コンゴ・エボラ流行、死者4000人超える、過去最悪の流行に
感染対策を難しくしているのが、東部を中心とする紛争や市民の避難だ。
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コンゴ民主共和国で「エボラ出血熱」の流行が続いている。政府の最新データによると、10月2日時点の確認症例数は約8300件、死者は4018人に達した。2018~20年に同国で発生した大規模流行を上回り、同国史上最悪のエボラ流行となっている。今回の流行は、これまで同国で大きな流行を起こしたザイール株とは異なる「ブンディブギョ株」によるものだ。
感染対策を難しくしているのが、東部を中心とする紛争や市民の避難だ。世界保健機関(WHO)によると、9月23日時点で感染は7州の63保健区域に広がり、感染地域では治安悪化や避難民の増加が監視、接触者の追跡、患者の早期発見を妨げている。WHOは国内のリスクを「非常に高い」、国境を接する国々についても「高い」と評価している。
さらに、エボラ患者を収容する施設や医療従事者への安全確保も課題となっている。1日には北東部イトゥリ州の避難民キャンプで治安部隊と住民が衝突し、約1万9000人が退避を余儀なくされた。感染地域から住民が大量に移動すれば、感染経路の把握が難しくなり、ウイルスが別の地域へ広がる可能性が高まる。
WHOの9月29日時点の集計では、確認症例は8224人、死者は3982人、回復者は2121人だった。確認症例に基づく致死率は48%に達しており、極めて深刻な状況である。
一方、感染拡大の速度には地域差があり、一部では新規感染者数が減少する兆候もみられる。しかし、感染地域の拡大と高い死亡率が続く中、医療体制への負担は大きい。
今回の流行を抑え込むには、患者の早期発見や接触者追跡だけでなく、紛争や住民避難によって生じる人道上の問題への対応も重要になっている。
