◎4人は2023年12月、首都ワガドゥグで逮捕された。
ブルキナファソ、首都ワガドゥグ、軍事政権とロシアを支持する人々(Getty Images)

アフリカ西部・ブルキナファソの軍事政権がスパイ容疑で拘束していたフランス人4人を解放した。軍情報局が19日、明らかにした。

それによると、最高指導者のトラオレ(Ibrahim Traore)大尉が4人の釈放を許可したという。

国営テレビは情報局の声明を引用し、「トラオレ大統領は仲介に当たったモロッコの外交努力を称賛した」と伝えている。

フランスのルコルニュ(Sebastien Lecornu)国防相は19日、X(旧ツイッター)への投稿で、「拘束されていたのはフランス軍のメンバーだ」と明らかにした。

4人は2023年12月、首都ワガドゥグで逮捕された。

2年前のクーデターで前軍政を打ち負かし、世界最年少の大統領となったトラオレ氏は旧宗主国フランスとの関係を断ち、ロシアに急接近。大統領就任式でイスラム過激派との全面戦争を宣言した。

この紛争による死者は数万人、避難者は200万人以上と推定されている。被害の全容は明らかになっておらうず、調査が進む目途も立っていない。

軍政はフランス軍を追放し、ロシアに安全保障支援を求め、隣国のマリおよびニジェール軍政とサヘル諸国連合(AES)を形成した。

フランス大統領府は19日の声明で、マクロンン(Emmanuel Macron)大統領が4人の解放交渉を仲介したモロッコの国王モハメド6世(King Mohammed VI)に謝意を伝えたと明らかにした。

モロッコ外務省は声明で、ブルキナ軍政の決定を歓迎した。

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