◎ソバレニ氏は2021人に首相に就任。辞任により、不信任決議案の採決は中止となった。後任は決まっていない。
南太平洋の島国トンガのソバレニ(Siaosi Sovaleni)首相が9日、議会で予定されていた不信任決議案の採決を前に、突如辞任を表明した。理由は明らかにしていない。
ソバレニ氏は2021人に首相に就任。辞任により、不信任決議案の採決は中止となった。後任は決まっていない。
トンガは19世紀後半から立憲君主制を採用。来年議会選を予定している。
今回の辞任は2010年に王室と貴族から一般市民に権限を移譲する改革が行われた後、王政と議会間の緊張関係を浮き彫りにした。
トンガ議会のフェイスブックページに掲載された声明によると、ソバレニ氏は「国のため、トンガを前進させるため」に辞職したという。
動画には辞任について感情的に説明するソバレニ氏の姿が映っていた。
首相府はコメントを出していない。ソバレニ氏は昨年9月の不信任決議案を乗り切っていた。
ソバレニ氏は今年、国王ツポウ6世(Tupou VI)に信任と同意を撤回すると迫られ、軍での役職返上を強いられた。
ソバレニ氏は当初、国王の要求に従うことを拒否。法的助言を仰ぎ、王室による圧力を違憲と主張していた。