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コンゴのエボラ対策資金、7億ドル超の使途不明、アフリカCDCが透明性向上要求

資金管理をめぐる問題は、感染拡大の防止にも影響しかねない。
2026年7月25日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、医療当局者による抗議デモが行われた現場(AP通信)

アフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)とコンゴ民主共和国の保健当局は16日、「エボラ出血熱」対策に充てられた資金のうち、7億ドル超の使途が確認できていないとして、国際援助団体などに資金管理の透明性向上を求めた。感染症対策を担う組織の会計報告が不十分で、資金の調達額や支出状況を把握できないことが問題となっている。

アフリカCDCのカセヤ(Jean Kaseya)事務局長によると、国際援助機関などはコンゴのエボラ対策を実施する団体に約9億6200万ドルを拠出したと報告している。ただ、資金の使途を確認するために保健省が開催した会合に出席し、財務情報を提出した実施団体は全体の約3分の1にとどまった。

参加団体が報告した受領額は計2億2800万ドルで、このうち1億2700万ドルを支出し、約1億ドルが未使用のまま残っているという。残る7億ドル超については、資金の所在や具体的な使途を確認できていない。

カセヤ氏はロイター通信の取材に対し、現段階で横領などの不正があったと断定するのは時期尚早だと説明。その上で、資金の流れを追跡できない状況は、透明性と財務報告の重大な問題だと指摘した。コンゴ政府も団体に対し、資金源や事業目的、実施状況を保健省に報告するよう求めた。カセヤ氏は報告義務を果たさない団体について、コンゴ国内での活動を禁止し、アフリカ全域で活動対象から除外する可能性にも言及した。

資金管理をめぐる問題は、感染拡大の防止にも影響しかねない。コンゴでは医療従事者や支援機関への不信感が、住民の協力を得る上での障害となっている。過去のエボラ対策でも、縁故主義や汚職をめぐる疑惑が浮上していた。

国際社会からの支援を必要な医療施設や地域住民に確実に届けるため、資金の流れを明らかにし、援助団体の説明責任を強化することが急務となっている。

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