍事クーデターが4回、クーデター未遂が少なくとも12回発生している。
ギニアビサウは汚職と麻薬密売に長年悩まされてきた。2000年代に入ると人身売買業者が法執行機関と協力して利益を得るようになり、南米と欧州のコカイン密売ルートの通過点として知られるようになった。
マリとギニアの軍事政権はECOWASの制裁に強く反発している。ブルキナファソの軍事政権は先週、国の治安を取り戻すために政府を追放したと述べ、クーデターを擁護した。