◎ウガンダと国境を接する都市ベニは、この地域で活動するイスラム過激派組織の拠点のひとつになっている。
12月25日、コンゴ民主共和国東部の都市にあるレストランで自爆テロが発生し、実行犯を含む6人が死亡、13人が負傷した。
ウガンダと国境を接する都市ベニは、この地域で活動するイスラム過激派組織の拠点のひとつになっている。
ベニの警察当局は声明で、「警察官は自爆テロ犯がレストランに入るのを防いだが、容疑者は入り口付近で自爆し、5人を殺害した」と述べた。
政府は別の声明でイスラム国(ISIS)とつながりの連合民主軍(ADF)を非難した。
現地メディアによると、25日午後の時点で犯行声明は出ていないという。
AFP通信の取材に応じた目撃者の男性は、「当時、レストランでは30人以上がクリスマスを祝っていた」と述べた。
ベニの市長、ナルシス・ムテバ氏はAP通信の取材に対し、「当局は事件に関与した組織を追跡している」と明らかにした。ムテバ市長によると、爆発に巻き込まれ死亡した5人のうち2人は子供だったという。
現地メディアによると、警察はここ数週間、ADFの戦闘員と思われる過激派とベニ市内で何度か衝突していたという。
ADFはアルカイダとつながりのあるイスラム過激派組織アル・シャバブと共に各地でテロを繰り返してきた。2010年にウガンダの首都カンパラで発生した攻撃では、サッカーを観戦していた民間人少なくとも70人が殺害された。
1998年にコンゴ民主共和国の国境近くの村で発生した大量虐殺もADFと反政府勢力の犯行と伝えられている。
コンゴ軍とウガンダ軍は先月、過激派のテロに終止符を打つために、ADFに対する共同作戦を開始した。
ウガンダでもADFとつながりのある組織の自爆テロが続いており、11月16日の攻撃では民間人少なくとも3人、10月には1人が死亡した。