◎1回の摘発量としてはアフリカ史上最大。
2015年5月4日/ケニア、首都ナイロビの象牙店から押収された象牙(Africanews)

コンゴ民主共和国の司法当局は19日、南東部ルブンバシで象牙1500kgを押収し、密売に関わったとされる3人を逮捕したと明らかにした。

現地メディアによると、取り締まりは先週末に行われたという。

アフリカニュースは司法当局者のコメントを引用し、「1回の摘発量としてはアフリカ史上最大」と報じた。

象牙の出所や行き先は明らかになっておらず、捜査が進められているものとみられる。

AFP通信によると、警察はトラックで象牙を輸送していた5人を逮捕したが、尋問中に2人の逃亡を許したという。

AFP通信は当局者のコメントを引用し、「逮捕されたコンゴ人3人は象牙を輸送しているとは知らず、逃げた2人が所有者と主張している」と報じた。

警察は2人の行方を追っていると伝えられている。

コンゴで活動する環境NGO「天然資源ネットワーク」の弁護士はAFP通信の取材に対し、「ルブンバシ検察庁で18個のバッグに入れられた象牙を確認した」と説明した。「担当者は1500kg以上あると話していました...」

アフリカニュースによると、密売人たちは大人のアフリカゾウ80~100頭を密猟した可能性があるという。

ケニアとトーゴで押収された過去10年間の象牙は2000~4000kgと推定されている。

世界最大の摘発事件は2019年3月にベトナムの港で発見された9000kg。コンゴ民主共和国籍の船から押収された。

象牙の密売は麻薬や武器に次ぐ収益性の高い取引である。象牙はアジアや中東で主に取引され、漢方薬や装飾品に加工、販売されている。

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