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コンゴ・エボラ流行、医療従事者不足が深刻化、WHO「制御不能状態」

感染は国内7州に広がり、確定症例数は7773人、死者は3759人に達した。
2026年6月7日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター(ロイター通信)

コンゴ民主共和国で感染拡大が続く「エボラ出血熱」をめぐり、世界保健機関(WHO)は23日、治療施設を運営するための医療従事者が不足していると警告した。特に東部の北キブ州では、8月末から3週間で確認された感染者が73%増加しており、制御不能状態にあるという。

政府の最新集計によると、感染は国内7州に広がり、確定症例数は7773人、死者は3759人に達した。一方、流行の中心地である北東部イトゥリ州では8月31日から9月20日までに感染者が26%減少し、低ウエレ州でも15%減少するなど、一部地域では改善が見られる。ただ、地域によって感染状況には大きな差があり、WHOは全体として「流行は収束していない」と指摘している。

WHOによると、治療用ベッドは毎日のように増設されているものの、それを運営する人員が追いついていない。WHOの担当者は、エボラ治療センター1カ所につき、麻酔科医、衛生管理担当者、看護師、一般医など約300人の医療専門職が必要になると説明している。

医療従事者不足の背景には、給与の未払い問題もある。イトゥリ州では最前線の医療従事者が未払い賃金を理由にストライキを実施した。政府は給与名簿を確認し、不正に登録された人員を排除する作業を進めたが、未払い分を全額受け取れていない職員もいるという。加えて、紛争、治安の悪化、住民の一斉避難が感染対策を難しくしている。

今回の流行では子どもの死亡率も大きな問題となっている。WHOによると、5歳未満の子どもの致死率は60%を超え、成人の40%を上回る。幼い子どもは症状を説明できず、発見が難しいという。

WHOは現在の流行が過去最悪だった2014~16年の西アフリカの流行を上回る規模になる可能性があるとしている。感染拡大を抑えるには、治療施設の整備だけでなく、現場を支える医療人員の確保と継続的な報酬支払いが課題となっている。

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