◎マールブルグ病はエボラ出血熱によく似た出血熱で、感染力が強く、致死率も高い。
マールブルグウイルス(Centers for Disease Control and Prevention)

世界保健機関(WHO)は13日、アフリカ中部の赤道ギニアでマールブルグ病の患者を初めて確認したと発表した。

マールブルグ病はエボラ出血熱によく似た出血熱で、感染力が強く、致死率も高い。専門家によると、このウイルスの感染リスクはコロナウイルスやインフルエンザに比べると低いが、医療体制の整っていない地域で拡大すれば手に負えなくなり、サル痘のように広がる恐れがある。

WHOによると、これまでに少なくとも9人がこのウイルスに感染し死亡したという。

WHOは声明の中で、「地元当局から先週警告を受け、サンプルをセネガルの研究所に送り検査した結果、マールブルグ病であることを確認した」と述べている。

地元当局によると、少なくとも16人が感染を疑われ、当局の監視下に置かれているという。

WHOは専門家を派遣し、現場の医療従事者のために防護服を送ると発表した、

マールブルグウイルスもエボラ出血熱と同様、コウモリを起源とし、感染者の体液や汚染されたベッドシーツなどに触れると感染する恐れがある。

カメルーン政府は今月初め、赤道ギニア国境沿いの町キエンテム(Kie-Ntem)で原因不明のウイルスが確認されたことを受け、国境警備を強化していた。

マールブルグウイルスを治療するワクチンや薬剤は開発されていない。専門官によると、医療機関で水分補給などの治療を適切に受けると生存の可能性が高まるという。

2004年にアンゴラで発生した集団感染では感染者252人のうち90%が死亡している。ガーナでも昨年、患者が確認され、2人が死亡した。

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